五せる

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権力・権限を持っている人をどのように動かすか。
古来より、自分ひとりの力を超えた大きな仕事をするためには、そのような技術が必要とされてきました。
日本語にはその知恵を凝縮した次のような動詞があります。
五せる
五せるとは、役人懐柔のための方法のこと。
「日本語俗語辞書」
「五せる」の中にはその数字の通り、役人懐柔のための5つの方法が含まれています。
その方法とは何か?
少し想像してみてください。
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正解はこちら。
五せるとは役人懐柔のための方法で、【食わせる(=食をふるまう)】【飲ませる(=宴席をもうける)】【握らせる(=金品をさしだす)】【抱かせる(=女性を世話する)】【いばらせる】の5つの『~させる』からきている。
「日本語俗語辞書」
最初の4つは何とか思い付くような気がしますが、最後の「いばらせる」だけはやや異質な答え。
原資が必要ないという意味では、もっとも簡単な方法かもしれません。
もしあなたが職場で、身の回りにいばる上司や同僚がいて辟易しているなら、それは「いばらせることによって相手を懐柔し、こちらの将来的な利益を引き出しているのだ」と考えてみてはどうでしょう?
そんな風に思うことができたら、何よりも心の余裕を持つことができますし、あるいは思いがけない果実を得ることもあるかもしれません。