「How+形容詞/副詞」の組み合わせについて
英語で相手の身長を聞きたいとき、
とは言うものの、
とは言いません。
これはなぜでしょう?
「どれくらい短いか」なんて聞き方は失礼じゃないか!という意見はたしかにごもっとも。
しかし相手の年齢を聞きたいときには、
とは言うものの、
とは言いません。
「どれくらい古いか」なんて聞き方は失礼じゃないか!という意見はなぜか聞いたことがありません。
言葉というのは慣習である。と言われてしまえば、それまでの話。
しかし何だかすっきりしません。
『ロイヤル英文法』には「How+形容詞/副詞」の組み合わせ例として次のようなリストがのっていました。
〈How+形容詞[副詞]…?〉で,程度を尋ねる例
- how deep(深さ)
- how far(距離)
- how fast(速さ)
- how high(高さ)
- how large(大きさ、広さ)
- how long(長さ)
- how many(数)
- how much(量・程度・価値)
- how old(年齢)
- how tall(背丈)
- how thick(厚さ)
- how wide(幅)
『ロイヤル英文法』
こうしてみると、程度を尋ねるときには、おそらく程度の大きい方の形容詞を使うという原則があるのだと思います。
もちろん文脈によっては、逆の形容詞を使うこともあるでしょう。
How slow were they?(どれくらいゆっくりだったの?)
ただし一般的には、程度の大きい方を基準にしておけば、間違いないでしょう。
How old の old にはもはや「古い」というニュアンスはなく、物差しとしてのニュートラルな役割を果たしているに過ぎません。
それでも、どこかに程度の小さい方を基準にした表現はないかな?と思い、探してみたものの残念ながら見つからず。
もし見つけた方がいたらぜひ教えてください。
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カテゴリ: 辞書/辞典/その他, 教育
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