フィンランド語学習記 vol.188 − ふたたび[u]の発音の話
一年前くらいのエントリーで、フィンランド語の[u]の発音の難しさについて書いたことがあります。
フィンランド語学習記 vol.73 − papukaijaとtuuli | Fragments
フィンランド語の発音は原則としてローマ字読みなので日本人にとっては比較的やさしいのですが、そうはいってもやはり異なる言語。時には一筋縄ではいかない音もあります。
そんな日本人にとって難しい音の一つは[u]。
例えば tuuli(風)という単語を、日本語の「ウ」の感覚のまま「トゥーリ」と発音すると、フィンランド語ネイティブの人にはかなり違和感があるようです。
前回のフィンランド語教室で、ふたたびこの[u]の発音を練習する機会がありました。
扱ったのは tukka(髪)という単語。
そのまま読むとどうしても「トゥッカ」になってしまうのですが、それではやはり違和感がある様子。
先生曰く、日本語の「オ」を発音するときのように、口の奥から音を出してみてとのこと。
試しに「ウ」と「オ」を発音していただくとわかりますが、日本語の「ウ」は口の手前、「オ」は口の奥を使って音を出します。
口の奥から「ウ」の音を出そうとしてもなかなか上手くいかないので、いっそ[u]の音を「オ」で読んでみたらどうなるのだろう?と思い立ちました。
つまりさきほどの tukka(髪)は、ローマ字読みなら「トゥッカ」になる訳ですが、そこを敢えて「トォッカ」と読んでみたら、ネイティブの先生の耳にはどう聞こえるのかと。
おそるおそる「トォッカ」と言ってみたところ、先生が「きれい!」と言ってくれるではありませんか。
なお冒頭で触れた1年前のエントリーを読んでみたら、こんなことが書いてありました。
(tuuli という単語の発音に関して)
もしかするとカタカナで書いた場合、「トゥーリ」より「トォーリ」に近い音なのかもしれません。
上手く発音できるクラスメイトもいるのですが、自分はあまり上手くいかないまま授業は終了。
このままでは何だか心残りなので、練習して、次回こそは先生の認定(?)を得たいと思います。
このことはすっかり忘れていたのですが、偶然一年後にこれを試したら先生の認定を得ることができたという次第。
「オ」の口の形をキープしながら、もう少し「ウ」に近い音を出すことができれば、さらに正確な発音になるのだと思います。
しかしこれが普段使わない口の筋肉を使うのでなかなか大変。すぐに疲れてしまいます。
一年後にはもっときれいな音を出せるようになりたいですね。