フィンランド語学習記 vol.105 − 熱がある
昨日の午後から体調が悪化。熱がぐんぐん上がり、帰宅後に体温計で測ったところ39度。
!!
久しぶりの高熱ですっかりフラフラになってしまいました。
しかし解熱剤を飲んで一晩眠ったら、熱も37度台に。また今日はたまたま休みだったので、終日静養することができました。
さてせっかくなので、フィンランド語で「熱がある」は何と言うのか調べてみました。
Google翻訳に「I have a fever.」と入れてみると、
Minulla on kuumetta.
と変換されます。
これは以前習った所有文の形。
[参考]フィンランド語学習記 vol.63 − 所有文のつくり方 | Fragments
Minulla on〜 で「私は〜を持っている」という意味になります。
kuumetta は「熱」を意味する kuume の分格。
[主格]kuume
[分格]kuumetta
[分格]kuumetta
所有文においては、一つ、二つと数えられない名詞は分格の形にするというルールがありました。
この構文を使うと、こんな表現も作ることができます。
Minulla on päänsärkyä(私は頭痛がする。)
Minulla on vatsakipua.(私は腹痛がする。)
*pää(頭)、särky(痛み)、vatsa(胃)、kipu(痛み)
Minulla on vatsakipua.(私は腹痛がする。)
*pää(頭)、särky(痛み)、vatsa(胃)、kipu(痛み)
頭痛の「痛」と腹痛の「痛」に当たる単語が違うのはなぜでしょう?
いずれにせよフィンランドに行くなら、もしものためにこれくらいの表現は覚えておいてもよいのかもしれません。
それにしてもまだフラフラしているので、本日はこのへんで。
Hyvää yötä!
10月 28, 2013 @ 09:54:41
こんにちは
> 頭痛の「痛」と腹痛の「痛」に当たる単語が違うのはなぜでしょう?
フィン・フィン辞典でちょっと調べてみました。
「särky」を見ると kipu(心身の痛み), pakotus(強制,痛み,苦しみ), tuska(身体的痛み,心理的痛み), jomotus(容赦ない痛み)
次に「kipu」を見ると ruumiillinen kärsimys(身体的な長く続く痛み),henkinen kärsimys(心理的な長く続く痛み)とあります。
「särky」も「kipu」も身体的痛みと心理的痛みを表しています。辞書の上ではほぼ同じと考えていいようです。
しかし「päänsärky」とは言うが「vatsasärky」とは言わない,また「vatsakipu」とは言うが「päänkipu」とはあまり言わないことを思い出しました。
フィンランド人は慣用的にどちらを使っているか疑問に思い,それぞれに「pää-」と「vatsa-」をつけて検索してみたところ以下の通りでした。
päänsärky 500,000件 (korvasäarky, hammassärky)
vatsasärky 62,000件
päänkipu 1,720件
vatsakipu 358,000件 (jalkakipu, selkäkipu,この流れで「vatsakipu」は胃の痛みで,「vatsankipu」はお腹周りの痛み=腹痛です)
10月 30, 2013 @ 16:54:17
Jussiさん
調べていただき、ありがとうございます! フィン・フィン辞典でも違いを見つけるのは難しいのですね。
日本語だと「頭が痛い」と言うときには、比喩的な意味(心配する、悩む)がありますが、「腹痛」の方にはそれがありません。
もしかするとそのあたりの違いが反映されているのか?とも思ったのですが、それぞれ「身体的な痛み」と「心理的な痛み」の両方の意味を持っているのだとすれば、そういうことでもないのでしょう。
いずれにせよ、なかなか面白いテーマですね。