フィンランド語学習記 vol.281 − 身分証明
フィンランド語で「カード」は kortti(コルッティ)。
前回のフィンランド語教室では、この kortti を使ったさまざまな身分証明やカードの名前を扱いました。
一部、kortti を含まない単語もありますが、まずは並べてみましょう。
フィン | 日 |
---|---|
kirjastokortti | 図書館カード |
opiskelijakortti | 学生証 |
henkilötodistus | 身分証明 |
ajokortti | 免許証 |
käyntikortti | 名刺 |
passi | パスポート |
長い単語が多いので、それぞれの単語を分解してみます。
kirjasto(図書館)+kortti(カード)=kirjastokortti(図書館カード)
opiskelija(学生)+kortti(カード)=opiskelijakortti(学生証)
henkilö(人)+todistus(証明)=henkilötodistus(身分証明)
ajo(運転)+kortti(カード)=ajokortti(免許証)
käynti(訪問)+kortti(カード)=käyntikortti(名刺)
opiskelija(学生)+kortti(カード)=opiskelijakortti(学生証)
henkilö(人)+todistus(証明)=henkilötodistus(身分証明)
ajo(運転)+kortti(カード)=ajokortti(免許証)
käynti(訪問)+kortti(カード)=käyntikortti(名刺)
フィンランド語では身分証明は「人+証明」、名刺は「訪問+カード」という組み合わせになっています。このあたり日本語とも英語とも微妙に異なる感覚がおもしろいところ。
なお先生曰く、フィンランドには身分証明のためのIDカードというものがあるのだそう。
日本で身分証明と言えば免許証やパスポートが主流ですが、車を運転しない人や海外へ行く予定のない人にとっては不便な話。
そんな日本でもいわゆるマイナンバー法に基づいて、今年の10月以降には「通知カード」「個人番号カード」などの発行が始まります。
こういった国民総背番号制には根強い反対もある訳ですが、これまでの経緯を考えればこの流れは止められないものなのでしょう。
2015年は日本の身分証明史(?)の曲がり角になるのかもしれません。
3月 19, 2015 @ 10:00:13
アキ・カウリスマキのヒット映画「過去のない男(Mies vailla menneisyyttä)」の中で,
https://www.youtube.com/watch?v=7RA8f3FbEIo
記憶喪失になった主人公が職安で麻薬常習者に間違われ追い出される一場面があります。この時,名前,生年月日などと一緒に身分証明番号を訊かれますが,この時の身分証明はsosiaaliturvaustunnusという言葉を使っています。
sosiaaliturvaustunnusは,
sosiaali(社会)
turvaus (セキュリティ)
tunnus (識別因子)・・・から成る複合語
3月 28, 2015 @ 00:53:34
Jussiさん
情報ありがとうございます!
それにしても sosiaaliturvaustunnus とはまた長い単語ですね。IDならわずか二文字なのに。。。