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言語を比較する

白いものと言えば

18060401

英和辞書で white を引けば「白い」と出ていますが、英英辞書で white を引けば次のように出ています。

white

Something that is white is the colour of snow or milk.

「Collins COBUILD Advanced Learner’s Dictionary」

ここでは white は雪とミルクの色。

一方、和英辞書で「白」を引けば white と出ていますが、国語辞書で「白」を引けば次のように出ています。

しろ[白](名)

①色の一つ。雪・塩などの色。〔すべての色の光を反射することによって感じられる〕(↔黒)

「三省堂国語辞典 第七版」

ここでは白は雪と塩の色。

雪、ミルク
雪、塩

 

雪は両方の辞書に、ミルクと塩は片方の辞書にのみ挙がっています。

それぞれの文化が透けて見えるようで、面白い比較ではないでしょうか。

他の色についても調べてみました。

 

black

Something that is black is of the darkest colour that there is, the colour of the sky at night when there is no light at all.

「Collins COBUILD Advanced Learner’s Dictionary」

くろ[黒](名)

①色の一つ。炭・カラスの色。

「三省堂国語辞典 第七版」

光の全くない夜の空
炭、カラス

 

こちらはきれいに分かれました。

黒いものって案外、例を挙げるのが難しいのかもしれません。

 

blue

Something that is blue is the colour of the sky on a sunny day.

「Collins COBUILD Advanced Learner’s Dictionary」

あお[青](名)

①色の一つ。秋晴れの空や深い海の色。

「三省堂国語辞典 第七版」

晴れた日の空
秋晴れの空、深い海

 

三国はあえて「秋晴れ」に限定しているところにこだわりを感じます。

 

red

Something that is red is the colour of blood or fire.

「Collins COBUILD Advanced Learner’s Dictionary」

あか[赤]

①色の一つ。血や火の色。〔信号の赤は停止を意味する〕

「三省堂国語辞典 第七版」

血、火
血、火

 

こちらはきれいに揃いました。

 

green

Green is the colour of grass or leaves.

「Collins COBUILD Advanced Learner’s Dictionary」

みどり[緑](名)

①草木の葉の色。〔青と黄の絵の具をまぜた色〕

「三省堂国語辞典 第七版」

草、葉
草木の葉

 

こちらもほぼ同じ。

 

yel|low

Something that is yellow is the colour of lemons, butter, or the middle part of an egg.

「Collins COBUILD Advanced Learner’s Dictionary」

きいろ[黄色](名)

色の一つ。レモンの皮や なのはなのような色。黄。

「三省堂国語辞典 第七版」

レモン、バター、卵の黄身
レモンの皮、なのはな

 

バターや卵は西欧らしいし、なのはなは日本らしい。それぞれのカラーが出た項目だと思います。

 

以上、今回はさまざまな色の例として英語辞書と国語辞書に挙がっているものを比較してみました。

今回は英語と日本語だけでしたが、より多くの言語から例を拾うことができたら、もっと面白い比較になるのかもしれません。

 
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短い単語と長い単語

17062001

辞書を眺めていて不思議に思うことの一つは、なぜ単語には短い単語と長い単語があるのだろう?ということ。

例えば「い【胃】」は一文字だけれども、「たいしゃくたいしょうひょう【貸借対照表】」は十三文字。

あるいは ax は二文字だけれども、internationalization は二十文字。

このような文字数の違いは、私たちの言語活動にどのような影響を及ぼしているのでしょう?

これはこれだけで言語学の一つの研究テーマになりそうな巨大な問いかけなので、ここで答えを出すことはできそうにありません。

ただ一つ一つの単語があまりにも長くなると、コミュニケーションが非効率的になってしまうことは間違いないでしょう。

その点、日本語には漢字という優秀な(?)システムがあるので、さきほどの「たいしゃくたいしょうひょう」ですら漢字に変換すると五文字に収まってしまいます。

これがもし「たいしゃくたいしょうひょう」のままだったら、私たちが文章を読む速度も変わってしまうのではないでしょうか。

一方、英語においては、原則長い単語も長いままに表記するしかありませんが、文字数を省略するために次のような表記をすることもあるようです。

internationalization → i18n
localization → L10n
globalization → g11n

要は internationalization という単語の場合、最初の[i]と最後の[n]の間に18文字あるので、そこを数字の18に置き換えているということ。

やや強引ではありますが、internationalization のような単語が繰り返し登場する文書をタイプする人にとっては案外切実な問題なのかもしれません。

その点「国際化」の三文字で済ませられる日本語というのはやはり優秀。。。と思うのは自分が漢字を身に付けた日本語のネイティブだからで、日本語を外国語として学んでいるような人はまた別の意見を持っているのでしょうか。

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