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来者可追

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来者可追【らいしゃはおうべし】

【意味】将来のことはまだ間に合う。これからどうしたらいいか、考えてみることが大切だということ。

「四字熟語の辞典」

眼前の仕事に没頭しているときには、地に足をつけている感覚があるのに、休日に気持ちが緩んだときに、過去の記憶が蘇ってきて「あのときああしていれば」と後悔したり、気持ちが不安定になったりすることはありませんか。

そんな時には、今日という一日がこれからの人生の起点であるという意識を持つようにしています。

来るべき時間に意識を集中する。

そのために過ぎ去った時間を一旦切り離す。

若いときにはあまり考えなかったことですが、年を重ねるほどに、前に進むためには様々なものを切り離していかなければならないという感覚が強くなっているような気がします。

過去がどのようなものであったとしても、これからの人生は自分の力で動かしていくことができる。そんな感覚を取り戻して、また新しいステージに進んで行きたいものですね。

 
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鯨構文の世界

photo credit: nob baleiando via photopin (license)

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一昔前(?)の受験英語の定番にいわゆる「鯨構文」というものがあります。

A whale is no more a fish than a horse is (a fish).

(鯨が魚でないのは馬が魚でないのと同じことである。)

「ロイヤル英文法」

A is no more B than C is D(AがBでないのはCがDでないのと同じ) という構文の例として、上記の例があまりにも有名になったため、構文自体が鯨構文と呼ばれるようになったんですね。

ただし A is no more B than C is D の用例を様々な辞書から拾ってみると、鯨以外にもさまざまなバリエーションがあって面白いのでいくつか紹介してみたいと思います。

A bat is no more a bird than a mouse (is).

(こうもりが鳥でないのはねずみが鳥でないのと同じである。)

「ジーニアス英和大辞典」

馬が魚でないというのも唐突ですが、ねずみが鳥でないというのも負けずに唐突ですね!

A watermelon is no more a fruit than a tomato is.

(トマトと同じく、スイカも果物ではありません。)

「英辞郎」

「なぜスイカは果物じゃないの?」と子どもに聞かれて、「トマトが果物じゃないのと同じことさ」と答えたら納得してくれるでしょうか?

I can no more play the piano than speak Latin.

(ラテン語が話せないのと同じで私にピアノなど弾けない。)

「ウィズダム英和辞典 第3版」

この世界には、ラテン語を話せる人よりピアノを弾ける人の方が多いんでしょうね。おそらく。。。

A home without love is no more a home than a body without a soul is a man.

(愛のない家庭が家庭でないのは、魂のない体が人間でないのと同じである。)

「ロイヤル英文法」

急に深遠な世界になりました。愛のない家庭は、魂のない体のようなものであると。

He is no more a god than we are.

(彼は我々も同様神ではない。)

「熟語本位英和中辞典」

最後に80年前の辞書「熟語本位英和中辞典」より。

最初はどういう意味?と思ったのですが、よく考えてみるとこれは励ましの言葉なんですね。

英語がペラペラの人に出会って「自分はまだまだだなあ」と思ったときにはこの文を思い出すようにしましょう。

以上、いわゆる鯨構文のさまざまなバリエーションを紹介してみました。

この構文の面白いところは、後半にどんなあり得ない例を入れても成り立つということ。

「馬は魚でない」のように唐突であればあるほど説得力が生まれる珍しい例だと言えるでしょう。

 
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mansplain − Macquarie Dictionary Word of the Year 2014

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以前の記事で2014年の Oxford Dictionaries Word of the Year に vape という単語が選ばれたという話題を紹介しました。

vape − 2014 Oxford Dictionaries Word of the Year

そして今回紹介するのは2014年の Macquarie Dictionary Word of the Year。

Macquarie Dictionary? 聞いたことがないなあ。。。という人もいるでしょう。

Macquarie Dictionary というのは Made in Australia の英語辞書。

オーストラリアの書店の辞書コーナーに行くと、大抵 Oxford や Longman など英米の有名ブランドと並べて置いてあるのを見ることができます。

さて、今回の投票では有識者の投票による Committee’s Choice winner と一般の投票による People’s Choice winner という二つのカテゴリーで単語が選ばれました。

今回面白い単語だなあと思ったのは Committee’s Choice winner に選ばれた mansplain という単語。

mansplain

verb (t) Colloquial (humorous) (of a man) to explain (something) to a woman, in a way that is patronising because it assumes that a woman will be ignorant of the subject matter.

[MAN + (EX)PLAIN with s inserted to create a pronunciation link with explain] –mansplaining, noun

Macquarie Dictionary「Winning Word of the Year 2014」より

mansplain というのは「男性が女性に話をするときに、女性がその話題には無知であると推測し、見下した感じで説明をする」の意味。

それだけのニュアンスが man と explain の合成語である mansplain 一語の中に込められているんですね。

まあ男性的には「ひえー」という単語ではあるのですが、男女間コミュニケーションの一つの側面を的確にとらえた面白い表現だと思いました。

ふつう配偶者は自分で見つけるので

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日本で発売されている英和辞書には、どれもそれぞれの面白さがあります。

最近よく引いている『アンカーコズミカ英和辞典』で気に入っている点の一つは、時々出てくる「解説」という名のミニコラム。

この「解説」では辞書のレベルを超えた、様々な知恵を授けてくれます。

例えば、date の項目にはこんな解説が。

(解説)デートについて

(1)英米の若者は日本の若者よりも異性とのデートを早い時期に始めることが多い。早い人は小学校の高学年から、一般的には中学校の初期のころから始める。

(2)英語圏の国には日本の「見合い」のような習慣がなく、また、ふつう配偶者は自分で見つけるので、「デート」はそのための真剣な機会となる。

「アンカーコズミカ英和辞典」

「ふつう配偶者は自分で見つけるので」とか「デートはそのための真剣な機会となる」という生真面目な物言いに何ともいえないおかしさを感じてしまいます。

これが50年前の辞書ならわからなくもないのですが、現代の辞書にこういう解説をのせてしまうという素敵なアナクロニズム。

誰がこの情報を必要としているの?などと野暮なことを言うのはやめて、楽しんでしまいましょう。

 

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We must either love each other, or we must die.

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1964年のアメリカ合衆国大統領選挙は、ジョン・F・ケネディの後を継いで当時現職の大統領であった民主党のリンドン・ジョンソン(Lyndon Johnson)と共和党のバリー・ゴールドウォーター(Barry Goldwater)の間で争われました。

その際に民主党がゴールドウォーターへのネガティブキャンペーンとして作成したテレビコマーシャルが、いわゆる「Daisy Spot」として後に有名になった動画。

女の子がヒナギクの花びらを一枚、二枚と数えながら取っていきます。 ちょっと数の数え方も覚束ない感じ。

九枚くらいまで数えたところで、男性の声でカウントダウンが始まり、カメラは女の子の瞳の中へズームイン。

ゼロの掛け声とともに核爆発の様子が映し出されます。

そこに流れる次のようなナレーション。

These are the stakes. To make a world in which all of God’s children can live, or to go into the dark. We must either love each other, or we must die.

Wikipedia「Daisy (advertisement)」より

当時は冷戦のまっただ中。

ベトナム戦争に対する強硬派であったバリーウォーターと核戦争のイメージを重ねたのでしょうが、今考えるとよくこんなCMが許されたなという気がします。

このCMが放映されたのが、今から約40年前。

当時と比べて、世界の終末はより近づいたのでしょうか? それとも遠ざかったのでしょうか?

日本語の「九」は何と読む?

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普段は意識することがなくても、私たちの使う日本語をよーく眺めてみると、そこには理不尽(?)なルールがたくさん見つかります。

その一つは、数字の読み方。

例えば「九」という数字に「きゅう」と「く」という二通りの読み方があることはご存知のとおり。

普通に数を数えているときには、どちらの読み方でもかまいません。

きゅう
○ きゅう ○ く
十九 ○ じゅうきゅう ○ じゅうく
九人 ○ きゅうにん ○ くにん
平成九年 ○ きゅうねん ○ くねん

 

しかし次のような使われ方をするときには、どちらかが○でどちらかが×になってしまいます。

きゅう
九十 ○ きゅうじゅう × くじゅう
九月 × きゅうがつ ○ くがつ
九歳 ○ きゅうさい × くさい
九時 × きゅうじ ○ くじ
九回 ○ きゅうかい × くかい
九分九厘 × きゅうぶきゅうりん ○ くぶくりん

 

また 「九」の読み方にはこのように明確に割り切れないものもあります。

例えば「三十九度」という表現。

熱が三十九度あるときには「さんじゅうくど」の方がしっくりきますが、気温が三十九度あるときには「さんじゅうきゅうど」の方がしっくりきませんか?

このような例に出会ったときに思うのは、ヒトの第一言語習得能力というのは本当にすごいものだということ。

日本語のネイティブスピーカーなら、ここまでに挙げた「きゅう」と「く」の使い分けが全て無意識にできてしまうのだから、これはもう脱帽するよりほかありません。

しかしネイティブにはかなわないとわかっていても、言語の森に分け入って散策する楽しみが万人に開かれていることもまた確かです。

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