フィンランド語学習記 vol.222 − 夏には沖縄へ、冬にはレイキャビクへ

photo credit: artic pj via photopin cc

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フィンランド語で「夏」は kesä(ケサ)。

Kesällä menen Okinawaan.(夏に私は沖縄へ行く。)
*mennä(行く)

文頭の kesällä は、kesä の接格の形。

[主格]kesä(夏)
[接格]kesällä(夏に)
接格[-llA]というのは、もともと「〜の上に」を意味するフィンランド語の格変化。

実際の文ではさまざまな意味で使われますが、季節の名前に付いたときには「その季節に」という意味になります。

せっかくなので、他の季節も見てみましょう。

フィン
kevät
kesä
syksy
talvi

 

「春」は kevät(ケヴァット)、「秋」は syksy(シュクシュ)、「冬」は talvi(タルヴィ)。

日本ならそれぞれの季節に行きたいのはこんなところ。

Keväällä menen Naraan.(春に私は奈良へ行く。)
Kesällä menen Okinawaan.(夏に私は沖縄へ行く。)
Syksyllä menen Kyotoon.(秋に私は京都へ行く。)
Talvella menen Hokkaidoon.(冬に私は北海道へ行く。)

北欧ならそれぞれの季節に行きたいのはこんなところ。

Keväällä menen Tukholmaan.(春に私はストックホルムへ行く。)
Kesällä menen Helsinkiin.(夏に私はヘルシンキへ行く。)
Syksyllä menen Tromssaan.(秋に私はトロムソへ行く。)
Talvella menen Reykjavikiin.(冬に私はレイキャビクへ行く。)
以上、多分に願望を含んだ例文を拵えてみました。

夏(kesä)と秋(syksy)はそのまま[-llA]を付けるだけなのに対して、春(kevät)と冬(talvi)は微妙に語形が変わっています。このあたりがフィンランド語の難しいところですね。

主格 接格
kevät keväällä
kesä kesällä
syksy syksyllä
talvi talvella