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カフェオレとカフェラテの違いとは?

カフェオレとカフェラテの違いとは何でしょう?

似たような飲み物でありながら、多くの喫茶店では両方ともメニューにのっています。

それぞれ語源から調べてみると、カフェオレはフランス語、カフェラテはイタリア語だということがわかりました。

café au lait(カフェオレ)
*café(コーヒー)、au(前置詞+定冠詞)、lait(牛乳)
caffè latte(カフェラテ)
*caffè(コーヒー)、latte(牛乳)

文法的には、前置詞の有無が異なるだけです。

日本ではこの二つが区別されていないケースもあるものの、正確にはカフェオレはコーヒー、カフェラテはエスプレッソを使うという違いがあるそうです。

と言われても、そもそもコーヒーとエスプレッソの違いがわからないという人もいるでしょう。

はい、私もその一人です。

調べてみたところ、コーヒーとエスプレッソという別々の飲み物があるのではなく、コーヒーの一種をエスプレッソと呼んでいるとのこと。

エスプレッソマシンもしくは直火式のマキネッタという専用の器具を用いて、深煎りの微細に挽いたコーヒー豆をカップ型の金属フィルターに詰めて、9気圧の圧力と約90℃の湯温で20から25秒の抽出時間で約1オンス(30ml)のコーヒーを抽出したもの。

Wikipedia「エスプレッソ」より

ずいぶん厳密な定義ですが、簡単に言えばエスプレッソというのはいわゆる濃いコーヒーということになります。

しかしカフェオレとカフェラテを飲み比べると、エスプレッソを使っているカフェラテの方が味が薄く感じませんか?

これは単にカフェラテの方がミルクの割合が多いということのようです。

お店にもよりますが、カフェオレはコーヒーとミルクの割合が5:5、カフェラテはエスプレッソとミルクの割合が2:8くらいが標準なのだとか。

以上、長年の疑問が氷解したというお話でした。

語学の達人たち vol.1 − ジュゼッペ・ガスパロ・メゾファンティ

きのうのエントリーで一言だけ触れた語学の達人、メゾファンティ枢機卿について少し紹介してみたいと思います。

ロンブ・カトーさんの『わたしの外国語学習法』によると、彼は生まれ故郷のイタリア・ボローニャから一歩も出ることなく、70か国語を使えるようになったとのこと。

まさに語学の達人と言えるでしょう。

いったいどんな方法で70か国語もの言葉を身に付けたのでしょうか。

メゾファンティは身分の低い家庭に生まれたが、幼少期から優れた記憶力と音感を持ち合わせ、特に外国語習得に関しての才能は並外れたものだった。

メゾファンティは、ボローニャにある子供たちに信仰や文字の読み書きなどを教える学校 (Scuole Pie) に通い、教皇領からやって来た多くのイエズス会宣教師と交流した。彼らと会話を交わすうち、スウェーデン語、ドイツ語、スペイン語、その他南米各地のさまざまなスペイン語方言をすぐに覚えてしまった。

Wikipedia「ジュゼッペ・ガスパロ・メゾファンティ」より

こうしてみると、やはり語学には才能という絶対領域があることがよくわかります。

この語学の才能を買われ、メゾファンティは神学の道に進むことになります。

当時のイタリアは戦乱のさなかにあり、ボローニャの病院には世界各国の負傷兵が担ぎ込まれていました。

メゾファンティは、彼らを慰問し交流を深めることで、さらに新しい言語を身に付けていったそうです。

ボローニャから一歩も出なかったとは言っても、書物だけではなく、さまざまな人との出会いから外国語を学んだということなのですね。

ところで気になるのは、彼が最終的に使えるようになったという70か国語の内訳です。70には足りないようですが、Wikipedia には下記のような一覧ものっていました。

ほぼ完璧に話し、書くことのできた言語

ヘブライ語、アラビア語、カルデア語、コプト・エジプト語、古典アルメニア語、アルメニア語、ペルシア語、トルコ語、アルバニア語、マルタ語、古代ギリシア語、ギリシア語、ラテン語、スペイン語、ポルトガル語、フランス語、ドイツ語、スウェーデン語、英語、ロシア語、ポーランド語、チェコ語、ハンガリー語、中国語、シリア語、ゲエズ語、アムハラ語、ヒンドゥー語、グジャラート語、バスク語、ルーマニア語他。

話さないが、読解が可能だった言語

サンスクリット、マレー語、チベット語、アイルランド語、サーミ語、ルーシ語、フリジア語、ラトビア語、ラトビア語、コーンウォール語、ケチュア語、バンバラ語

ヨーロッパの言語が多いのは当然として、驚くべきは中国語が「ほぼ完璧」のカテゴリーに入っていることでしょうか。

またこちらのリストを見ると、日本語も少しできたとのこと。

こんな人がもし同時代にいたら、ぜひ一度話してみたいものだと思います。

ワーキングメモリと語学習得能力の関係について − from ScienceDaily

photo credit: canonsnapper via photopin cc

外国語を学ぶための特別な才能というのは、果たして存在するのでしょうか?

心情的には存在しないと答えたいところですが、世の中には語学の天才としか言いようのない人もいます。

ロンブ・カトーさんの名著『わたしの外国語学習法』によると、イタリア・ボローニャのメゾファンチ枢機卿という人は70か国語(!)を話すことができたそうです。

もしも外国語の習得に生得的な能力が関係あるのだとしたら、それはいったいどのような能力なのでしょうか?

 

ワーキングメモリと言語習得能力

さまざまな科学分野の研究成果を紹介するウェブサイト ScienceDaily によると、Norwegian University of Science and Technology が、ヒトの言語習得能力とワーキングメモリには相関関係があるという研究結果を発表したそうです。

A good working memory is perhaps the brain’s most important system when it comes to learning a new language.

優れたワーキングメモリは、新しい言語を学ぶ際、おそらく脳の最も重要なシステムとなる。

ワーキングメモリというのは、私たちが何らかの知的作業をするとき、一時的に記憶を留めておくための容量のことです。

例えば、以下の数字を暗記してくださいと言われたとします。

1469735

おそらくほとんどの人は、少し時間をかければ、この数字を暗唱できるようになるでしょう。

しかし一か月後にこの数字を思い出してくださいと言われても、おそらく思い出すことはできないと思います。

このように一時的に記憶を保管するための領域をワーキングメモリと言います。

 

Nature or Nurture?

本稿によると、ワーキングメモリの容量は遺伝子によって決定するのだそうです。ということは、外国語学習の適性とは生まれつきのものなのでしょうか?

Whether you struggle to learn a new language, or find it relatively easy to learn, may be largely determined by “nature.”

新しい言語をもがき苦しんで習得するか、たやすく習得するかは、主として nature(生得的な能力)によって決まる。

Nature(生得的な能力)か Nurture(環境要因)かというのは、言語習得のプロセスに関する最も本質的な議論です。

ただしそれはあくまで第一言語(母語)の話であって、第二言語においてはどちらかと言うと環境要因の方が重視されてきました。

しかし生得的な能力であるワーキングメモリが、第一言語のみならず、第二言語の習得とも相関関係があるのだとすれば、私たちの外国語学習へのモチベーションにも少なからず影響を与えそうです。

 

ワーキングメモリと言語運用能力

ワーキングメモリというのは、人間の記憶の一形態です。

だとすれば、ワーキングメモリと語学習得能力に関係があるということは、すなわち、ワーキングメモリの容量が大きい人は単語などの暗記が得意であるということを言い換えているにすぎないのではないか?

という疑問も生じますが、そう単純な話でもないようです。

Not only is working memory important in learning new words, it is also important in our general language competence, in areas such as grammar skills. Working memory is connected to our ability to gather information and work with it, and to store and manipulate linguistic inputs as well as other inputs in the brain.

ワーキングメモリは新出単語を覚えるのに重要というだけではなく、文法スキルのような一般的な言語能力においても重要である。ワーキングメモリは情報を集め、活用する能力、そして脳への言語的インプットやその他のインプットを保存、処理する能力と結びついている。

こうして見ると、単に暗記力の問題という訳ではなく、ワーキングメモリはより広範な言語運用能力とも関係があるようです。

 

ワーキングメモリのトレーニング

最後に希望のある話も紹介しておきましょう。

ワーキングメモリはある程度までは生得的な能力であるものの、訓練によって鍛えることもできるのだそうです。

暗算や記憶トレーニングといったオーソドックスな方法もありますし、こちらの記事では、一見記憶とは関係なさそうな料理とスロージョギングをすすめています。

また人に何かを説明することもよいトレーニングになるとのこと。だとすれば、こんな風にブログを書くこともワーキングメモリを鍛えることにつながっているかもしれない、と思うのは希望的観測でしょうか?

英文速読の技術 − スキミングとスキャニング

photo credit: *Kicki* via photopin cc

ノンネイティブである私たちが短時間に大量の英文を読もうとするとき、そこには何らかの戦略が必要になってきます。

もちろん愚直に一文ずつ文章を読みすすめていくことが悪い訳ではありません。

しかしおそらく、それだけではどこかの段階で壁にぶつかってしまうことになるでしょう。

例えば、海外の大学に留学した場合、1週間に数百ページもの課題を読んだり、それに基づいてレポートを書いたりすることになります。

よほど語学の才能に恵まれている人は別として、頑張りだけではどうにもならない段階というのがいつか訪れます。

そこまで大きな話でなくても、例えば TOEIC や英検などの試験でいつも時間が足りなくなってしまうという人もいるでしょう。

そんな時に役立つのが速読の技術です。

今回はその中からスキミングとスキャニングという技術を紹介してみたいと思います。

 

スキミング(skimming)

スキミングは、文章の要点をすくい取り、全体の大意を理解するための技術です。

要点だけを押さえながら読んでいくことになるので、当然読解のスピードはあがります。

それではどこが要点なのかは、どのように判断すればよいのでしょう?

これは一概には言えませんが、一つ確かなことは、英文の各段落の一文目(topic sentence)はその段落の要点である可能性が高いということでしょう。

1〜2時間で数百ページの資料に目を通さなければならないというほど切羽詰まった時には、最終手段として各段落の一文目だけを読んでいくという方法もあります。

もちろん理解度は下がりますが、愚直に全文を読んで結局数十ページしか読めなかったという結果に終わるよりは、よほど全体の理解はすすみます。

TOEIC のリーディングでは、全体の大意よりも細目に関する質問が多いのですが、それでもまず見出しや各段落の一文目をざっと押さえ、その文章の目的(宣伝広告、依頼等)を把握した上で、細目に関する質問に答えた方が効果的だと思います。

 

スキャニング(scanning)

スキャニングは、大量の文章から特定の情報を探し出すための技術です。

といっても、そんなに難しい話ではなく、私たちは日常生活においてこの技術をよく使っています。

例えば、家のエアコンが急に動かなくなったとしましょう。おそらく多くの人は、マニュアルを引っ張りだして、トラブル対応のページを探そうとするのではないでしょうか。

その際、マニュアルの1ページ目から一字一句読んでいく必要はもちろんありません。

意識的であれ、無意識的であれ、「トラブル」とか「困ったときは」などという文字を探しながら、パラパラとページをめくっていくことになるでしょう。

この技術は英文読解にも応用可能です。例えば、TOEIC のリーディングセクションで、

Who is Ms. Green?

という質問があったら、漠然と冒頭から読みすすめるよりも、Ms. Green のプロフィールを探すつもりで読みすすめた方が効率的なのは間違いないでしょう。

 

以上、今回はスキミングとスキャニングという英文速読の技術を紹介してみました。

ある意味、楽しむための読書とは対極にある技術ですが、試験対策等いざというときのために知っておいても損はない技術だと思います。

iPhoneアプリ『ロイヤル英文法』のQ&Aを読んでみる

photo credit: luluv1 via photopin cc

iPhoneアプリの『ロイヤル英文法』を試してみたら、思いのほか使用感がよく、触っていて楽しかったので紹介してみたいと思います。

Kindle を始めとする電子書籍が広まりつつある昨今。私も2010年から Kindle 3、昨年末から Kindle Paperwhite を使っています。

しかし内容によって、電子書籍に向いている本と向いていない本があるのもまた事実。

具体的には、辞書や文法書などのリファレンスと現行の電子書籍はあまり相性がよくないと感じています。

電子書籍は、始めから終わりまで内容を順番に読むことには適しているものの、本全体から必要な部分を探し出すことには適していないからです。

おそらくこの問題をクリアしたときに、電子書籍の新しいステージが始まるのではないでしょうか。

一方 iPhone アプリで文法書を読む場合、紙の本のようにパラパラとめくることはできないものの、Kindle に比べれば画面遷移は速いですし、検索機能を利用することもできます。

例えば、検索窓に who と入れれば、本文中に who を含む文法項目が一覧表示されるのです。

これは紙の本にはない優れた特徴と言えるでしょう。調べたい内容が決まっているとき、紙の本よりアプリの方が早く探し出せるというケースもあるのではないでしょうか。

 
さて『ロイヤル英文法』は、日本語で書かれた英文法書としては定番の一冊で、私も学生のころからよくお世話になっています。

母語でこれだけの情報量を持った英文法書を読むことができるというのは、考えてみると非常に幸運なことだと思います。

この本はもちろんリファレンスとして傍らにおいておき、何かわからないことがあるときに参照するという使い方がもっとも一般的でしょう。

あるいは英語を専門にしたいというような人は、最初から最後まで通読することもあるのかもしれません。

そこまでではないものの、英語やことばが好きという人におすすめしたいのが、本書の「Q&A」を通読すること

「Q&A」では、英語を学んでいる人が学習の過程で感じる典型的な疑問を100編のコラム形式にまとめてあります。例えばこんな内容。

地球は1つしかないのになぜ固有名詞でないのか?
nice he(すてきな彼)と言えるか?
can と be able to は同じ意味か?

これがとても面白く、昔、このコラムだけを拾い読みしたことを覚えています。

今回紹介した『ロイヤル英文法』のアプリでは、「Q&A一覧」というページから、コラムの目次をこのように見ることができます。

特に調べたいことがなくても、読むだけで新しい発見がありますので、ぜひご覧になってみてください。おすすめです。

 
ロイヤル英文法改訂新版 ロイヤル英文法改訂新版
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カテゴリ: 辞書/辞典/その他, 教育
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フィンランド語学習記 vol.69 − 部屋とサウナ

photo credit: gak via photopin cc

6月は単語力強化月間ということにしました。

これまでに教室で習った単語の総復習に加え、新しい単語もどんどん覚えていく予定。

とはいえ、初期に扱った単語を久しぶりに復習すると、結構忘れていたりします。

そして先日は、教室を休んでしまったときに授業で扱った部屋の名前を覚えようとして悪戦苦闘していました。

そのあたりの単語を紹介してみたいと思います。

フィン
1 keittiö キッチン
2 makuuhuone 寝室
3 työhuone 仕事部屋
4 lastenhuone 子供部屋
5 olohuone 居間
6 kylpyhuone 浴室
7 vessa トイレ
8 eteinen 玄関
9 vaatehuone 衣装部屋
10 vierashuone 客間
11 parveke ベランダ
12 terassi テラス
13 sauna サウナ

 
こうして見ると[-huone]という語尾の形が繰り返し出てくることに気が付きます。

huone は「部屋」を意味するフィンランド語の単語です。

それがわかると、huone と組み合わさっている部分の意味を日本語訳から推測することができます。

調べてみたところ、こんな感じになっていました。

makuu(寝ること)+ huone(部屋)= makuuhuone(寝室)
työ(仕事)+ huone(部屋)= työhuone(仕事部屋)
lapsi(子供)+ huone(部屋)= lastenhuone(子供部屋)
olo(存在)+ huone(部屋)= olohuone(居間)
kylpy(浴槽)+ huone(部屋)= kylpyhuone(浴室)
vaate(衣装)+ huone(部屋)= vaatehuone(衣装部屋)
vieras(知らない)+ huone(部屋)= vierashuone(客間)

部屋らしい部屋の中では、keittiö(台所)と sauna(サウナ)のみ[-huone]が付いていません。

固有の単語が存在するということは、それだけフィンランドの人の生活にとって意味のある場所なのかなとも思います。

特に sauna は、私たちがフィンランドという名前から連想するものの一つであり、間違いなく日本で(世界で?)もっとも知られたフィンランド語でしょう。

sushi が世界中で sushi であるように、sauna も世界中で sauna なのだと思います。

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