Google 翻訳の対応言語が80言語に − from Google Translate Blog

photo credit: kippster via photopin cc

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いつもお世話になっている Google 翻訳の対応言語が、9言語増えて80言語になったとのニュースが『Google Translate Blog』にのっていました。

Google Translate – now in 80 languages – Google Translate Blog

今回増えた9言語の一覧は次のとおり。

言語 話される国 母語話者数
1 ハウサ語 ナイジェリアとその隣国 35,000,000人
2 イボ語 ナイジェリア 25,000,000人
3 ヨルバ語 ナイジェリアとその隣国 28,000,000人
4 ソマリ語 ソマリアとアフリカの角の国々 17,000,000人
5 ズールー語 南アフリカ共和国と南西アフリカの国々 10,000,000人
6 モンゴル語 モンゴルと中国の一部 6,000,000人
7 ネパール語 ネパール 17,000,000人
8 パンジャーブ語 インド、パキスタン 100,000,000人
9 マオリ語 ニュージーランド 160,000人

 

今回のアップデートでは、ナイジェリアを中心としたアフリカの言語が5つ追加されています。

聞いたことがない言語も多いですが、どの言語もそれなりの母語話者数を抱えています。

そういえば昔、地理の時間にアフリカで最大の人口を持つ国はナイジェリアだと習ったことを思い出しました。

現在のナイジェリアの人口はおよそ175,000,000人。

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そんなナイジェリアにはいったいいくつの言語があるのでしょう? Wikipedia にはこんな記述がありました。

ナイジェリアでは方言を含め521の言語が確認されているが、現存するのは510であると考えられている。議会や官庁で主に使用される事実上の公用語は旧支配者の言語である英語であり、議会では多数派であるハウサ語、ヨルバ語、イボ語の使用のみが認められている。

Wikipedia「ナイジェリア」より

なるほど。今回 Google 翻訳に追加された「ハウサ語、イボ語、ヨルバ語」は、議会で使われている言語なんですね。

せっかくなので「ありがとう」をそれぞれの言語に訳してみました。

ハウサ語 Na gode
イボ語 Daalụ
ヨルバ語 o ṣeun

 

全然違う言葉になってしまうんですねー。これでは議会も大変です。

また今回のアップデートの中で特筆すべきは、最後のマオリ語ではないでしょうか。

現在の母語話者数はわずか160,000人。

『Google Translate Blog』によると、今回のアップデートにはマオリ語話者のボランティアが関わっているのだとか。

機械翻訳の精度を上げるために、マオリ語話者に「英→マオリ」「マオリ→英」の翻訳例を評価してもらっているのだそうです。(下記リンク)

Help Google Translate support Māori – Google Translate

こういった試みは応援したくなりますね。マオリ語ができる人はぜひ協力してあげましょう!