フィンランド語学習記 vol.267 − 語順と前置詞/後置詞の相性について

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フィンランド語を勉強していると、時々日本語に似ているなあと思う瞬間があります。

例えば、テキストに出てきたこんな文。

Pekka juoksee puun alle.(ペッカは木の下へ走る。)

一語ずつの意味を拾ってみると、次のようになります。

Pekka juoksee puun alle
ペッカは 走る 木の 下へ

 

puun は「木」を意味する puu の属格。

[主格]puu(木)
[属格]puun(木の)

alle は「下へ」を意味する後置詞。

alla 下で/に
alta 下から
alle 下へ

 

*フィンランド語の後置詞は原則として「属格+後置詞」という組み合わせで使います。

よってこの部分の

puun alle → 木の下へ

という流れは日本語と全く同じ。

一方、異なっているのは動詞(V)の位置。

フィン S V N 後置詞
S N 後置詞 V

 

さきほどのような文(Pekka juoksee puun alle.)の場合、動詞と後置詞が離れていると、意味がぱっとつかみにくいような気もするのですが、それは自分が日本語ネイティブだからでしょうか?

一般的には、フィンランド語のようなSVO型言語は前置詞と相性がよく、日本語のようなSOV型言語は後置詞と相性がよいと言われています。

相性よい? フィン S V 前置詞 N
相性悪い? フィン S V N 後置詞
相性悪い? S 前置詞 N V
相性よい? S N 後置詞 V

 

もっともフィンランド語には前置詞もありますし、いわゆる格の言語であるフィンランド語はそもそも語順において自由ということなのかもしれません。

なんだか細かい話になってしまいました。

(いつものことですが。。。)