フィンランド旅行記② − ヘルシンキどたばた観光編

9月1日から六日間フィンランドを旅行してきました。その2日目の記録です。

朝は5時に起床!

とはいえ日本時間ではすでに11時なので、睡眠はばっちりです。

さっそく起き出して朝のニュースを見ることに。

Huomenta!(おはよう)

など、簡単な表現でも理解できると嬉しいもの。ついつい見入ってしまいました。

8時前に食堂へ行き、バイキング形式の朝食をいただきます。

野菜や肉や卵などさまざまな料理がある中で、一番印象に残ったのはなぜかパン。フィンランドのパンってホントおいしいですよね。

部屋に戻って身支度を整え、9時に出発。

まずはヘルシンキのランドマーク、ヘルシンキ大聖堂へ。

写真で見たとおり! でも実物はすごい迫力です。

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中に入ることもできます。

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マルティン・ルターの像

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フィンランド語の書き言葉の父、ミカエル・アグリコラの像。

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F. Melanchthon の像。(誰かは存じ上げませんが。。。)

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大聖堂正面の元老院広場(Senaatintori)は広々としてとても気持ちがよい空間。

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アレクサンドル2世の銅像前にあるベンチに座って、しばらく行き交う人々を眺めていました。

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天気もどうやらばっちりの様子。

元老院広場から細い道を通って、マーケット広場(Kauppatori)へ。

果物や魚介類や工芸品などを扱う屋台がひしめき合っており、軽食をとることができる屋台もあります。

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変な人を発見。

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広場を抜けて、ウスペンスキー寺院へ。

これは19世紀に建てられたロシア正教の教会。非常に荘厳な雰囲気です。

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中はこんな感じ。シャンデリアが高い天井からぐーんと吊り下げられています。

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寺院を見学した後は、マーケット広場に戻り、スオメンリンナ島(Suomenlinna)行きのフェリーに乗ることに。

スオメンリンナ島というのは、広場からフェリーで15分のところにある海防要塞の島。18世紀に隣国ロシアに対する備えとして造られました。

ユネスコの世界遺産にも登録されています。

島は思いのほか広く、フェリーターミナルからメインルートに沿って島の端までは1km以上。

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島がまるごと遺跡であるかのような浮世離れした雰囲気が漂っているのですが、今も800人くらいの人がここに住んでいるのだとか。

天気も良いし、ピクニック気分でどんどん歩いていきます。

城壁のトンネルをくぐったり、

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往時をしのばせるこんな大砲や、

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こんな大砲も。

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終点は King’s Gate と呼ばれる石造りの門。門の正面は埠頭になっています。

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休憩の後、来た道をわっせわっせと戻って、出発地点のフェリーターミナルへ。

フェリーに乗って、再びマーケット広場へ戻ります。

すでに2時近くになっていたので、マーケット広場の屋台でサーモングリルと野菜のプレートをいただきました。

おいしかったものの、こってり過ぎて食べ切るのが大変。

ここから先は特に予定を決めていなかったので、メインストリートの一つエスプラナーディ通り(Esplanadi)に沿ってぶらぶらと歩いていきます。

北と南、二本の通りが並走し、その間の分離帯が公園になっています。

ベンチに座って思い思いの時を過ごしている人がたくさんいました。

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そのまま歩いていくと、今回の旅行の目的地の一つアカデミア書店(Akateeminen Kirjakauppa)を発見。

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本は買い込むと重くなるので、最終日近くに行こうと思っていたのですが、とりあえず覗くだけでもと思い入ってみることに。

地下1階、地上3階の建物はとても不思議な空間。英語の本もありますが、フィンランド語の本もたくさんあります。

フィンランドにいるのだから当たり前!と思われるかもしれませんが、人口500万人の国で出版産業を維持していくというのはなかなか大変なことではないでしょうか?

棚をじーっと見ていくと、なんと村上春樹さんの本が平積みされています。

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『海辺のカフカ』は「Kafka rannalla」、

『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』は「Värittömän miehen vaellusvuodet」というフィン語タイトルになっていました。

そういえば『多崎つくる〜』には、主人公がフィンランドのハメーンリンナという町を訪れるシーンがあります。

フィンランドの人がこの本を読んで、唐突に自分の国が出てきたらきっとびっくりするんでしょうね。(ハメーンリンナの人が読んだら、さらにびっくり?)

それにしてもフィンランド語にまで翻訳されているとは、本当にすごいことです。

その他、絵本や辞書のコーナーを舐め回すようにチェックしたり、書店内にあるカフェ・アールトでカプチーノを飲んだりしていたら、いつの間にか17時過ぎに。

書店は危険ですねー。しかし買うべき本はだいたい決まりました。

帰りは何だか足が痛いので、初めてのトラムに乗ってみることに。

ヘルシンキ中央駅のインフォメーションセンターで、3日間のデイチケットを購入。トラムに乗り込んだら、このカードをアクティベートしなければならないとのこと。

窓口の女性が英語で丁寧に説明してくれるのですが、イマイチ仕組みがわかりません。

まあ何とかなるだろうと思ってトラムに乗り込んだら、全く何とかなりませんでした!

悪戦苦闘した後、結局、隣に立っていたお姉さんにお願いしてやってもらいました。
(すみません!)

トラムだと宿まではわずか3駅なので、あっという間に到着。

一休みの後、夕食に出ようとも思ったのですが、昼に食べたサーモンが胃にもたれ過ぎてどうにも食欲がわきません。ビールだけ買ってきて、あとは昨日買ったクッキーで済ませることに。

それから昨日は入れなかったホテルのサウナに入ってみることにしました。

定員6人くらいの小さなサウナでしたが、なぜか誰もおらず貸し切り状態。

フィンランド式のサウナはひしゃくで熱々の石に水をかけて、蒸気をもくもくもくと広げます。かけ過ぎると、熱で息苦しくなるくらい。

たっぷりと汗を流してリラックスできました。これで一日もおしまい。