walk と work の不思議な関係
ある日、湯船に浸かっているときに、こんな疑問が頭に浮かんできました。
なぜ walk は「ウォーク」、work は「ワーク」と発音するのだろう?
馴染みのある単語なのであまり不思議に思わないのですが、綴りを見る限り walk を「ワーク」、work を「ウォーク」と発音する方が理に適っているのではないかと。
ただし語頭が[wa-]で始まる単語の発音を調べてみると、walk の他にも / wɔ / と読む単語を見つけることができます。
- wall
- want
- war
- wash
- watch
- water
よって walk だけが例外という訳ではありません。
一方、語頭が[wo-]で始まる単語の発音を調べてみると、こちらも work のように / wəː / と読む単語を見つけることができます。
- word
- world
- worm
- worse
- worst
- worth
よってこちらも work だけが例外という訳ではありません。
このルールについて、フォニックス的には、
[w]+[a]= / wɔ /
[alk]= / ɔ:k /
[w]+[or]= / wəː /
[alk]= / ɔ:k /
[w]+[or]= / wəː /
というような説明をします。
しかしもちろんこれは「なぜそうなるのか」の説明にはなっていません。
英語の綴り字と発音の関係には不思議な点が数多くありますが、そんな中でもこの[wa- / wo-]問題は英語の七不思議の一つと言えるのではないでしょうか。