『ロシア語のかたち』を読んでみる
ふらりと立ち寄った近所の書店に『ロシア語のかたち』という本があったので手に取ってみました。
この本の趣旨は、ロシア語の細かい知識はなくとも、とりあえずロシア語の文字(キリル文字)を楽しんでみようというもの。
これはおもしろそう!と思い、早速購入し読んでみました。
結果、これまで憧れと畏怖の念を持って眺めていたキリル文字が少しだけ身近になったような気がします。
今回は全部で33文字あるキリル文字の中から、特に印象に残った6文字を選んでみました。
Ж
人がばんざいをしているようでもあり、かまきりのようでもあり。
よーく見ると右側は「K」なんですね。
З
どう見ても数字の3に見えるのですが、ロシアの人はどのように区別をしているのでしょう?
333333333333З333333333333
И
斜線の向きが変わっただけで、あっという間に異空間に誘われてしまいます。
人間というのは習慣の生き物であるということに改めて気付かされました。
Ш
上に乗ると大変痛そう。たくさん並ぶと針地獄のようでもあります。
ШШШШШШШШШШШШШШШШШШШШШШШШШШШШШШ
П
座り心地の良さそうな文字No.1。
次点は「Д」ですが、やや安定感に欠けるような。
Ы
これは「b」と「I」ではなく、あくまで一つの文字なのだとか。
一つと言われても。。。と思いませんか?
以上、今回は『ロシア語のかたち』を読んで印象に残ったキリル文字を選んでみました。
なおキリル文字の全体像は以下のとおり。
а б в г д е ё ж з и й к л м н о п р с т у ф х ц ч ш щ ъ ы ь э ю я
本書『ロシア語のかたち』には、ロシア語の知識がない人に向けて、これらの文字一つ一つについての詳しい解説がのっています。
また文字を一通り学んだ後には、その知識を使って、推理パズルのように街中の看板を読んでいくという楽しい仕掛けもあります。
ロシア語の「文字」が頭のどこかに引っかかってしまい、忘れられない人におすすめの一冊です。