Indian summer(小春日和)

photo credit: Bradley Wells via photopin cc

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まもなく11月。

一日一日、冬に向かって歩みを進める中で、不意打ちのように暖かい日ってありますよね。

ついいつものように厚着をして出かけてしまい、汗をかいてしまう。

でも久しぶりの陽気に気分は上々。

日本語にはそんな日を表わす素敵な言葉があります。

こはるびより【小春日和】

陰暦十月のころの(ような)よく晴れた暖かい日和。

『新明解国語辞典 第七版』

英語でもこれに似た表現はないのかな?と思って探していたら、こんな表現に出会いました。

Indian summer

  1. a period of dry warm weather in the autumn/fall
  2. a pleasant period of success or improvement, especially later in sb’s life

『Oxford Advanced Learner’s Dictionary』

それにしても、なぜ「インディアンの夏」がこのような意味になるのでしょう?

気になったので、さっそく語源を調べてみました。

Indian summer (n.)

“spell of warm weather after the first frost,” first recorded 1778, American English, perhaps so called because it was first noted in regions inhabited by Indians, or because the Indians first described it to the Europeans. No evidence connects it with the color of fall leaves or a season of Indian attacks on settlements.

『Online Etymology Dictionary』

(初霜の後に暖かい天候が続くこと。最初の記録は1778年。アメリカ英語。そのように呼ばれた理由は、おそらくインディアンの居住地で最初に言及されたためか、あるいはインディアンが最初にそれをヨーロッパ人に伝えたためであろう。なお落ち葉の色やインディアンの開拓地への襲撃時期と結びつける説に証拠はない。)

小春日和は、インディアンの襲撃日和なんていう説もあるんですね。

もし真実でないなら、どこか差別的な色合いも感じますが、実際のところはどうなのでしょう?

いずれにしても「インディアンの夏」というのは、さまざまな想像力をかきたてる表現なのだと思います。