「さじ加減」の「さじ」というのは「スプーン」のことなんですよ

photo credit: Spoons via photopin (license)

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さじ【匙】

液体・粉をすくい取る道具。

「新明解国語辞典 第七版」

「さじ」というのは、ちょっと不思議な日本語かもしれません。

単独で使うときに「スプーン」の代わりに「さじ」と言う人は、かなり少なくなってきました。

にもかかわらず、料理のレシピでは「大さじ1、小さじ1」とか「さじ加減が難しい」などという表現が普通に使われています。

もう100年くらいすると「さじ加減」の「さじ」というのは「スプーン」のことなんですよ、というのが一つの雑学として語られるようになるのかもしれません。

ということで、今回は現在の国語辞書には掲載されているものの、100年後に残っているかどうかは怪しい(?)日本語を集めてみました。

えもんかけ【衣紋掛け】

短い棒に和服などを掛け、中央のひもなどでつるしておくもの。

「新明解国語辞典 第七版」

衣紋掛けというのは、もともと和服用のハンガーのこと。ただし広義には、私たちが普段使っているハンガーを含むという解釈も可能です。

がいとう【外套】

防寒(儀礼)用に洋服の上に着る衣服。オーバーコート。

「新明解国語辞典 第七版」

外套の「套」という字は難しい! それが使われなくなった理由ではないでしょうが。。。

げっぷ【月賦】

支払うべき金額を月に幾らと割り当てて払うこと(方法)。月賦払い。

「新明解国語辞典 第七版」

月賦という言葉はつい最近まで現役だったような気がしませんか? しかしいつのまにか「ローン」に取って代わられてしまいました。

ちょうめん【帳面】

物事を書きつけるために、何枚かの同型の紙をとじたもの。ノート。

「新明解国語辞典 第七版」

「ちょうめん」という響きには、捨てがたい味わいがあると思います。でもすっかり聞かなくなってしまったのは残念。

。。。

以上、今回はちょっと古めかしい感じの日本語を集めてみました。

「そういえば、両親や祖父母がこんな表現を使っていたなあ」と懐かしい気持ちになった人もいるかもしれませんね。

 
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