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その他の言語

兄弟・姉妹の呼び方 − 与那国語の場合

photo credit: A.Davey via photopin cc

普段あまり意識することはないものの、親族を表す名称というのは言語によって区分の方法が異なります。

良く知られているところでは、日本語と英語における兄弟姉妹の呼称の違いがあります。

brother
sister

 
日本語の「兄」と「弟」は、英語ではどちらも「brother」で示されます。

もちろん英語でも「older brother」「younger brother」というように必要なら長幼を示すことはできますが、普段の会話において言語化されることはそれほど多くありません。

一方、良くも悪くも、日本には長幼の序を重んじる文化があるため、このような区分があるのは自然なことだと思います。

しかし世界の言語を見渡してみると、兄弟・姉妹の呼称に思いもよらない区分を用いる言語もあります。

その一つが与那国語(与那国方言)。与那国語では、起点となる人(話者)の性別や、対象となる兄弟・姉妹の出生順によって、兄弟・姉妹の呼称が変わるのだとか。

起点 対象 対象の出生順
1番目 2番目 3番目
ubuda naguda naguda-ti
ub-ani nag-ani nag-ani-ti
ubja naga-bja naga-bja-ti
ub-ani nag-ani nag-ani-ti

*上記は年長者(兄・姉)の呼称。年少者(弟・妹)は基本的に名前で呼ぶ。

すなわち、太郎・次郎・花子の三兄弟がいた場合、次郎にとっての太郎は ubuda ですが、花子にとっての太郎は ubja となるんですね。また花子にとっての次郎は nagabja となります。

上記は出生順の1〜3番目しか示していませんが、これが4番目・5番目・・・とすべて異なるというのですから、相当に複雑な言語体系です。

とはいえ探してみれば、世界にはさらに風変わりな呼称の体系があるのかもしれません。(逆に男女すら区別しないとか?)

もちろん風変わりとは言っても、相手の立場から見れば、こちらの体系こそが風変わりであるということは忘れないようにしたいものです。

日本語の学習者は、いちいち年上か年下か考えて兄弟の呼称を選ぶなんて面倒だなあ。。。と思っているのかもしれません。

[参考]琉球諸語の復興(芙蓉書房出版)

世界の国名を現地語で表記する『Endonym Map』

外国語を学んでいて不思議に思うことの一つは、同じ国の名前でも言語によって呼び方が全く異なるということ。

日本(にほん、にっぽん)と、英語の Japan は似ても似つかぬ発音ですし、フィンランドと、フィンランド語の Suomi にも全く共通点はありません。

もちろんそれなりの歴史的経緯があるにせよ、国の名前というのは一種の固有名詞のはずなので、これだけ異なるというのは、何だか不思議な現象のように思います。

今回紹介する「Endonym Map」というウェブマップでは、そんな国の名前を、それぞれの国の言語で表記するという試みを行っています。考えてみると、今までありそうでなかった試みと言えるかもしれません。

 

Endonym とは?

タイトルの endonym とは何を意味しているのでしょう? サイト内の説明は下記のとおり。

About Endonyms

An endonym is the name for a place, site or location in the language of the people who live there. These names may be officially designated by the local government or they may simply be widely used.

(エンドニムとは、現地に住んでいる人々の言葉で場所、敷地、位置の名前を示したもの。これらの名前は政府によって公式に定められているか、あるいは単に広く使われている。)

簡単に言うと「現地語の地名」ということになるのでしょう。日本語では一般に「内名」と訳されることが多いようです。

冒頭の例で言うと「日本」や「Suomi」が内名ですね。一方「Japan」や「Finland」は外名ということになります。

 

『Endonym Map』をのぞいてみる

まずはスカンジナビアのあたりを見てみると、こんな感じに。

フィンランドは「Suomen Tasavalta」と表記されています。tasavalta は「共和国」の意味。正式名称はフィンランド共和国なんですね。

地図をスクロールしてみると、圧倒的多数の国はラテン文字のアルファベット表記、続いてキリル文字とアラビア文字。そして漢字文化圏は世界の辺境であることが、実感としてよくわかります。

またこのウェブサイトでは、使用言語の一覧をテーブル形式でも掲載しています。このテーブルは並び替えができるようになっており、「Language shown」という部分をクリックすると、それぞれの言語が何か国くらいで使用されているのか数えてみることもできます。

日本語とフィンランド語はそれぞれ1か国ということで、友人同士。他にもゾンカ語(ブータンの公用語)やティグリニャ語(エリトリアの公用語)など、あまりメジャーではない言語の名前も見えます。

このあたりも含めて、あちこちのぞいていると楽しめるウェブサイトだと思います。気になる方はぜひお試しください。

 
Endonym Map: World Map of Country Names in Their Local Languages
About Endonyms An endonym is the name for a place, site or location in the language of the people wh …

TEDTalks − シャオラン・シュエ「漢字の読み方はこんなに簡単!」

photo credit: Joe Pitz via photopin cc

日本語や中国語を外国語として学ぶ人にとって、もっとも高いハードルはやはり漢字の習得でしょう。

これまで日本語を流暢に話す外国の人にはたくさん会ったことがありますが、漢字を自在に使えるという人はあまりいなかったように思います。

今回紹介する TEDTalks の動画では、そんな難解な漢字の世界を全くの初心者にわかりやすく説明しています。

6分の動画ですが、内容は盛りだくさん。

こんな教え方をしてくれる先生がいてくれたら楽しいだろうなと思える素敵なプレゼンテーションです。

漢字を知っている私たちが見ても、十分楽しむことができると思います。中国語と日本語のちょっとした違いに注目してみてもおもしろいかもしれません。

プレゼンターのシャオラン・シュエさんは、台湾出身の方で、現在はこちらの “Chineasy” という中国語の学習サイトを運営していらっしゃいます。

Chineasy

さきほどのプレゼンテーションにも出てきたカラフルなピクチャーパネルをこのサイトでも見ることができます。

漢字をブロックとその組み合わせで説明するというこの方法、特に初学者のとっかかりとしては非常に有効なのかもしれないと思いました。

氷河時代の言語とは? − from the University of Reading News

photo credit: Jeff Pang via photopin cc

英語とドイツ語など、お互いに似ている言語の起源を遡っていくと、もともとは一つの言語であったのではないかという結論に至ることがあります。

比較言語学では、そのような言語の共通の祖先を「祖語」と呼んでいます。

このように言語の起源をどんどん遡っていくと、かつて全ての言語の共通の祖先である「世界祖語」が存在したのではないかという仮説を立てることもできます。

言語の起源については、かつて世界祖語が存在したという単一起源説と、複数の言語が別々の大陸で発生・進化したという複数起源説があるようです。

いわゆる「バベルの塔」の神話は前者の説に基づいている訳ですね。

そんな世界祖語への夢が広がる研究が、英レディング大学のホームページに掲載されています。

Ice Age ancestors might have used words in common with us

New research from the University of Reading shows that Ice Age people living in Europe 15,000 years ago might have used forms of some common words including I, you, we, man and bark, that in some cases could still be recognised today.

レディング大学の新しい研究によれば、15,000万年前にヨーロッパに住んでいた氷河時代の人々は、I, you, we, man, bark など、今日でもよく使われる単語の形式を用いていたのかもしれない。それらの単語は、場合によっては現在でもなお識別できるはずだ。

これらの common words を使えば、氷河時代の人々と簡単なコミュニケーションができるかもしれないそうです。非常に壮大で夢のある話ですね。

Using statistical models, Professor of Evolutionary Biology Mark Pagel and his team predicted that certain words would have changed so slowly over long periods of time as to retain traces of their ancestry for up to ten thousand or more years.  These words point to the existence of a linguistic super-family tree that unites seven major language families of Eurasia.

統計モデルを用いて、進化生物学のマーク・パゲル教授と研究チームは、特定の単語は原形の痕跡を保持しながら1万年かそれ以上の長期間にわたってゆっくり変化していくだろうと予測した。これらの単語はユーラシア大陸の7つの主要な語族をつなぐさらに大きな樹形図(super family-tree)の存在を示している。

この研究では、上記のような仮説を導きだすために単語の使用頻度に着目しているようです。日常よく使われる単語ほど、時を経た変化が少ないのだとか。

ここで挙がっている「7つの主要な語族」のリストは下記のとおりです。

  • Indo-European(インド・ヨーロッパ語族)
  • Uralic(ウラル語族)
  • Altaic(アルタイ語族)
  • Kartvelian(南コーカサス語族)
  • Dravidian(ドラヴィダ語族)
  • Chuckchee-Kamchatkan(チュクチ・カムチャッカ語族)
  • Eskimo-Aleut(エスキモー・アレウト語族)

日本語は一般的には系統不明の言語とされているものの、アルタイ語族やドラヴィダ語族との関連を指摘する説も存在します。

そうだとすれば、もしかすると日本語の中にも氷河時代の人々に伝わる語彙があるのかもしれません。

春の季節にそんな単語について想像してみるのはいかがでしょう?

ジェスチャーと学びの関係

ミシガン州立大学のホームページで、数学の授業において教師がジェスチャー(手ぶり)を使用すると、学生の理解力を高めるとの研究結果が発表されています。

Teachers’ gestures boost math learning | MSUToday | Michigan State University

Students perform better when their instructors use hand gestures – a simple teaching tool that could yield benefits in higher-level math such as algebra.

(教師が手ぶりを使用すると、学生のパフォーマンスは向上する。手ぶりは、代数など高いレベルの数学に貢献しうる、シンプルな授業道具である。)

上記のコラムによると、アメリカの教師は他国の教師よりも手ぶりを使用する機会が少ないとのこと。

ステレオタイプ的なイメージかもしれませんが、アメリカの人はオーバーアクションというイメージがあったので、これは少し意外。

アメリカの学校に通ったことはないものの、これまでにお世話になった先生の授業を振り返ると、話に引き込まれる先生というのは、たしかに手ぶりを使っていたことが多かったような気がします。

とはいえ、この研究はあくまで数学の話なので、英語や他の科目に応用できるのかどうかはわかりません。

しかし教師でなくても、プレゼンテーションなど人前で話す機会のある人には参考になる話ではないでしょうか。

プレゼンテーションと言えばすぐに名前が挙がるこの人も手ぶりを多く使っていたようですし、次に人前で話す時には意識してみようと思います。

特殊文字を簡単にコピー&ペーストできるサイト『Symbol』

日本版ライフハッカーで、特殊文字を簡単にコピー&ペーストできる Symbol というウェブサイトが紹介されていました

「特殊文字」という甘美な響きに誘われ、さっそく試してみましたので簡単にレポートします。

このサイトには、ご覧のとおり数多くの特殊文字がアイコンのように並んでいます。

使い方はいたって簡単。

使いたい特殊文字をクリックすると、クリップボードにその文字がコピーされます。あとはその文字を入力したいところでペーストするだけ。

このサイト、あまり馴染みのない文字も扱っており、見ているだけでもなかなか楽しいです。

フィンランド語の[ä, ö]も English Symbols というセクションにしっかりとありました。ウムラウト(トレマ)記号の文字は[ä, ï, ü, ë, ö, ÿ]と一式揃っています。

また Chess Symbols というセクションがあり、

♔♕♖♗♘♙

こんな風にチェスの駒を挿入することができました。

その他、このサイトではハングル文字やギリシア文字も扱っています。

それらの文字を本格的に使う人なら、そのためのシステムを構築していると思いますが、例えばことばをテーマにしたブログ(?)などで、時折特殊文字を使いたい人にとっては重宝するサイトだと思います。

 
Symbol

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