ちょっと変わった複数形のレッスン(1)

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きのうのエントリーでは、英語の複数形を作る際の基本ルールをまとめました。

複数形のレッスン − 語尾に[-es]を付けるときの条件とは? | Fragments

本日と明日のエントリーでは、複数形の不規則変化についてまとめてみたいと思います。

本日取り扱うのは以下の単語。

簡単なものから、ちょっと難しいものまで、まずはそれぞれの複数形を思い浮かべてみてください。

man(男)
foot(足)
mouse(ネズミ)
ox(雄牛)
brother(信者仲間)
sheep(羊)
aircraft(航空機)
penny(ペニー)

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それでは正解を見てみましょう。

 

1)母音を交替するもの

man → men
mouse → mice
foot → feet

このように母音変化によって複数形を作るのは、古英語の文法の名残なのだとか。

つまりこのグループの単語は、英語の中でも比較的由緒正しい単語と言えるのかもしれません。

 

2)語尾に[-en]を付けるもの

ox → oxen
brother → brethren

brother の複数形は「兄弟」の意味では brothers ですが、「信者仲間」の意味では brethren(ブレズレン)になるのだとか。

古風で清廉なイメージのある単語ですね。

 

3)単複同形のもの

sheep → sheep
aircraft → aircraft

英語には単複同形の名詞も数多くあります。

「なぜ単複同形になるのか?」については理屈で説明できない面もありますが、以前のエントリーで少し考えてみたことがあります。

fishの謎 − 単複同形名詞について | Fragments

 

4)その他

penny → pence

penny(ペニー)はイギリスの通貨単位。100ペニー=1ポンドです。

ちょっとややこしいのは、10ペニーと言いたいときには 10 pence でよいのですが、ペニー硬貨10枚と言いたいときには 10 pennies になるということ。

 

以上、今回まとめたのは外来語を除く固有語の複数形。

この他、英語にはもっと派手な変化を伴う外来語の複数形も存在します。

続きは明日のエントリーにて。

<参考文献>
『ロイヤル英文法』
『Practical English Usage』
 
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