ネコと王様

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飛田茂雄さんの『探検する英和辞典』を読んでいたら、cat の項目に面白い表現がのっていました。
A cat may[can]look at a king.
ネコは(恐れ入る気配などまるでなく)平気で王様を見ることができる
『探検する英和辞典』より
解説によると、これで「あんたには負けないよ、こっちにも意地ってものがある」という意味になるのだそう。
ここでの cat は身分の高くない人の象徴。
身分にかかわらず、生きとし生けるものはみな平等であるという信条を表しています。
数ある動物の中からなぜネコが選ばれたのかはわかりませんが、権力と対峙する一匹狼、もとい一匹猫の心意気を感じることができる表現ですね。
また『探検する英和辞典』によると、この表現には次のようなバリエーションもあるのだとか。
A cat can laugh at a king.
A cat may shake hands with a king.
『探検する英和辞典』より
王様の方も、ネコに見られるだけでなく、笑われたり、握手を求められたり(?)とずいぶん振り回されています。
何だか王様に同情を感じてしまうのは私だけでしょうか?