「パン」はそもそも何語なのか?
ある朝のこと、出勤前に食パンを食べていると、ふとこんな疑問が浮かんできました。
パンというのはそもそも何語なのだろう?
あまりにも身近すぎて考えたことがありませんでした。
英語で「パン」は bread なので、少なくとも英語でないことだけはたしかです。
調べると、Wikipedia にはこんな記述が。
・・・日本では、古くは「蒸餅」、「麦餅」、「麦麺」、「焙菱餅」、「麺包」とも表記したが、現代日本語ではポルトガル語のパン(pão)に由来する「パン」という語を用い、片仮名表記するのが一般的である。
Wikipedia「パン」より
なるほど。パンはポルトガル語から来ていたんですね。
それにしてもパンの日本語表記はおもしろい。
「蒸餅」「麦餅」はまだしも、「麦麺」なんて言われたら、絶対にパンのことだとはわからないでしょう。そば(蕎麦)の一種かと思ってしまいそうですね。
さらに調べると、ポルトガル語のパン(pão)は、ラテン語の pānis という単語に由来するのだとか。
pānis
- bread, loaf (figuratively)
- food or nourishment in general, whether physical or spiritual
- a mass in the shape of a loaf
『Wiktionary』
こうして見ると、1の「パン」という意味のほかに、2の「栄養のある食物」という意味に目が行きます。
パンというのは滋養物の代名詞だったんですね。
たかがパン一枚でも、その日一日をスタートするための貴重な原動力。ありがたくいただきたいと思います。