2080-luvulla

フィンランドのシンガーソングライター Sanni さんの新曲「2080-luvulla」のPVが公開されています。

きれいなメロディーラインに聞き惚れてしまいます。。。が、考えてみると「2080-luvulla」というのは、どういう意味なのでしょう?

(そんなことも知らずに聴いていたという)

調べてみると、luvulla というのは「数」を意味する luku の接格の形。

[主格]luku
[接格]luvulla

接格[-llA]の基本的な意味は「〜の上に」ですが、実際にはさまざまな使い方があります。

この場合はどんな意味になるのだろう?と思い、Wiktionary を調べてみると次のような用法がのっていました。

luku

6. together with a year, used to indicate decade, century or sometimes even millennium

1920-luvulla – In the 20’s

1600-luku – The 17th Century (1600–1699)

「Wiktionary」

つまり「2080-luvulla」で、2080年代という意味になるよう。

歌詞の内容はいわゆるラブソング。2080年になっても、あなたを想い続けるというような感じでしょうか。ちょっと突拍子もない、ユニークなタイトルです。

なお2080の読み方は教科書通りには kaksituhattakahdeksankymmentä となりますが、この曲では kakstuhattakaheksankyt と歌われています。

kaksi tuhatta kahdeksan kymmentä
kaks tuhatta kaheksan kyt

 

そのまま読むと大変なので、話し言葉ではこのように音が落ちるということなのでしょう。

このあたりのちょっとした違いに気をつけてみるのも、フィンランド語のよい勉強になりますね。