freedom と liberty の違いとは?

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ニューヨークの「自由の女神」は英語で Statue of Liberty。
しかし「自由」という日本語から私たちが連想する単語は liberty より freedom の方かもしれません。
今回はそんな freedom と liberty の違いについて、調べてみました。
まずは freedom の語義から見てみましょう。
freedom
- the right to do or say what you want without anyone stopping you
- the state of being able to do what you want, without anything stopping you
- the state of not being a prisoner or a slave
…
『Oxford Advanced Learner’s Dictionary』
「誰にも邪魔をされず、言いたいことを言い、やりたいことをやる権利」というのが、freedom の最初の語義。
言い放題、やり放題??
思わず「一定の責任を持って」と付け足したくなりますが、freedom の定義としてはこれでよいのでしょうか。
続いて liberty の語義。
liberty
- freedom to live as you choose without too many restrictions from government or authority
- the state of not being a prisoner or a slave
- the legal right and freedom to do sth
…
『Oxford Advanced Learner’s Dictionary』
「政府や権力からの過度な制約なしに、選んだとおりに生きる自由」というのが、liberty の最初の語義。
without too many restrictions(過度な制約なしに)ということは、逆読みをすると、liberty に多少の制約はつきものということなのでしょう。
このあたりが freedom との主な違いなのかもしれません。
『ウィズダム英和辞典』の freedom の項には次のような解説がありました。
freedom は誰からも妨害されずに個人の意向に従って行動する自由をいう。liberty は(よりかたく)で、拘束や幽閉などからの自由、許可や権限にとらわれない自由について述べる際に好まれる。
『ウィズダム英和辞典 第3版』
やはり liberty の方には、一定の制約からの自由というニュアンスがあるんですね。
単純化を恐れずに言い切ってしまえば、
- freedom = 野性的な自由
- liberty = 社会的な自由
ということになるのかもしれません。
freedom も liberty も日本語にすると同じ自由。しかしその中にちょっとしたニュアンスの違いが隠されているというお話でした。