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英語

「How+形容詞/副詞」の組み合わせについて

skyscraper

英語で相手の身長を聞きたいとき、

How tall are you?

とは言うものの、

How short are you?

とは言いません。

これはなぜでしょう?

「どれくらい短いか」なんて聞き方は失礼じゃないか!という意見はたしかにごもっとも。

しかし相手の年齢を聞きたいときには、

How old are you?

とは言うものの、

How young are you?

とは言いません。

「どれくらい古いか」なんて聞き方は失礼じゃないか!という意見はなぜか聞いたことがありません。

言葉というのは慣習である。と言われてしまえば、それまでの話。

しかし何だかすっきりしません。

『ロイヤル英文法』には「How+形容詞/副詞」の組み合わせ例として次のようなリストがのっていました。

〈How+形容詞[副詞]…?〉で,程度を尋ねる例

  • how deep(深さ)
  • how far(距離)
  • how fast(速さ)
  • how high(高さ)
  • how large(大きさ、広さ)
  • how long(長さ)
  • how many(数)
  • how much(量・程度・価値)
  • how old(年齢)
  • how tall(背丈)
  • how thick(厚さ)
  • how wide(幅)

『ロイヤル英文法』

こうしてみると、程度を尋ねるときには、おそらく程度の大きい方の形容詞を使うという原則があるのだと思います。

もちろん文脈によっては、逆の形容詞を使うこともあるでしょう。

In reality dinasours moved slowly.(実際には恐竜はゆっくり移動したんだって。)
How slow were they?(どれくらいゆっくりだったの?)

ただし一般的には、程度の大きい方を基準にしておけば、間違いないでしょう。

How old の old にはもはや「古い」というニュアンスはなく、物差しとしてのニュートラルな役割を果たしているに過ぎません。

それでも、どこかに程度の小さい方を基準にした表現はないかな?と思い、探してみたものの残念ながら見つからず。

もし見つけた方がいたらぜひ教えてください。
 
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「砂時計」は英語で何と言う?

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そういえば、前回のフィンランド語教室でこんなことがありました。

先生がフィンランド語のカードゲームとそれに使うための砂時計を持ってきていて、フィンランド語で「砂時計」は tiimalasi(ティーマラスィ)と教えてくれました。

tiima は「時間」、lasi は「グラス」の意味。

そして英語もこんな言い方じゃなかったかな?と一言。

えーと、英語で「砂時計」。。。

??

英語で「砂時計」は何と言うんだっけ?

ずいぶん長い間、英語を勉強してきましたが、もしかしたら一度も考えたことがなかったかもしれません。

そういうエアポケットってありますよね。

家に帰って辞書を調べてみると、sandglass/hourglass という単語が出ていました。

hourglass

a glass container holding sand that takes exactly an hour to pass through a small opening between the top and bottom sections

『Oxford Advanced Learner’s Dictionary』

hourglass の方は hour だけに一時間専用なんですね。

それにしても、どこにも「砂」という単語が入っていない hourglass という表現はどこか詩的な感じがします。

日本語とは違う感覚なので何だか新鮮だったというお話でした。

March & march

photo credit: L_Dan via photopin cc

photo credit: L_Dan via photopin cc

Q: Why are people so tired on April Fool’s Day?
A: Because they just finished a 31-day March.

3月もそろそろ折り返し地点。東京もかなり暖かくなってきました。

冒頭のなぞなぞは March と march の二つの意味がもとになっています。

March

the 3rd month of the year, between February and April

『Oxford Advanced Learner’s Dictionary』

march

to walk with stiff regular steps like a soldier

『Oxford Advanced Learner’s Dictionary』

この二つの単語に共通の語源はあるのかな?と思い調べてみたものの、どうも共通の語源はないようです。

行進のマーチは古フランス語の marchier、3月のマーチはラテン語の Martius に由来するのだとか。

The name of March comes from Latin Martius, the first month of the earliest Roman calendar. It was named for Mars, the Roman god of war who was also regarded as a guardian of agriculture…

March という名前は、ラテン語の Martius(マルティウス)に由来しており、それは最初期のローマ暦において一番目の月を意味していた。Martius という名前は、ローマ神話の戦争の神であり、農業の守り神でもある Mars(マールス)に由来する。

Wikipedia「March」より

最初期のローマ暦というのは、次のようになっていたようです。

Martius 3月
Aprīlis 4月
Māius 5月
Jūnius 6月
Quīntīlis 7月
Sextīlis 8月
September 9月
Octōber 10月
November 11月
December 12月

*Wikipedia「ローマ暦」より

以前のエントリーでも紹介したことがありますが、古いローマ暦においては、今の1月と2月は存在しませんでした。農作業のない季節に暦は必要なかったんですね。

真珠の月と重ね着の月 | Fragments

古代ローマの人々にとって一年の幕開けは Martius。

戦争の神 Mars に由来するこの月は、古代ローマの人々にとって、雌伏の冬が終わり、戦いの幕開けを告げる月だったのでしょうか。

感情を定義する − happy

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昨日のエントリーの続き。

感情を定義する − 喜怒哀楽 | Fragments

ある日、火星人がやってきて、あなたにこう尋ねたとします。

happy というのは、いったいどのような感情なのでしょう?

何と答えたらよいでしょう?

ぱっと思い付いたのは、happy というのは静かに「満たされていること」であるというもの。

あるいは「心配ごとがないこと」のように否定形を使って、定義する人もいるかもしれません。

happy という単語から連想するイメージは人それぞれだと思いますが、それをきちんと言葉で表すのは思いのほか難しいもの。

このようなありふれた単語の語義を考えるときに便利なのが英英辞典。

きのうのエントリーでも紹介した『OALD』による happy の語義をもう少し詳しく見てみましょう。

happy

【FEELING/GIVING PLEASURE】

1. feeling or showing pleasure; pleased

2. giving or causing pleasure

【AT CELEBRATION】

3. if you wish sb a Happy Birthday, Happy New Year, etc. you mean that you hope they have a pleasant celebration

【SATISFIED】

4. satisfied that sth is good or right; not anxious

【WILLING】

5. willing or pleased to do sth

【LUCKY】

6. lucky; successful

【SUITABLE】

7. (formal)(of words, ideas or behaviour)suitable and appropriate for a particular situation

『Oxford Advanced Learner’s Dictionary』

こうしてみると happy というのはまず「嬉しいこと」であり、「楽しいこと」である。

そして「満たされていること」であり、「何かを快くやること」であり、「幸運なこと」であり、「適切なこと」でもある。

しかしこれだけ言葉を尽くしてもなお定義と定義の合間にこぼれ落ちてしまう何かがあるような気がします。

happy というのは単にこれらの要素の羅列・集合ではないのだと。

それはことばの不思議の一つなのだと思います。

感情を定義する − 喜怒哀楽

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人間は感情の生き物。

日常を過ごしていると、否が応でもさまざまな感情が心の中に浮かび上がってきます。

「嬉しい」とか「悲しい」といったわかりやすい気持ちから、言葉にできないもやもやとした気持ちまで、私たちの心の中には多くの感情が渦巻いています。

しかし何となくもやもやした気持ちを抱えているときに、「私は○○と感じている」というように感情をきちんと言葉にすることができれば、自分の気持ちを受け止めやすくなるのではないでしょうか。

そんな訳で、日常の「感情」をきちんと言葉にしていこうと思っている今日この頃。

その前提として、人間の感情にはそもそもどのようなものがあるのでしょう?

そんなことが気になったので調べてみると、感情の分類方法というのは実にさまざま。

そんな中でも、日本人に最も馴染みがあるのはいわゆる「喜怒哀楽」の4分類でしょうか。

よろこび【喜び・悦び】

よろこぶこと。うれしく思うこと。また、その気持。

いかり【怒り】

おこること。はらだち。立腹。

かなしみ【悲しみ・哀しみ】

かなしむこと。悲哀。愁嘆。

たのしみ【楽しみ】

たのしむこと。たのしむ対象。また、趣味や娯楽。

『広辞苑』

こうして見ると、感情を定義するのは実に難しいということがよくわかります。

「よろこび」と「たのしみ」の違いなどはややあいまい。

おそらく志望大学に合格したときに感じるのは「よろこび」であり、ディズニーランドに行ったときに感じるのは「たのしみ」だと思うのですが、それを辞書的に説明するというのはなかなか大変な作業なのかもしれません。

こんなときには、他言語の定義に当たってみるのはどうかと思い、喜怒哀楽を英語に直してみました。

joy
anger
sorrow
fun

 
英英辞書による定義は次のとおり。

joy

a feeling of great happiness

anger

the strong feeling that you have when sth has happened that you think is bad and unfair

sorrow

a feeling of great sadness because sth very bad has happened

fun

enjoyment; pleasure; a thing that gives enjoyment or pleasure and makes you feel happy

『Oxford Advanced Learner’s Dictionary』

joy=happiness
fun=enjoyment, pleasure

というのはわかりやすい図式ですね。

念のため happy の定義も調べてみると、

happy

1. feeling or showing pleasure; pleased

2. giving or causing pleasure

『Oxford Advanced Learner’s Dictionary』

?? また pleasure に戻ってしまいました。

やはり感情を定義するというのは一筋縄ではいきません。

次回も引き続きこのテーマについて書いてみたいと思います。

ache と pain の違いとは?

fish hook in water_b&w

きのうに続いて「痛み」について。

【きのうのエントリー】痛い[-ache]の付く英単語 | Fragments

「痛み」を意味する単語と言えば、ache と pain。

例えば、次のような文を見たときに、それぞれどのような痛みを想像するでしょうか?

I have a stomachache.
I have a pain in the stomach.

今回のエントリーでは、その違いを探ってみたいと思います。

まずは ache の定義から。

ache

a continuous feeling of pain in a part of the body

『Oxford Advanced Learner’s Dictionary』

いきなり語義の中に pain が出てきました。

「持続する pain=ache」ということでしょうか。

たしかに、きのうのエントリーで紹介した headache(頭痛)など[-ache]の付く単語は、おおむね持続的・慢性的な痛みを表します。

またOALDの語義には反映されていませんが、心痛などの精神的な痛みを表すことも。

ache

1 (長く続く鈍い)痛み、うずき《鋭い痛みは pain》

2 切望、熱望;心痛

『ジーニアス英和大辞典』

また上記の語義から、

  • 鈍い痛み=ache
  • 鋭い痛み=pain

といった分類もできそうです。

念のため、pain の語義も見てみましょう。

pain

the feelings that you have in your body when you have been hurt or when you are ill

『Oxford Advanced Learner’s Dictionary』

傷つけられたときに感じるのは pain。

あまり想像したくはありませんが、針でぶすっと刺されたり、刃物でさくっと切られたりしたときに感じるのは ache ではなく pain の方。

pain

(肉体的)痛み、苦痛

(1)具体例では a〜/〜s; その際しばしば修飾語を伴う。(2)ache より強く短い痛み

『ウィズダム英和辞典』

やはり ache より pain の方が痛みは強そうです。ただしそれは ache ほど持続するものではないということなのでしょう。

以上、今回は ache と pain の違いを探ってみました。

時間 強度
ache 持続的な/慢性的な 鈍い(弱い)
pain 急性的な 鋭い(強い)

 

人が生きている限り避けられないのが痛みの問題。上手に付き合っていけたらよいのですが。。。

なかなか重いテーマではあります。

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