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英語

francophone

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英紙『The Guardian』のウェブサイトに、大人の外国語学習に関する記事が出ていました。

Becoming fluent in another language as an adult might be impossible – but I’m still going to try | Education | The Guardian

しかし今日のテーマは外国語学習ではなく、その文章に使われていたある単語について。

筆者は言語学習アプリの Duolingo を使って、毎朝40分フランス語と日本語を学び、その結果を下記のように述べています。

… It certainly doesn’t give me the ability to follow along with francophone films. Yet I am noticeably more confident speaking and reading French, and as for Japanese – well, I’ve gone from zero ability to a tiny, yet appreciably higher than zero, ability.

(今回の学習ではたしかにフランス語の映画を理解する力は身につかなかった。ただフランス語を話したり読んだりする自信は明らかに身についた。そして日本語については、ゼロからほんの少しだけ、それでもはっきりとわかるくらい高い地点まで来たと思う。)

この中で気になったのが一文目の中の francophone という単語。

文脈からフランス語のことを指しているのは間違いないのですが、French と何か違った意味があるのでしょうか?

さっそく辞書を引いてみました。

francophone

speaking French as the main language

the francophone countries of West Africa
a francophone TV channel

「Oxford Advanced Learner’s Dictionary」

francophone は「フランス語を話す」の意味。

ここで冒頭の文をもう一度見てみましょう。

It certainly doesn’t give me the ability to follow along with francophone films.

(今回の学習ではたしかにフランス語の映画を理解する力は身につかなかった。)

ここで francophone films の代わりに French films という表現を使うと、「フランス映画(フランス製作の映画)」の意味で受け取られるのが普通。

そこからは「製作=ベルギー、言語=フランス語」のような映画が抜け落ちてしまうので、あえて francophone films という表現を使っているのかもしれません。

このあたりは「フランスという国」と「フランス語という言語」の両方を同じ French で表す英語のややこしいところと言えるでしょう。

小麦、米、トウモロコシと異なるオーツの特徴

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このところ朝食によく食べているのはミューズリー。

muesli

NOUN

mass noun

British
A mixture of oats and other cereals, dried fruit, and nuts, eaten with milk at breakfast.

Oxford Dictionaries

一般的なミューズリーはオーツ(エンバク)にドライフルーツやナッツを加えたもの。

最近、このオーツには小麦、米、トウモロコシといった他の穀物とは決定的に異なる一つの特徴があることに気が付きました。

ちょっと長くなりますが、それぞれの辞書項目を確認してみましょう。

oat

NOUN

1 An Old World cereal plant with a loose, branched cluster of florets, cultivated in cool climates and widely used for animal feed.

1.1 (oats) The grain yielded by the oat plant, used as food.

‘oats are great health value’

Oxford Dictionaries

wheat

NOUN

mass noun

A cereal which is the most important kind grown in temperate countries, the grain of which is ground to make flour for bread, pasta, pastry, etc.

Oxford Dictionaries

rice

NOUN

mass noun

A swamp grass which is widely cultivated as a source of food, especially in Asia.

Oxford Dictionaries

corn

NOUN

mass noun

British The chief cereal crop of a district, especially (in England) wheat or (in Scotland) oats.

1.2 North American
another term for maize

Oxford Dictionaries

そう oats はこれらの中でただ一つ複数扱いの名詞なのです。

なぜ oats だけが他と異なる扱いなのでしょう?

??

そういえば、以前のエントリーで  corn の可算・不可算に関する内容を書いたことがありました。

一本のとうもろこし

ここで触れたのは、英語では粒々のコーンのみならず、軸付きのとうもろこしでさえも不可算名詞であるということ。

このような英語の感覚を不思議に思いつつ、そういう考え方をする言語なんだと自分を納得させていたのですが、今回思いがけず複数扱いの穀物を見つけてしまったので、ますますわからなくなってしまいました。

結局はこのような区分というのは「慣習」でしかないのでしょうか?

Remember sailor!

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米ドナルド・トランプ大統領の昨日のツイートにこんな内容のものがありました。

これは前FBI長官のジェームズ・コミー(James Comey)氏を避難する一連のツイートの一つ。

2017年5月にFBI長官を解任されたコミー氏は、今月になって長官時代の回想録である『A Higher Loyalty』という本を出版しました。

これが当時のトランプ大統領とのやりとりを暴露し、大統領を激しく糾弾した内容になっているため、大統領の怒りを買っているとのこと。

さきほどのツイートで気になったのが最後の Remember sailor! というフレーズ。

「水兵を思い出せ!」というのはいったい何を意味しているのでしょう?

そういう英語のイディオムがあるのかと思い、手持ちの辞書をあれこれ引いてみましたが、どこにもそのような表現は出ていません。

そこでネットでフレーズを検索してみたところ、英語圏でもこのフレーズが話題になっていることがわかりました。例えば、英紙『The Independent』のウェブサイトには次のような記事が出ています。

‘Remember sailor’: Donald Trump tweets bizarre message to James Comey | The Independent

この記事によれば、sailor というのは2015年に逮捕された海軍軍人 Kristian Saucier を指しているのではないかとのこと。

Saucier 氏は機密情報である潜水艦内部の様子を写真に撮った罪で、逮捕・投獄されました。

(現在は釈放され、今年の3月になって正式に恩赦されています。)

要はFBI長官時代の内情を暴露したコミー氏に対して「機密情報を漏らした罪で逮捕された海軍軍人の事件を忘れるな」と警告しているということのようです。

よってつまり、英語に remember sailor というイディオムが存在する訳ではありません。ただ一方、イディオムというのはこういうところから生まれてくるのかもしれないという思いもあります。

この remember sailor が「秘密を漏らした人への警告」という意味のイディオムとして数年後の辞書に掲載される可能性もあるのではないでしょうか? もしそんなことがあれば、イディオムが生まれた瞬間を目撃するという得難い経験をしたことになります。

単なる夢想かもしれませんが、ついそんなことを考えてしまうインパクトのあるフレーズだと思いました。

cursive or angular

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Oxford Dictionaries のウェブサイトに、今、話題になっている5つの単語をランキングで示す「TRENDING WORDS」というコーナーがあります。

昨日このページを見たら、こんなランキングになっていました。

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一位に hiragana!

ここ数日 hiragana がトレンドに入るようなニュースがあったのでしょうか?

思わず hiragana をクリックすると、こんな説明が出ていました。

hiragana

NOUN

The more cursive form of kana (syllabic writing) used in Japanese, primarily used for function words and inflections.

Oxford Dictionaries

The more cursive form の cursive というのは「筆記体の、草書体の」という意味。

言われてみればたしかに、ひらがなというのは漢字を草書体にしたもの。普段そんなことは全く意識していませんが、日本語を知らない人がひらがなを見たら「筆記体っぽい」という感想を抱くものなのでしょうか?

またひらがなが筆記体っぽい字なのだとすると、カタカナはどのような字ということになるのか。気になったので、こちらも調べてみました。

katakana

NOUN

The more angular form of kana (syllabic writing) used in Japanese, primarily used for words of foreign origin.

Oxford Dictionaries

The more angular form の angular というのは「角のある」という意味。

たしかにカタカナには角があります。でも angular という単語を使ってカタカナの特徴を示すというのは、自分には思いつかない発想でした。

思わぬところで出会った hiragana と katakana。どちらも簡潔にして要を得た説明だと思います。

a skeleton in the cupboard

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英語のイディオム一覧を眺めていると、時折「この発想はすごい」と感心することがあります。

それは、私たちにも馴染みのあるもの、心当たりのあるものを、思いもよらないフレーズで表すことがあるから。

例えばこんな表現はどうでしょう。

a skeleton in the cupboard

(British English)

(also a skeleton in the closet North American English, British English)

(informal) something shocking, embarrassing, etc. that has happened to you or your family in the past that you want to keep secret

「Oxford Advanced Learner’s Dictionary」

イギリス英語で a skeleton in the cupboard(食器棚の中の骸骨)、アメリカ英語で a skeleton in the closet(クローゼットの中の骸骨)は「家族内の秘密」の意味。

クローゼットの中の骸骨は推理小説やホラーを連想するのに対して、食器棚の中の骸骨はシュールレアリズムの世界という感じがします。お皿の横にちょこんと鎮座している骸骨に「あなたはなぜそんなところにいらっしゃるんですか?」と声をかけたくなるような。

骸骨というのはショッキングな表現ですが、実際にはどんな家族にもそれぞれの秘密があるというのが本当のところでしょう。

みなさんの家の食器棚やクローゼットにも実は見えない骸骨が居座っているということはないでしょうか?

although の綴り方

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英語で「〜だけれども」を意味する although は「オールゾウ」と発音します。

発音記号の一例を挙げれば /ɔːlˈðəʊ/。

ただ「オールゾウ」と発音するためには although の後ろの3文字[-ugh]は必要ないのではないか?

あるいは一歩譲って、後ろの2文字[-gh]は必要ないのではないか?

そんな風に考える合理的な人もいるかもしれません。

この問題に関する面白いコラムが英語辞書 Merriam-Webster のウェブサイトに出ていました。

‘Altho’ vs. ‘Although’ | Merriam-Webster

短いコラムなので興味のある人は読んでみてほしいのですが、これによると、昔は although とともに altho という綴りも一般的に使われていたというのです。

実際 Wiktionary を調べてみたら、altho という見出し語も存在していました。

altho

(informal, chiefly US) Alternative spelling of although

「Wiktionary」

面白いのは、Simplified Spelling Board(シンプルな綴り推進委員会?)や National Education Association(全米教育協会)といった組織が中心となってシンプルな綴り(この場合は altho)の使用を推進したものの、結局は定着しなかったというエピソード。

「言葉は生き物であり、時代とともに変わっていく」ということは一面の真実である一方、「人間は習慣の生き物であり、一度定着した習慣を変えることは容易なことではない」ということもまた一面の真実。

合理性だけでは決して割り切れないところが、言葉の魅力の一つなのかなと思います。

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