「フィンランド語の先生」は英語で何と言う?
「フィンランド語の先生」は、英語で何と言ったらよいでしょう?
まず思い付いたのはこんな文。
あるいはこんな文。
試しにGoogle翻訳で「彼女はフィンランド語の先生です」を英訳してみました。
→ She is a teacher of Finnish.
こちらでしたか。
しかし Finnish teacher と teacher of Finnish を舌の上で転がしていると、どうしても Finnish teacher の方が自然に思えてきます。
Finnish teacher には「フィンランド人の先生」に解釈されるというあいまいさはあるのですが、わざわざ teacher of Finnish と言うほどでもないだろうという感じ。
このもやもやを解消する記述はないかと探していたら『ロイヤル英文法』のQ&Aに以下の項目を発見。
Q&A 52 フランス語の先生は a French teacher か?
話し言葉では French に強勢を置けば「フランス語の先生」の意味を表すが、そうでないと「フランス人の先生」の意にとられる。「フランス語の先生」という意味をはっきり示すには a teacher of French とするのがよいとされる。しかし、実際の使用例を見ると、a French teacher のほうがずっと多いのは、必要度と文脈で分かるからであろう。
やはり使用例としては French teacher(Finnish teacher)の方が多いんですね。
念のためGoogle翻訳で「She is a Finnish teacher.」を日本語訳してみました。
→ 彼女はフィンランドの先生です。
フィンランドの先生?
微妙なところを突いてきました。
フィンランドの先生というのはいったいどういう意味でしょう?
考えてみると、
- フィンランドについて教える先生
- フィンランドで教える先生
- フィンランドから来た先生(やや無理があるか?)
などの解釈ができるでしょうか。
ほかの言語も試してみましょう。
→ 彼女は日本人の先生です。(国籍)
She is a English teacher.
→ 彼女は英語の先生です。(言語)
She is a Chinese teacher.
→ 彼女は中国の先生です。(?? さきほどのフィンランドと同じパターン)
こうして見ると、フィンランド語の先生はやはり teacher of Finnish がよいのかなあ。。。と思考は堂々巡りに。
ことばというのはやはり難しいものですね。。。
5月 17, 2014 @ 19:07:43
結論をいえば、
(1) She is a Finnish teacher.
(2) She is a teacher of Finnish.
のどっちもあり。違いは、おっしゃるように、(1) は文脈によって意味がふた通りになるというだけ。意味が幾つもある場合は、たいてい文脈で意味が絞られるから、ネイティブは悩まないし、指摘しないと別の意味に気づいてないことさえある。最近FBで話題になった例: Kuusi palaa. には少なくとも9通りの意味があると指摘されたフィンランド人が驚いてました。ヒント: kuusi (puu, 6), palaa – palata – pala. フィンランド人は直観で、その時々の意味が分かるからちっとも悩まない。
5月 19, 2014 @ 12:10:39
Tonttuさん
コメントありがとうございます。
たしかに「文脈」さえあれば、実際に「どちらの意味なんだろう?」と悩むことはないのかもしれませんね。
kuusi palaa の意味は9通りも思い付かず。。。検索したら答えのイラストが見つかりました。これはおもしろい!