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日本語

犬とカメ

国語辞書で「かめ」を調べると、馴染みのある「かめ」の他にちょっと変わった「かめ」がいることがわかります。

かめ【亀】

爬虫(はちゅう)類かめ目の動物の総称。胴は箱形の甲になっており、頭・尾・四足をその中にひっこめることができる。歩みがのろい。長寿で縁起のよい動物とされる。…

「岩波国語辞典 第六版」

カメ

洋犬のこと。▷外国人が come here と犬を呼んだのを「カメや」と聞き誤って出来た語。

「岩波国語辞典 第六版」

犬がカメ?

こんな日本語があるとは知りませんでした。

ただ come here という発音を繰り返し頭の中で反芻してみたのですが、どうしても「かめ」に聞こえません。作り話なのでは?と疑ってしまいました。

しかしこの語源の真偽はさておき、私たちが日常使っている言葉には、実際これくらいたわいもない理由から生まれた言葉も多く含まれているはず。

実際「犬はなぜイヌなのか?」「亀はなぜカメなのか?」という疑問に答えることができない以上、犬がカメであっていけない理由はありません。そんな言葉の不思議について考えてしまう、不思議な見出し語でした。

ほかほか、ぽかぽか

「ほかほか」と「ぽかぽか」の違いとは何でしょう?

どちらもあたたかいイメージだけど。。。と思いつつ、辞書を開いてみると、思わぬ発見がありました。

ほかほか

〔副〕温かく感ずるさま。「ふかしたてでほかほかのまんじゅう」

▷「ぽかぽか」よりやわらかい感じ

「岩波国語辞典 第六版」

ぽかぽか

  1. 〔副〕暖かく感ずるさま。「ぽかぽかした春先の一日」
  2. 続けざまになぐるさま。

「岩波国語辞典 第六版」

岩波国語辞典には、

  • ほかほか=温かく感ずるさま
  • ぽかぽか=暖かく感ずるさま

と書かれています。たしかに言われてみると、同じあたたかさでも「ほかほか=温、ぽかぽか=暖」という使い分けになっていることがわかります。

今まで意識したことがなかったのでこの使い分けは新鮮。日本語の奥深さを感じます。

全国的に厳暑が続く

梅雨明けを報じるニュースを読んでいたら、こんな見出しが目に留まりました。

週間天気 全国的に厳暑が続く – ウェザーニュース

厳暑というのは辞書にのっている言葉なのだろうか?と思い、手元の辞書を調べてみると、きちんとのっていました。

げんしょ[厳暑](名)

〔文〕きびしい暑さ。酷暑。(↔厳寒)

「三省堂国語辞典 第七版」

「厳暑」というのはたしかに今の日本の暑さにぴったりの言葉かもしれません。

なお国語辞書で◯暑という言葉を拾ってみると、次のようなリストができあがりました。

  • えんしょ【炎暑】
  • げきしょ【激暑】
  • げんしょ【厳暑】
  • こくしょ【酷暑】
  • ごくしょ【極暑】
  • たいしょ【大暑】
  • ねっしょ【熱暑】
  • もうしょ【猛暑】

このうち「猛暑」は最高気温35度以上の日を表す言葉として使われています。

もうしょ[猛暑](名)

〔文〕猛烈な暑さ。

・☆☆ーび[猛暑日](名)

〘天〙一日の最高気温が三五度以上の日。

「三省堂国語辞典 第七版」

もしこれより上の最高気温40度以上のカテゴリーを作らなければならないとしても日本語にはこのように豊かな語彙があるので一安心。。。もうどうにでもなれという感じでしょうか。

チョッキ vs ベスト

言葉というのは生き物であり、いまこの瞬間にも新しい言葉が生み出され、かつて使われていた言葉もいつの間にか消えていく。

そのことはわかっていたはずだったのですが、、、

国語辞書を眺めていたらこんな見出し語を見つけて少しショックを受けました。

チョッキ(名)〔ポ jaque〕

〘服〙〔古風〕ベスト。

「上着、ー、ズボン・防弾ー」

「三省堂国語辞典 第七版」

何とチョッキに〔古風〕のラベルが付いています。

もちろん自分が今チョッキという言葉を使っている訳ではありませんが、子どもの頃たしかに使っていた記憶のある言葉に〔古風〕のラベルが付いているのを見るのはややショッキングな出来事。時の流れを感じます。

現在このチョッキという言葉を使うのは、さきほどの用例にある防弾チョッキくらいなものでしょうか? あるいは今や防弾ベストの方が表現としては主流なのでしょうか?

防弾チョッキは防弾チョッキだろうと思って、Google検索してみるとこんな結果に。

“防弾チョッキ” → 1,400,000件
“防弾ベスト” → 2,300,000件

何と防弾ベストの方が多いという結果に。

とはいえ、1,400,000 vs 2,300,000 ですから、この分野ではまだまだチョッキも健闘しています。

防弾ベストが完全に主流になったら、いよいよ日本語におけるチョッキは死に絶えてしまうのではないか? そして国語辞書からも消えてしまうのではないか? ついそんな心配をしてしまいます。チョッキの未来が心配です。

読みづらい、読みずらい

日本語ネイティブでも時々よくわからなくなってしまうのが「づ」と「ず」の使い分け。

例えば、次のうち日本語として表記が正しいのはどちらでしょう。

字が読みづらい。
字が読みずらい。

考えているうちにわからなくなってしまったので辞書で確認することに。

さすがに「読みづらい/読みずらい」は見出し語になっていませんでしたが、次のような見出し語が見つかりました。

─づらい[(▽辛い)](造語)〔形容詞をつくる〕

①…するのがつらい。

「居ー・〔暴言が〕聞きー・〔老眼で〕読みー」

「三省堂国語辞典 第七版」

読みづらいのづらいは「つらい(辛い)」から来ていると考えれば、たしかに読みづらいの方が正しい表記ということになるのでしょう。

なおこの文章を書いている Mac においては「づ/ず」の部分を du  と入力するか zu と入力するかによって変換候補が変わります。(ローマ字入力の場合)

yomidurai → 読みづらい
yomizurai → 読みずらい、読みづらい

ここからも「読みづらい」の方が正しい表記なのだろうということは推察できます。

ただ yomizurai の場合は「読みずらい」という変換候補も出てくる訳ですし、この表記を用いている人が一定数いることは間違いなさそう。

100%どちらかが正しいということではなく、グレーゾーンの部分もあるということなのでしょうか。

タピオカ(tapioca)の語源とは?

この頃、街を歩いていてあちこちで見かけるのが「タピオカ」の文字。

このタピオカというのはもともと何語なのでしょう?

手元の辞書で調べてみました。

タピオカ(名)〔オ tapioca〕

ラテンアメリカに生えるキャッサバという植物の根からとるでんぷん。つぶの形にして食べる。

「ードリンク」

「三省堂国語辞典 第七版」

タピオカ

〔オ tapioca〕

食用でんぷん。南米原産の「キャッサバ」という植物の根茎からとる。さごやし。

「新明解国語辞典 第七版」

〔オ tapioca〕のオは「オランダ語」の略。三国と新明解はタピオカをオランダ語由来の言葉としています。一方、日国にはこんな記述がありました。

タピオカ

〘名〙 (スペイン・ポルトガル tapioca) 植物「キャッサバ」の異名。また、その根茎から採った澱粉。良質だが有毒なシアン酸を含有するので水洗いをくり返して取り除く。熱帯ではサツマイモに次いで重要な澱粉食料。〔薬品名彙(1873)〕

「精選版 日本国語大辞典」

日国はタピオカをスペイン語・ポルトガル語由来の言葉としています。

さらに英語辞書も調べてみました。

tapioca

語源

1612.<ポルトガル語<トゥピ(Tupi)tipioca、字義は「搾り出した(カッサバの)果汁」、すなわち「搾り出した後の果肉」

「ランダムハウス英和大辞典 第2版」

tapioca

語源

Port and Sp<Tupi-Guarani (tipi dregs, og, ok to squeeze out)

「リーダーズ英和辞典 第3版」

ランダムハウスとリーダーズは日国と同じようにタピオカをポルトガル語(スペイン語)由来の言葉としています。

説明文中に出てくるトゥピ(Tupi)とは何なのか調べてみると、ブラジル先住民の言語であることがわかりました。

オランダ語経由なのかスペイン語・ポルトガル語経由なのかはわかりませんが、タピオカがこのトゥピ語起源の言葉であることは間違いなさそうです。

現在のタピオカブームはいつまで続くのか。熱しやすく冷めやすい日本人のこと。波が引くようにタピオカの文字が消え去る日も近いのかなと思ってしまいますが、、、どうでしょう?

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