フィンランド語学習記 vol.127 − 気を付けて、頑張って

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フィンランド語教室50週目のレポート。

雑談の中、クラスメイトがこんな質問をしていました。

フィンランド語で日本語の「気を付けて」に当たる表現はありますか?

先生曰く、フィンランド人はそういう表現はあまり使わない。強いて言えば「Pidä huolta itsestäsi」かなあとの返答。

これは英語の「Take care of yourself」に当たる表現のようです。

考えてみると、日本人というのはずいぶん頻繁に「気を付けて」を使いますが、フィンランドの人は同じ文脈でそのような表現はあまり使わない。これは文化の違いなのだと思います。

また、日常使われる定型表現は、異なる言語間で全く違う言い回しになることもあります。

例えば、日本語の「頑張って」。

「頑張って」をそのまま英訳すれば「Do your best」といったところでしょうが、実際に「頑張って」が使われる文脈にふさわしいのは「Good luck」の方ではないでしょうか。

試しにGoogle翻訳で「頑張って」を英訳すると、やはり「Good luck」になりました。

自力本願の日本語と他力本願の英語。宗教的な影響があるのかどうかはわかりませんが、興味深い対比です。

なお、Google翻訳で「頑張って」をフィンランド語に訳すと「Onnea」になります。

これは「幸運」を意味するフィンランド語 onni の分格の形。

[単数主格]onni
[単数分格]onnea

幸運ということは Good luck と同じく他力本願の表現ですね。

「頑張って」が使われる文脈で、日本語以外に自力本願の表現を用いる言語はあるのか? 何だか気になるところです。