フィンランド語学習記 vol.175 − 雨が降る

Falling Rain

今日の東京はぐずついた天気。

改めて雨降りの表現をまとめてみたいと思います。

Sataa vettä.(雨が降っています。)
*sataa(降る)、vesi(水)

sataa は「降る」を意味する動詞、vettä は「水」を意味する vesi の分格の形。

[主格]vesi
[分格]vettä

sataa は他動詞として使われているので、天が「雨を」降らせているという感覚なのかもしれません。

天が降らせるものは水以外にも。

Sataa lunta.(雪が降っています。)
*lumi(雪)

lunta は「雪」を意味する lumi の分格の形。

[主格]lumi
[分格]lunta

lumi の分格はルールどおりに語形変化を適用すると lumta となるはずですが、例外的に lunta となるようです。発音のしやすさの問題でしょうか?

Sataa rakeita.(あられが降っています。)
*rae(あられ)

lakeita は「あられ」を意味する rae の複数分格の形。

[単数主格]rae
[複数分格]rakeita

雨や雪とは異なり、こちらは複数形を使っています。あられは数えられるものとして扱われているんですね。

天はさまざまなものを降らせますが、降らせるものが示されていないこともあります。

Sataa.(雨が降っています。)

sataa だけでも「雨が降っている」という含意になるんですね。

たしかに日本語でもいちいち雨と言わずに「降ってる?」「降ってるよ。」なんて話すこともありますよね。

また降り方を表したいときには、こんな副詞を添えてみましょう。

Sataa kovasti.(雨が激しく降っています。)
Sataa kevyesti.(雨が軽く降っています。)
*kovasti(激しく)、kevyesti(軽く)

これらの副詞は「Sataa kovasti vettä.」「Sataa kevyesti lunta.」のようにさきほどの表現と組み合わせて使うこともできます。

以上、今回は雨降りにまつわるフィンランド語の表現を集めてみました。

明日は晴れるといいのですが。