「一昨日」を一語で表す英単語

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英語で「一昨日」は(the)day before yesterday。

日本語のようにさくっと一語で表すことはできず、きのうの前の日という言い方になるんですね。

。。。と思っていたら、先日OED(Oxford English Dictionary)のツイッターで「一昨日」を一語で表す形容詞が紹介されていました。

nudiustertian (not comparable)

(rare, obsolete) Of the day before yesterday.

『Wiktionary』

nudiustertian の発音は「ヌディウスターシャン」という感じ。Wiktionary には次のような語源ものっています。

From Latin nudius tertius, which is formed from the phrase nunc dies tertius est, (now is the third day).

もともとの語源が now is the third day から来ているというのはおもしろいですね。

third を意味するラテン語の tertius は、現代の英語でも tertiary という単語として残っています。

  • tertiary education(高等教育)
  • tertiary industry(第三次産業)

しかし nudiustertian の語義の欄には obsolete(すたれた)という表示がありますし、もちろん今でも一般に使われている語彙ではありません。

しかし一昨日を一語で表せる英単語があるというのは何だか新鮮な感じがします。

さらに調べていると、こんな単語も見つけました。

ereyesterday (not comparable)

(obsolete) On the day before yesterday.

『Wiktionary』

ereyesterday の発音は「エアイエスタデイ」。さきほどの nudiustertian は形容詞ですが、こちらは副詞。

ere は before を意味する古い英単語。よって ereyesterday(=before yesterday)という構造になっています。

それにしてもこのような「一昨日」を意味する英単語がすっかり使われなくなってしまったのはなぜでしょう?

英語で「おととい来やがれ」と言うことはないのでしょうか?(ないだろうなあ。。。)と思っていたら、『ウィズダム英和辞典』にこんな表現がのっていました。

おととい来い(=二度と来るな)

Come when two Sundays meet.

おととい来るのも相当難しいですが、日曜日が二つ重なる日に来るのも同じくらい難しそうです。

以上、言葉の世界には本当にさまざまな表現があるなと思わせてくれる「一昨日」の世界を紹介してみました。