愛好する人々 −[-phile]の付く英単語
この世界にはさまざまなものを愛好する人々がいます。
その一端を英語辞書から覗いてみましょう。
英 | 日 | |
---|---|---|
1 | Anglophile | 親英派の(人)、英国びいきの(人) |
2 | audiophile | オーディオマニア |
3 | bibliophile | 愛書[蔵書]家 |
4 | cinephile | 映画ファン、映画通 |
5 | enophile oneophile |
ワイン愛好家 |
6 | pedophile paedophile |
小児(性)愛者(の) |
7 | technophile | 先進技術マニア |
*『ウィズダム英和辞典 第3版』より
[-phile]は「◯◯を愛する人」を意味する接尾辞。
1)英国好きの人(Anglophile)がいれば、英国嫌いの人(Anglophobe)もいます。どんな人気者でも万人に好かれるのは難しいよう。
2)オーディオマニア(audiophile)がいれば、ビデオマニア(videophile)もいます。
4)映画ファン(cinephile)は「映画の内容」にこだわり、ビデオマニア(videophile)は「映像のクオリティ」にこだわります。
5)ちょっと不思議な綴りの[oneo-]は古代ギリシア語で「ワイン」の意味。
さて、この他にも変わった愛好家はたくさんいます。
どんどん紹介していきましょう。
paperphile(紙が好きな人)
紙のやさしい手触り、紙の香しい匂い。
なんと素晴らしい紙・紙・紙。もし紙がなかったとしたら。。。
umbraphile(日食・月食が好きな人)
考えてみると「日食・月食」を見るためにあちこち旅する人というのは、そう珍しくないのかもしれません。
foodophile(食べものが好きな人)
この単語で気になるのは、この人たちはどのくらい食べものが好きなのかということ。
3万円の寿司を食べに行くくらいでないとダメでしょうか?
dinophile(恐竜が好きな人)
子どものときに恐竜が好きだった人は多いでしょう。
しかし大人になってもその気持ちを持ち続けている人は少ないのではないでしょうか。
Castrophile(カストロが好きな人)
間違えないでほしいのは、フィデル・カステロを支持することが変わっているのではなく、フィデル・カストロを支持する人という単語が変わっているということ。
Fennophile(フィンランドが好きな人)
フィンランド好きとしては、こんな単語が存在することは嬉しい限り。
ムーミン好きも、マリメッコ好きも、カウリスマキ好きも、みな集まりましょう。
以上、今回はさまざまなものを愛好する人々を紹介してみました。
もしあなたが愛好するものが含まれていなくても大丈夫。既存の単語に[-phile]を付けて新しい単語を作ってしまいましょう。
同好の士が集まれば、案外すぐに定着するかもしれません。