フィンランド語学習記 vol.292 − onnistua

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フィンランド語で「成功する」は onnistua(オンニストゥア)。
英語の succeed に当たる動詞です。
ただこの動詞は語法がなかなか難しい感じ。
フィンランド語の語法書『Tarkista Tästä』を調べてみると、三種類の構文がのっていました。
ONNISTUA(verbi, intransit)
onnistua + N ine Onnistuin tentissä. N nom + onnistua + V -mAAn Minä onnistuin saamaan liput. N gem + onnistuu + V 1. inf Minun onnistui saada liput
『Tarkista Tästä』P.94
以下に一つずつ見ていきたいと思います。
1)onnistua + 内格[-ssA]
一つ目の構文は onnistua の後に名詞の内格[-ssA]を置く形。
Onnistuin tentissä.(私は試験に合格した。)
*tentti(テスト)
*tentti(テスト)
tentissä は「テスト」を意味する tentti の内格[-ssA]の形。
[主格]tentti
[内格]tentissä
[内格]tentissä
これはシンプルな構文ですね。
2)主格 + onnistua + 第3不定詞入格[-mAAn]
二つ目の構文は onnistua の後に動詞の第3不定詞入格[-mAAn]を置く形。
Minä onnistuin saamaan liput.(私はチケットを取ることができた。)
*saada(得る)、lippu(切符、チケット)
*saada(得る)、lippu(切符、チケット)
saamaan は「得る」を意味する saada の第3不定詞入格[-mAAn]の形。
[辞書形]saada
[第3不定詞入格]saamaan
[第3不定詞入格]saamaan
第3不定詞については、こちらの記事にまとめてあります。
[参考]フィンランド語学習記 vol.199 − 第3不定詞とは?
3)属格 + onnistuu + 不定詞
三つ目の構文は、以下の三つのルールから成っています。
- 主語は属格になる。
- 動詞は三人称単数形になる。(現在:onnistuu/過去:onnistui)
- onnistuu/onnistui の後に動詞の不定詞を置く。
Minun onnistui saada liput.(私はチケットを取ることができた。)
これはやや複雑な構文ですね。
まとめ
以上、今回は onnistua を使った三種類の構文をまとめてみました。
もう一度、各構文の形をおさらいしておきましょう。
Onnistuin tentissä.(私は試験に合格した。)
Minä onnistuin saamaan liput.(私はチケットを取ることができた。)
Minun onnistui saada liput.(私はチケットを取ることができた。)
Minä onnistuin saamaan liput.(私はチケットを取ることができた。)
Minun onnistui saada liput.(私はチケットを取ることができた。)
動詞とその意味を一対一対応で覚えるだけでなく、構文を覚えることで、文単位でのアウトプットができるようになりたいものです。