フィンランド語学習記 vol.194 − モスクワ経由でヘルシンキへ

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フィンランド語教室67週目のレポート。
前回のクラスでは「◯◯から△△へ」という移動の表現を扱いました。
フィンランド語学習記 vol.189 − トゥルクからタンペレへ | Fragments
今回のクラスではこれに加えて「◯◯経由で△△へ」という表現も扱いました。
*mennä(行く)、kautta(〜経由で)
kautta は「〜経由で」を意味する後置詞。
後置詞なので「◯◯+kautta」で「◯◯経由で」の意味になります。
英語に慣れた頭にはフィンランド語の後置詞はやや違和感があるのですが、考えてみると順番は日本語と同じ。
Moskovan | kautta |
モスクワ | 経由で |
一つ気を付けなければならないのは、◯◯の部分に入る単語は属格の形になるということ。
[属格]Moskovan
ユヴァスキュラ経由なら Jyväskylän kautta、池袋経由なら Ikebukuron kautta となります。
そういえば前に kanssa(〜といっしょに)という後置詞を習ったときにも、属格の形を伴いました。
すると「後置詞は属格と結びつく」というルールが存在するのかなと思い、文法書を調べていたらこんな記述を発見。
フィンランド語には前置詞よりも後置詞の方が多く存在します。後置詞は属格の形をした名詞と結びつき、前置詞は分格の形をした名詞と結びつくのが一般的です。ただし、なかには前置詞としても後置詞としても使われる語もありますし、属格や分格以外の名詞と結びつくものもあります。
『フィンランド語文法ハンドブック』P.119
なるほど。やはり「後置詞は属格と結びつく」というルールは存在していました。
ただし例外もあるようです。
とはいえ、文法学習の要諦は「まずは幹を覚え、枝葉は後回しに」。
本当は枝葉が大好きで細かいところにばかり目が行ってしまうのですが、それもほどほどに。
まずは幹の部分をしっかりと固めていきましょう。