フィンランド語学習記 vol.19 − 疑問文の作り方について考える
いよいよ年末も近くなりました。
フィンランド教室は年明けまで休みのため、最近はこれまでに習った文法や単語の復習をしています。
その中で、疑問文の作り方が気になったので、以下にポイントをまとめておきます。
Onko Aki suomalainen?(アキはフィンランド人ですか?)
「はい/いいえ」で答えられる疑問文を作る場合は、動詞を文頭に出して、その語尾に[-ko/-kö]を付けるのがフィンランド語のルールでした。
このルールは一見すると、日本語に似ているようでもあり、英語に似ているようでもあります。話をわかりやすくするために「日本語/英語/フィンランド語」の yes/no 疑問文の作り方を比較してみましょう。
日本語 ⇒ 動詞に助詞「か」を付ける。
[疑問文]アキはフィンランド人ですか。
英語 ⇒ 動詞を文頭に出す。(または助動詞を文頭へ置く。)
[疑問文]Is Aki from Finland?
[平叙文]Aki lives in Finland.
[疑問文]Does Aki live in Finland?
フィンランド語 ⇒ 動詞に語尾[-ko/-kö]を付け、かつ文頭に出す。
[疑問文]Onko Aki suomalainen?
すなわちフィンランド語では、日本語的なルールと英語的なルールの二つが適用されているということになります。機能的な面から考えれば、どちらか一つのルールだけでも良さそうに思いますが、何か理由があるのでしょうか?
一方、疑問詞を使った疑問文では、次のような語順になります。
*millainen=どんな kaupunki=街
こちらは動詞を主語の前に出さないという点で英語の語順と異なっています。これも慣れないと思いのほか難しくて、ついつい Millainen kaupunki onko Helsinki? などと言ってしまいそうです。
語の役割を主に語順で示す英語では当然語順の制約が厳しいため、*What kind of city Helsinki is? などと少し語順を間違えただけで、すぐに *ungrammatical になってしまいますが、フィンランド語の場合はどうなのでしょうか?
そのあたりの感覚は勉強不足のため残念ながらまだわからず。今後の進展(?)に期待することにしましょう。