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英語

オバマ大統領の「double is」

“What has to happen is is that the money has to come from somewhere.”

(肝心なのは、資金がどこかから調達されなければならないということだ。)

上の文は昨年のアメリカ大統領選挙期間中のディベートより、オバマ大統領の発言。

ちょっとおかしなところに気付きませんか?

そう、よく見ると is の数がひとつ多いのです。

アメリカのウェブマガジン『Slate』が、この「double is」の話題を取り上げています。

Double-is: Why linguists think we sometimes double up on is in a setup, payoff style sentence.
setup/payoff sentence …

規範文法に沿って考えれば、このような用法は ungrammatical(非文法的)ということになるのでしょう。

しかし大統領が実際に使っているとなると、あっさりとそのように断定する訳にもいきません。

上記の引用記事には冒頭のオバマ大統領の発言を含めて、3つの例が紹介されていました。

What has to happen is is that the money has to come from somewhere.
What I’m telling you is is that the economy’s strong, it’s getting stronger.
The thing is is that the pickle selection on this menu is staggering.

2つ目はジョージ・W・ブッシュ大統領、3つ目は引用記事の筆者によるものだそうです。

この「double is」には、どんな働きがあるのでしょう?

引用記事では、このような「double is」は単なるどもりとは区別されなければならないと言っています。

When an extra is shows up in a sentence like The sky is blue, there’s a distinct pause between the first and second is; you can almost hear the speaker reaching for the right word. It’s called a “speech disfluency”; the flow of speech is momentarily interrupted. In a typical setup/payoff sentence, however, there is no such pause with an extra is. Such sentences tend to flow smoothly. And, according to a number of linguists, it’s the very addition of that extra is that makes them flow.

余分な is が “The sky is blue.” のような文に出てくるときには、最初の is と二番目の is の間にはっきりとした休止がある。つまり話し手が正しい言葉をつかまえようとする過程を聞いているようなものだ。それは発話の失流暢(どもり)と呼ばれており、話の流れは一時的に中断する。一方、典型的な setup/payoff の文(The thing is…that のような文)においては、余分な is にそのような休止が伴うことはなく、文がすらすらと出てくる傾向がある。そして多くの言語学者によると、すらすらと話せるのはまさにその余分な is の効果なのだ。

実際に読んでみるとわかるのですが、この二番目の is には、意図的に間を作って、その後の言葉に注意を集める効果があるように思います。

話し手がどこまで意識的にこの表現を使っているかはわかりませんが、非常に面白い現象であることは確かでしょう。

近い将来に、英文法の解説書で取り上げられる日が来るかもしれませんね。

Types of Wind − 風を表す英単語

photo credit: linkahwai via photopin cc

先日、宮崎駿監督の『風立ちぬ』を観てきました。見終わった後に背筋がピンとなるような、素晴らしい映画でした。

この映画の英語タイトルは『The Wind Rises』。ストーリーに加えて、映画の全編を通して吹いているさまざまな風の描写が強く印象に残っています。

今回はそんな「風」を表す英単語をまとめてみたいと思います。

 

breeze

a light wind

『Oxford Advanced Learner’s Dictionary』

breeze は「そよ風」の意味。心地よい風に用います。

 

draft

a flow of cool air in a room or other enclosed space

draft は「すきま風」の意味。こちらは不愉快な風に用います。

 

gale

an extremely strong wind

gale は「強風」の意味。風の強さは breeze < gale < storm の順に強くなるのだとか。

 

storm

very bad weather with strong winds and rain, and often thunder and lightning

storm は「嵐」の意味。風だけでなく雨を伴います。

 

hurricane

a violent storm with very strong winds, especially in the western Atlantic Ocean

hurricane は「暴風」の意味。厳密には風速118km/h以上のものを指すそうです。

風の強さを表す標準的な指標はビューフォート風力階級(Beaufort scale)と呼ばれており、ここまでに紹介した単語も各階級の名称として登場します。

Beaufort number Description Wind speed
0 Calm  < 1 km/h
1 Light air 1.1-5.5 km/h
2 Light breeze 5.6-11 km/h
3 Gentle breeze 12-19 km/h
4 Moderate breeze 20-28 km/h
5 Fresh breeze 29-38 km/h
6 Strong breeze 39-49 km/h
7 High wind,
moderate gale,
near gale
50-61 km/h
8 Gale,
fresh gale
62-74 km/h
9 Strong gale 75-88 km/h
10 Storm,
whole gale
89-102 km/h
11 Violent storm 103-117 km/h
12 Hurricane force ≥ 118 km/h

*Wikipedia「Beaufort scale」より

日本では8以上のものを「台風」と呼んでいます。だとすると、12というのは本当にとんでもない威力だということがわかります。

 

blast

a sudden strong movement of air

blast は「突風」の意味。

 

gust

a sudden strong increase in the amount and speed of wind that is blowing

gust も「突風」の意味。『ジーニアス大英和辞典』によると、blast より短く弱いとのこと。

 

crosswind

a wind that is blowing across the direction that you are moving in

crosswind は「横風」の意味。

追い風を表す tailwind、向かい風を表す headwind という単語もあります。

 

zephyr

a soft gentle wind

zephyr は「西風、そよ風」という意味の詩的な表現。

大文字の Zephyr は、ギリシア神話の西風の神を意味します。

 

以上、風を表す英単語をまとめてみました。

秋風の心地よい季節。冷房も暖房もいらないこの時期はいつも以上に外国語の勉強も捗るのではないでしょうか。頑張っていきましょう!

sea と ocean の違いとは?

海を表す英単語には seaocean があります。この2つはどのように使い分けたらよいのでしょう?

辞書の訳語を見ると、sea は「海」、ocean は「海洋、大洋」と出ていることが多いため、 ocean には広い海というイメージがあります。

しかし考えてみると、海は広いのが当たり前。わざわざ広い海という単語があるのもおかしな気がしませんか。

今回のエントリーでは、そんな sea と ocean の違いを探ってみたいと思います。

 

sea と ocean の語源

まずは sea と ocean の語源から見てみましょう。

sea

Old English sæ “sheet of water, sea, lake, pool,” from Proto-Germanic *saiwaz (cf. Old Saxon seo, Old Frisian se, Middle Dutch see, Swedish sjö), of unknown origin, outside connections “wholly doubtful” [Buck].

ocean

late 13c., from Old French occean “ocean” (12c., Modern French océan), from Latin oceanus, from Greek okeanos, the great river or sea surrounding the disk of the Earth (as opposed to the Mediterranean), of unknown origin.

『Online Etymology Dictionary』

sea はゲルマン語系統の単語。一方の ocean はギリシア語に由来します。

オーストラリアやニュージーランドのあるオセアニア(Oceania)という州名も ocean と同じく古代ギリシア語の okeanos に由来する単語です。

 

イギリス英語?アメリカ英語?

sea と ocean の語義を改めて辞書で調べてみました。OALD を見ると、sea の冒頭には BrE(イギリス英語)と書いてあります。

sea

1(especially BrE)the salt water that covers most of the earth’s surface and surrounds its continents and islands

『Oxford Advanced Learner’s Dictionary』

一方の ocean には NAmE(北米英語)と書いてあります。

ocean

1(especially NAmE)the mass of salt water that covers most of the earth’s surface

sea と ocean の違いというのは、単にイギリス英語とアメリカ英語の違いなのでしょうか?

多くの日本人にとっては、一般的に「海」と言ったときに連想する単語は sea の方だと思います。

アメリカでの sea の扱いはどのようになっているのでしょう?

sea

★米国では、「海」の意には ocean を用いるのが普通で、sea は詩的な感じを与えることが多い。

『リーダーズ英和辞典』

sea に詩的な響きがあるのなら、ヘミングウェイの小説のタイトルが『The Old Man and the Sea』になっているのも納得です。

 

海名称における Sea と Ocean

大文字の Sea と Ocean は海の名称を表すのに用いられます。

ocean

2(Usually Ocean)one of the five large areas that the ocean is divided into the Antarctic/Arctic/Atlantic/Indian/Pacific Ocean

sea

2(often Sea, especially as part of a name)a large area of salt water that is part of an ocean or surrounded by land

『Oxford Advanced Learner’s Dictionary』

ocean は世界の五大洋を表すときに用いるとのこと。

  • the Antarctic Ocean(南極海)
  • the Arctic Ocean(北極海)
  • the Atlantic Ocean(大西洋)
  • the Indian Ocean(インド洋)
  • the Pacific Ocean(太平洋)

一方の sea は ocean よりも小さい海域を表すのに用います。

  • the Baltic Sea(バルト海)
  • the Bering Sea(ベーリング海)
  • the Caspian Sea(カスピ海)
  • the Mediterranean Sea(地中海)
  • the North Sea(北海)

などなど。
 

まとめ

以上、sea と ocean の違いについて探ってみました。

今回わかったポイントは、

  • 一般的な「海」の意味では、sea はイギリス英語、ocean はアメリカ英語
  • sea には詩的な響きがある
  • 海名称においては、Ocean は「大洋」を表し、Sea はそれより小さな「海」を表す

以上の3点。

馴染みのある単語でも、調べてみると新たな発見があるものですね。

Aussie joke about crocodile

オーストラリアの土産物店に行くと、カンガルージャーキーやクロコダイルジャーキーといった珍味(?)を見かけることがあります。

さてクロコダイルとはどんな味なのか?と思い、食べてみたところ、癖のないごく普通の味でした。

オーストラリアのクロコダイルは、ノーザンテリトリーやクイーンズランドといった北部の州に生息しており、時には人間を襲うこともあります。

今回はそんなクロコダイルに関するオージージョークをご紹介。

A hungry Kakadu crocodile was waiting on a bank of a river for a boatload of plump American tourists.

(お腹を空かせたカカドゥのクロコダイルが、太ったアメリカ人観光客の一団を求めて川岸で待っていた。)

Days passed, no tourists.

(日は過ぎても、観光客は来ない。)

Finally an Aborigine came down to the river to spear barramundi, and although he was pretty skinny, the crocodile decided that he’d be better than nothing.

(ついに一人のアボリジニがバラムンディを突いてとろうと川へやってきた。かなりやせっぽちだったものの、クロコダイルは何もないよりはましだと考えた。)

So he lunged at him, grabbed his feet and began to gulp him down, bit by bit. Whereupon the long-awaited boat of American tourists came into view. One of them spied the head sticking out of the croc and said, “Look! Look!”

(そこでクロコダイルはそのアボリジニに飛びかかり、脚にかみつき、少しづつ飲み込み始めた。すると待ちかねていたアメリカ人観光客のボートが見えてきた。その一人がクロコダイルの口から飛び出ている頭を見つけて言った。見ろ!見ろ!)

Another tourist, a woman, said, “I thought they said Aborigines were poor. Well, there’s one with a Lacoste sleeping bag.”

(別の女性観光客が言った。アボリジニは貧しいと思っていたけれど、ラコステの寝袋を持っている人もいるのね。)

ちなみにラコステというのは、これのことです。

Have you got it?

[関連]Aussie joke about Australian rules football | Fragments

the signs of the zodiac − 十二星座の英語たち

photo credit: nicola.albertini via photopin cc

某大型書店で語学書のコーナーを眺めていたら、ラテン語の棚が思いのほか充実しています。

研究社の『羅和辞典』というラテン語の辞書が面陳されていたので、手に取ってパラパラめくっていたら、面白くなってすっかり時間を忘れてしまいました。

英語にはラテン語から入ってきた単語が数多くありますが、星座(constellation)の名前もその一つ。

現在の星座の数は、国際天文学連合によって、88個と決められています。

そのうち黄道が通過する星座は13個。そこから「へびつかい座」を除いた12個が、星占いに用いられる黄道十二星座(the signs of the zodiac)です。

おひつじ座 Aries
おうし座 Taurus
ふたご座 Gemini
かに座 Cancer
しし座 Leo
おとめ座 Virgo
てんびん座 Libra
さそり座 Scorpio
いて座 Sagittarius
やぎ座 Capricorn
みずがめ座 Aquarius
うお座 Pisces

 
音声ファイルは『Wiktionary』より。「かに座」だけなぜか見つからず。。。

こうして並べてみるとラテン語の綴りというのは、気品があるなあと感じます。

なお相手の星座を尋ねたいときには、

What’s your sign?(What sign are you?)

もう少しはっきりさせたいときには、

What’s your star sign?(What star sign are you?)

と聞いてみましょう。

I’m a Libra.
Me, too!

となれば親近感アップ! 確率12分の1ですが。

ダブル(double)、トリプル(triple)の次は何と言う?

ダブル(double)、トリプル(triple)の次は何でしょう?

ふと気になったので調べてみました。

1 single 一倍
2 double 二倍
3 triple 三倍
4 quadruple 四倍
5 quintuple 五倍
6 sextuple 六倍
7 septuple 七倍
8 octuple 八倍
9 nonuple 九倍
10 decuple 十倍
11 undecuple 十一倍
12 duodecuple 十二倍
100 centuple 百倍

 

四倍を表す単語は quadruple(クワドループル)でした。

double、triple までは日常的に使われますが、quadruple はさすがにあまり使われることがないようです。

オンライン英語辞書の『英辞郎』から、triple と quadruple を使った表現をいくつか拾ってみました。

  • triple A battery(単四電池)
  • triple blade(三枚刃)
  • triple bogey(《ゴルフ》トリプル・ボギー)
  • triple crown winner(《野球》三冠王)
  • triple jump(3段跳び)
  • triple measure(3拍子)
  • quadruple measure(4拍子)
  • quadruple sculls(4人乗り漕艇)

ボート競技のスカリング種目(オールを両手に持つ)で4人乗りのものを「クォドルプル」と言うそうです。

いちおう日本語になっているのは、これくらいのものでしょうか?

似たような数の表現で、もう少し馴染みがあるのは、次のような単語たちかもしれません。

1 solo 独奏
2 duet, duo 二重奏
3 trio 三重奏
4 quartet 四重奏
5 quintet 五重奏
6 sextet 六重奏
7 septet 七重奏
8 octet 八重奏
9 nonet 九重奏
10 decet, dectet 十重奏

 

ジャズやクラシックを聴く人なら、カルテット(quartet)、クインテット(quintet)あたりまでは聞いたことがあると思います。

おそらくさきほどの quadruple よりは馴染みがあるのではないでしょうか。

どの言語であれ、数を表す表現というのは実にさまざま。

「こんな表現があったんだ!」と驚くこともしばしばです。

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