フィンランド語学習記 vol.217 − 動名詞の作り方
フィンランド語教室75週目のレポート。
今回はいわゆる動名詞を扱いました。
(フィンランド語では動名詞を第4不定詞と呼ぶこともあります。)
さっそく例文を見てみましょう。
Syöminen on hauskaa.(食べることは楽しい。)
*syödä(食べる)、hauska(楽しい)
*syödä(食べる)、hauska(楽しい)
「食べる」はフィンランド語で syödä(シュオダ)。
フィンランド語では動詞に[-minen]という印を付けることによって、「〜すること」という意味の動名詞を作ることができます。
[辞書形]syödä(食べる)
[動名詞]syöminen(食べること)
[動名詞]syöminen(食べること)
この動名詞という概念自体は、英語を知っている人なら馴染みがあるものだと思います。
それほど難しい文法事項ではありませんが、[-minen]を付けるときの語形変化はきちんと覚えておかなければなりません。
以下にまとめておきましょう。
動名詞の作り方
1)動詞の三人称複数[-vAt]の形を求める。
動名詞を作るときには、まず動詞の三人称複数の形を求めます。
動詞のタイプごとに見てみましょう。
タイプ1 | タイプ2 | タイプ3 | タイプ4 | |
---|---|---|---|---|
辞書形 | antaa 与える |
syödä 食べる |
esitellä 紹介する |
kerrata 繰り返す |
一人称単数 | annan | syön | esittelen | kertaan |
二人称単数 | annat | syöt | esittelet | kertaat |
三人称単数 | antaa | syö | esittelee | kertaa |
一人称複数 | annamme | syömme | esittelemme | kertaamme |
二人称複数 | annatte | syötte | esittelette | kertaatte |
三人称複数 | antavat | syövät | esittelevät | kertaavat |
<上記の語形変化の求め方を知りたい方はこちら>
フィンランド語学習記 vol.76 − 動詞の活用と語幹の変化(タイプ1) | Fragments
フィンランド語学習記 vol.95− 動詞の活用と語幹の変化(タイプ2〜4) | Fragments
フィンランド語学習記 vol.76 − 動詞の活用と語幹の変化(タイプ1) | Fragments
フィンランド語学習記 vol.95− 動詞の活用と語幹の変化(タイプ2〜4) | Fragments
さきほどの表から三人称複数[-vAt]の形を取り出しておきます。
- antavat
- syövät
- esittelevät
- kertaavat
2)[-vAt]を外して[-minen]を付ける。
ここからは簡単。さきほどの[-vAt]を外して、代わりに[-minen]を付けます。
antavat | − | [-vAt] | + | [-minen] | = | antaminen |
syövät | − | [-vAt] | + | [-minen] | = | syöminen |
esittelevät | − | [-vAt] | + | [-minen] | = | esitteleminen |
kertaavat | − | [-vAt] | + | [-minen] | = | kertaaminen |
これでできあがり。
- antaminen(与えること)
- syöminen(食べること)
- esitteleminen(紹介すること)
- kertaaminen(繰り返すこと)
最初に三人称複数[-vAt]の形を求めるという点は、前回習った第3不定詞と全く同じ。
フィンランド語学習記 vol.199 − 第3不定詞とは? | Fragments
ですので、そちらを先に習っていれば比較的覚えやすい文法事項なのではないかと思います。
明日のエントリーでは、この動名詞を実際に使った文章を見ていきたいと思います。