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「How+形容詞/副詞」の組み合わせについて

skyscraper

英語で相手の身長を聞きたいとき、

How tall are you?

とは言うものの、

How short are you?

とは言いません。

これはなぜでしょう?

「どれくらい短いか」なんて聞き方は失礼じゃないか!という意見はたしかにごもっとも。

しかし相手の年齢を聞きたいときには、

How old are you?

とは言うものの、

How young are you?

とは言いません。

「どれくらい古いか」なんて聞き方は失礼じゃないか!という意見はなぜか聞いたことがありません。

言葉というのは慣習である。と言われてしまえば、それまでの話。

しかし何だかすっきりしません。

『ロイヤル英文法』には「How+形容詞/副詞」の組み合わせ例として次のようなリストがのっていました。

〈How+形容詞[副詞]…?〉で,程度を尋ねる例

  • how deep(深さ)
  • how far(距離)
  • how fast(速さ)
  • how high(高さ)
  • how large(大きさ、広さ)
  • how long(長さ)
  • how many(数)
  • how much(量・程度・価値)
  • how old(年齢)
  • how tall(背丈)
  • how thick(厚さ)
  • how wide(幅)

『ロイヤル英文法』

こうしてみると、程度を尋ねるときには、おそらく程度の大きい方の形容詞を使うという原則があるのだと思います。

もちろん文脈によっては、逆の形容詞を使うこともあるでしょう。

In reality dinasours moved slowly.(実際には恐竜はゆっくり移動したんだって。)
How slow were they?(どれくらいゆっくりだったの?)

ただし一般的には、程度の大きい方を基準にしておけば、間違いないでしょう。

How old の old にはもはや「古い」というニュアンスはなく、物差しとしてのニュートラルな役割を果たしているに過ぎません。

それでも、どこかに程度の小さい方を基準にした表現はないかな?と思い、探してみたものの残念ながら見つからず。

もし見つけた方がいたらぜひ教えてください。
 
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「白、黒、赤、青」の共通点

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現在の日本語の語彙には色を表す言葉は百花繚乱。

「あずき色」「よもぎ色」のように自然界に由来するものや、「オレンジ」「ピンク」のような外来語まで、いったいいくつの色名があるのかもはや数えることは不可能でしょう。

しかし日本語固有のことば、いわゆる「大和言葉」において、色を表す言葉は「白、黒、赤、青」の4つしかなかったのだとか。

モノクロームの二色以外は、暖色系を赤、寒色系を青と呼んでいたんですね。

なお「白、黒、青、赤」には次のような文法上の共通点があります。

 

「〜い」を付けると形容詞になる

「白い、黒い、赤い、青い」とは言えますが、例えば「緑い」とは言えません。

ただし「色」を挟めば「黄色い、茶色い」と言うことができます。しかし同じ○色でも「水色い、灰色い」と言えないのは不思議なところ。

 

二つ重ねると畳語になる

畳語というのは「人々、山々」のように同じ文字を繰り返して作る単語のこと。

日本語では主に「々」の字を使って表しますが、色の場合はそのまま書くケースも多いようです。

しろじろ【白白】

めだって白いさま。

くろぐろ【黒黒】

はなはだ黒いさま。

あおあお【青青】

いちじるしく青いさま。一面に青いさま。

あかあか【赤赤】

まっかなさま。

『広辞苑』

ほかの色でこのような畳語を作ることはできるかな?と考えてみても、なかなか思い付きません。

「緑緑、黄黄」という表現もありそうですが、少なくとも広辞苑にはのっていませんでした。

唯一見つけたのはこちら。

きんきん【金金】

(江戸で明和・安永頃からの流行語)立派なさま。また、身なりを立派につくってすましたり得意になったりするさま。

ただしこれは色を表す単語ではないので、今回の趣旨とはやや異なります。

そんな訳で、古来の日本語に存在した4つの色名「白、黒、赤、青」は、現在の日本語でも文法上特別な位置を占めていると言えるでしょう。

あらゆる外国語を柔軟に取り込んでしまう日本語にも、このように後発の単語が決して入り込めない領域が存在しています。日本語にはこのような頑な一面もあるんですね。

サボテンはどこからやって来たのか?

photo credit: BettyNudler via photopin cc

photo credit: BettyNudler via photopin cc

英語で「サボテン」は cactus(カクタス/キャクタス)。

語感があまり英語らしくないこの単語。調べてみるとギリシア語起源の単語なのだとか。

c.1600, from Latin cactus “cardoon,” from Greek kaktos, name of a type of prickly plant of Sicily (the Spanish artichoke), perhaps of pre-Hellenic origin…

『Online Etymology Dictionary』

そう言われてみると、カクタスというのは何となくギリシア語っぽい響きがありますね。(まあギリシア語を知っている訳ではありませんが。。。)

気になったので、各国語のサボテンを調べてみました。

ドイツ語 der Kaktus
ギリシア語 Κάκτος
スペイン語 cactus
フィンランド語 kaktus
フランス語 cactus
マレー語 kaktus

 

みごとに[k]と[c]のカクタスが並んでいます。

ほほーと思いつつ、ここで一つ重大な疑問が。

サボテンというのはいったい何語?

カタカナで書くだけに外来語かと思ったのですが、各国語のリストを見ても「サボテン」に近い単語は見当たりません。

どうしたものか?と思い、広辞苑を見てみるとこんな説明が。

サボてん【仙人掌】

(石鹸(せつけん)の意のポルトガル語 sabão と「手」との合成語の転)サボテン科の常緑多年草。。。(略)

『広辞苑』

サボテンの「サボ」は、ポルトガル語の sabão(サボン)から来たんですね。

しかしよくわからないのは、石けんとサボテンのつながり。

まさかサボテンで体を洗っていたわけではないでしょう。(ヘチマの過激版?)

はてな?と思い、Wikipedia を見てみるとこんな記述が。

日本には16世紀後半に南蛮人によって持ち込まれたのが初めとされている。彼らが「ウチワサボテン」の茎の切り口で畳や衣服の汚れをふき取り、樹液をシャボン(石けん)としてつかっていたため「石鹸のようなもの」という意味で「石鹸体(さぼんてい)」と呼ばれるようになったとする説が有力で、そのため1960年代ころまでは「シャボテン」のほうが正しいとする人がかなりいた。

Wikipedia「サボテン」より

なるほど。サボテンの樹液を石けんとして使っていたんですね。

これは知りませんでした!

ことばというのは時に思いがけないところから生まれてくるという、一つの好例だと思います。

「砂時計」は英語で何と言う?

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そういえば、前回のフィンランド語教室でこんなことがありました。

先生がフィンランド語のカードゲームとそれに使うための砂時計を持ってきていて、フィンランド語で「砂時計」は tiimalasi(ティーマラスィ)と教えてくれました。

tiima は「時間」、lasi は「グラス」の意味。

そして英語もこんな言い方じゃなかったかな?と一言。

えーと、英語で「砂時計」。。。

??

英語で「砂時計」は何と言うんだっけ?

ずいぶん長い間、英語を勉強してきましたが、もしかしたら一度も考えたことがなかったかもしれません。

そういうエアポケットってありますよね。

家に帰って辞書を調べてみると、sandglass/hourglass という単語が出ていました。

hourglass

a glass container holding sand that takes exactly an hour to pass through a small opening between the top and bottom sections

『Oxford Advanced Learner’s Dictionary』

hourglass の方は hour だけに一時間専用なんですね。

それにしても、どこにも「砂」という単語が入っていない hourglass という表現はどこか詩的な感じがします。

日本語とは違う感覚なので何だか新鮮だったというお話でした。

フィンランド語学習記 vol.172 − 食器の名前

Table Setting --- Image by © Royalty-Free/Corbis

フィンランド語教室60週目のレポート。

早いもので今期の授業もこの日で終了。

この日は、先生がフィンランド語の単語の絵本を持ってきて、身の回りのものの名称の確認。

例えば、ある家の台所の様子を描いたイラストがあって、そのイラストの中にある食器やカトラリーの名前がイラストの周辺に書いてあります。

フィンランド語学習者用というより、フィンランドの子供が言葉を覚えるための絵本なのだと思います。

この絵本を見ていて思ったのは、思いのほか身の回りのものを表す語彙を知らないなあということ。

このギャップはどこから来るのだろう?と思って考えてみると、例えば英語の場合ならスプーン、フォーク、ナイフなどの単語は外来語として日本語に溶け込んでいるのに対して、フィンランド語では一から学ばなければならないという違いがあります。

フィン
lusikka spoon スプーン
haarukka fork フォーク
keittiöveitsi kitchen knife キッチンナイフ
kuppi cup カップ
lasi glass グラス
lautanen plate

 

フィンランド語で「スプーン」は lusikka(ルスィッカ)、「フォーク」は haarukka(ハールッカ)。

スプーンやフォークなどという単語は、英語を学んだときにはわざわざ覚える必要のない単語でしたし、実際英語の教科書にも出てきた記憶はありません。

そういう意味で英語学習というのは、一種のアドバンテージを持ってスタートしていたんだなということに改めて気付かされた今回の授業でした。

しかし! めげずにコツコツと語彙を増やしていきたいと思います。

『絵本の記憶、子どもの気持ち』山口雅子著

Blue Sky and Countryside Near Perth

ある日、某大型書店でぶらぶらと書棚を眺めていると、児童書担当のおすすめ本というコーナーに『絵本の記憶、子どもの気持ち』という薄い本が立てかけてありました。

何となく惹かれるものがあり、手に取ってパラパラとめくってみると、絵本『おおきなかぶ』のこんな一節が引用されています。

「うんとこしょ どっこいしょ まだまだ かぶは ぬけません」

おおー懐かしい!

本書『絵本の記憶、子どもの気持ち』には、これ以外にも『ぐりとぐら』や『きかんしゃやえもん』など懐かしい絵本のタイトルがたくさん出てきます。

さっそく購入し、読んでみることに。

著者の山口さんは、長年児童図書館で勤務され、退職後も女子大で絵本に関する講義を担当されている方。

この本は、その山口さんが学生に書いてもらったこんなレポートがもとになっています。

課題 幼いころに好きだった絵本、あるいは思い出に残っている絵本について

  1. その絵本とどのように出会いましたか。
  2. どういう絵でしたか。
  3. 話のあらすじ。
  4. 何が印象に残っていますか。
  5. 今、おとなになって見直してみて、どう思いますか。

(1から4までは記憶をたどって書く。その後絵本を探し出し、5について書く)

『絵本の記憶、子どもの気持ち』P.18

学生たちは、このレポートを通して、子どもの頃、絵本を読んでもらったときの記憶を思い出していきます。

そうだ自分はあのとき、こんな風に感じていたんだ。という描写はどれもハッとするものばかり。タイムカプセルを掘り起こしたときのような感動があるのです。

みなさんは「幼いころに好きだった絵本」「思い出に残っている絵本」と言われて、どんな絵本を思い出しますか?

自分の場合は『三びきのやぎのがらがらどん』でした。

がらがらどんがトロールのいる橋を渡っていくシーンは鮮明に覚えています。

またさきほどの課題の中でおもしろいのが5番目の質問。

子供のころに好きだった絵本を、大人になった自分が読み返したとき、多くの人が「本が小さく感じる」と答えているのには、何だかせつない気持ちになりました。

すっかり忘れていても、絵本から本当にたくさんのものをもらっていたんだなあということに気付かせてくれる素敵な一冊です。

 

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