Number の略はなぜ「No.」なのか?
数字を使って番号を表すとき、
- No.1
- No.2
- No.3
- No.4
- No.5
- …
このようにナンバリングしていくことがあります。
しかしこの「No.」というのはいったい何の略なのでしょう?
「No.」はもちろん number と読みますが、よく見ると number という単語には[o]の文字は含まれていません。
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調べてみると「No.」は、英語圏では numero sign と呼ばれており、numero という単語はラテン語に由来するのだとか。
The Oxford English Dictionary derives the numero sign from Latin numero, the ablative form of numerus(”number”, with the ablative denotations of: “to the number, by the number, with the number”)
Wikipedia「Numero Sign」より
この numero は、ラテン語で「数」を意味する numerus の単数奪格の形。
[主格]numerus
[奪格]numero
[奪格]numero
ラテン語の奪格にはさまざまな意味があるようですが、ここでは「数において」というようなニュアンスでしょうか。
この numero の最初と最後の文字を取って「No.」という省略形を作ったのだそうです。
「Nu.」ではダメなのか?と思われた人もいるかもしれませんが、それだと格の区別ができなくなってしまいます。
なかなか奥深いラテン語の世界ですね。