におう

14110201

まずは問題をひとつ。

下線部に入る日本語を考えてみてください。

It smells good.(よい    がする。)
It smells bad.(ひどい    がする。)

??

??

正解はどちらも「におい」。

ただし「におい」を漢字に変換すると「匂い」と「臭い」という二種類の漢字があることがわかります。

その使い分けはどのようになっているのでしょう?

におう【匂う】

(一)においが鼻に感じられる。〔快く感じられるものも、不快に感じられるものもある〕…

…一般に快く感じられるものは「匂う」、不快に感じられるものは「臭う」と書く。

『新明解国語辞典 第七版』

快いものは「匂う」、不快なものは「臭う」という使い分けがあるんですね。

だとすれば、冒頭の穴埋めは、

It smells good.(よい匂いがする。)
It smells bad.(ひどい臭いがする。)

おそらくこのようにするのが自然でしょう。

しかし同じ単語なのに、使う漢字によって真逆のイメージを与えてしまうというのは、とてもおもしろい例だと思います。

こんな日本語はいったい他にあるのでしょうか?

 
新明解国語辞典 第七版 公式アプリ 新明解国語辞典 第七版 公式アプリ
価格: ¥1,900(記事公開時)
カテゴリ: 辞書/辞典/その他, 教育
App Storeで詳細を見る