April Come She Will(四月になれば彼女は)

15040201

サイモン&ガーファンクルの名曲「四月になれば彼女は」の出だしは、こんな風に始まります。

April come she will

When streams are ripe and swelled with rain

この歌詞を見て、ちょっと疑問に思うところはないでしょうか?

それは April come の come にはなぜ[-s]が付かないのだろう?ということ。

しかし調べてみると、このオープニングラインは、

April come, she will

ではなく、

April, come she will

という区切りのよう。

つまり「四月が来る」のではなく「四月に彼女が来る」という意味だったんですね。

まあ言われてみれば、邦題もそうなっているじゃないかという話。

それにしても、なぜこんなややこしい倒置を用いているのでしょう?

それは冒頭の月を表す単語と同行の末尾の単語で韻を踏んでいるため。

April, come she will

When streams are ripe and swelled with rain

May, she will stay

Resting in my arms again

June, she’ll change her tune

In restless walks, she’ll prowl the night

July, she will fly

And give no warning to her flight

August, die she must

The autumn winds blow chilly and cold

September, I’ll remember

A love once new has now grown old

こうして全体を見てみると、まさにポール・サイモンの至芸!というのがよくわかります。

と、そんな細かい話はさておいても、この「四月になれば彼女は」は春になると聞きたくなる名曲。

新しい出会いに期待をしつつ、口ずさんでみるのもよいですね。