フィンランド語学習記 vol.274 − 調味料のさしすせそ

photo credit: Colorized Salt Crystals via photopin (license)
日常の料理でよく使う調味料を「さしすせそ」の語呂合わせで表すことがあります。
- さ = さとう(砂糖)
- し = しお(塩)
- す = す(酢)
- せ = せうゆ(醤油)
- そ = みそ(味噌)
最後の二つはちょっと無理がありますが、それでもよく出来た語呂合わせだなあと思います。
このうちフィンランド語の言い方を習ったのは最初の二つ。
「砂糖」は sokeri(ソケリ)。
「塩」は suola(スオラ)。
偶然にも、日本語と同じ[s-]の単語になっています。
せっかくなので、その他の単語も何と言うのか調べてみました。
フィン | 英 | 日 |
---|---|---|
sokeri | sugar | 砂糖 |
suola | salt | 塩 |
etikka | vinegar | 酢 |
soijakastike | soy sauce | 醤油 |
miso | miso | 味噌 |
「酢」は etikka(エティッカ)。
「醤油」は soijakastike(ソイヤカスティケ) 。
soijakastike は「大豆」を意味する soija と「ソース」を意味する kastike の複合語。
「味噌」を意味する固有の単語はさすがに存在しないよう。
この他にはどんな調味料があるのだろう?と思って参考書などをめくってみたところ、見つけられたのは次の二つ。
フィン | 英 | 日 |
---|---|---|
pippuri | pepper | 胡椒 |
sinappi | mustard | からし |
pipurri はきっと普段の料理によく使うんでしょうね。
もしこれ以外にこれぞフィンランド!というような調味料を知っている方がいたら、ぜひ教えてください。
2月 17, 2015 @ 15:36:46
こんにちは。
pippuri, sinappiは,分類からすると香辛料(mauste,複:mausteet)で,この他にシナモン(kaneli), カルダモン(kardemumma), クミン(kumina)・・・等々があります。
これらの香辛料は,主として輸入物で,乾燥させて粉末にして使いますが,匂いの強い生の野菜もフィンランドでは「香辛料」と呼んでいます。
例えばショウガ(inkivääri), ディル(tilli), タマネギ(sipuli), ニンニク(valkosipuli)等も香辛料の仲間です(寮の隣人がカワカマス(hauki)のスープを作るのに,ピンポン玉ほどのタマネギの1/3程をナイフ(包丁ではない)で慎重に切って入れていたのを思い出します)。
20世紀末からフィンランドでも醤油がテーブルに並ぶレストランが増え,スーパーにも置くところを見ると,家庭でも使われているのだろうと思います(数年前ピッツェリアで,ピザに醤油をかけて食べたところ,これは美味しかったですよ)。
2月 17, 2015 @ 22:15:16
カルダモンはkorvapuustiにたっぷり入っているし、ディルはlohikeittoやじゃがいも料理に必ず入れるし(ハカニエミの市場でジャガイモを買ったら、生のディルも一緒に紙袋に入れてくれた)、piparikakkuのしょうが味も独特で、ルーネベリタルトにもpiparikakkuを砕いて入れているし、riisipuuroにはシナモンをかけますね。どれもこれもとても好きな味です。
2月 17, 2015 @ 22:56:10
私はディルの匂いがダメ。杉の葉を食べてるようで,特にジャガイモに振り掛けたやつ。あなたのように好きになっていたらもっと楽しめたのに,残念。
2月 19, 2015 @ 10:10:43
Jussiさん
なるほど! フィンランドの料理には実にたくさんの調味料が使われているんですね。
タマネギの使い方は日本と違っておもしろいですね。またニンニクが「白タマネギ(valkosipuli)」という名前なのは知りませんでした。言われてみれば確かに白くてタマネギのような形。
去年フィンランドに行ったときにはスーパーで調味料の棚まで見る余裕がなかったので、次の機会にはそのあたりも散策してみたいと思います。
2月 19, 2015 @ 10:16:12
nitecokatuさん
おそらくフィンランドでディル入りの何かは食べたのでしょうが、意識していなかったので味の記憶がありません。ということは少なくとも、まずくはなかったということなのでしょうが。。。
それはそれとしてフィンランドのお菓子はおいしいですよね! 急にルーネベリタルトが食べたくなってしまいました。