swansong
まずはちょっとした問題を一つ。以下の作品に共通する点は何でしょう?
- 夏目漱石『明暗』
- ルキノ・ヴィスコンティ『イノセント』
- モーツァルト『レクイエム』
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小説、映画、音楽という分野の違いはありますが、共通しているのはどれも作者にとって最後の作品であるということ。
このような「最後の作品」を英語では次のように呼ぶことがあります。
swansong
the last piece of work produced by an artist, a musician, etc. or the last performance by an actor, athlete, etc.
「Oxford Advanced Learner’s Dictionary」
なぜアーティストにとって最後の作品を swansong(白鳥の歌)と呼ぶのでしょう?
由来を調べてみると、これは「白鳥は普段鳴かないものの、死ぬ間際に美しい歌を歌う」という伝説に由来するのだそう。
。。。ただしこれはあくまで伝説の中のお話。実際には白鳥が鳴いたり歌ったりすることはないようです。
ただそれはそれとして、何だか心が惹かれるフレーズではあります。
アーティストというのは、もし遺作にして最高傑作と呼ばれるような作品を生み出すことができたら、心安らかに最後を迎えることができるのでしょうか?
そればかりは個々の心のうちを覗いてみない限りわかりません。
Oxford Advanced Learner’s Dictionary, 8th edition
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カテゴリ: 辞書/辞典/その他, 教育
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