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日本語

「遺体」と「死体」の違いとは?

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人のなきがらを意味する「遺体」と「死体」の違いとは何でしょう?

一見、取り替え可能な言葉のようにも思えますが、その意味するところは微妙に異なっています。

例えば、次の下線部に「遺体」と「死体」のどちらかを入れてみてください。

(1)   をひきとる
(2)   をなげすてる

おそらく多くの人は(1)に遺体、(2)に死体を入れるのではないでしょうか。

これはなぜなのでしょう?

このニュアンスの違いを探るために、国語辞書を引いてみました。

いたい【遺体】

死んで葬られるべき人のからだ。遺骸(イガイ)。〔人格を主とした言い方〕

「新明解国語辞典 第七版」

したい【死体・屍体】

命が無くなって、そこに横たわっているからだ。

「新明解国語辞典 第七版」

ポイントは遺体の語義にある〔人格を主とした言い方〕という部分でしょう。

死体という言葉は遺体に比べるとどこか即物的。

一方、遺体という言葉は、単にその人格を尊重するだけではなく、つながりのある家族や友人など他者の存在を想起させます。

他の言語に同様の使い分けがあるのかどうかわかりませんが、「遺体/死体」というのは日本語らしい繊細な使い分けの一つだと思います。

「脱字」の対義語は?

photo credit: Tim Morgan computer via photopin (license)

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ごじ【誤字】

まちがった形・使い方をした文字。後者の例、「危機一髪」を「危機一発」と書くなど。

「新明解国語辞典 第七版」

だつじ【脱字】

書き落とした文字。

「新明解国語辞典 第七版」

インターネット上の記事を読んでいると、時折、誤字や脱字に気が付くことがあります。

おそらくはこのブログにもいくつかはあることでしょう。

なるべく気をつけるようにはしていますが、正直、ゼロにすることはなかなか難しいだろうなと思います。

アップした後に気付いたり、人に指摘されたりして、しまった!と思うのはよくあること。

人が書いている訳ですから、多少のミスは受け入れるしかありません。

ところで、私たちはキーボード入力をしていると、誤って必要のない字を入れてしまうこともあります。

いわゆる脱字の反対ということになるのですが、そのような文字はいったい何と読んだらよいのでしょう?

??

正解はこちら。

えんじ【衍字】

〔「衍」は、「余分の」の意〕 書かれた(印刷された)語句の中にまちがって入った、不要の字。

「新明解国語辞典 第七版」

衍字は脱字の対義語。

あまり馴染みのない表現ではありますが、キーボード入力全盛の現代においては、以前よりも増えているのではないかと推察します。

文章の推敲をするときには誤字・脱字のみならず、衍字にも要注意ですね。

 
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「タキシード」と「タクシー」の違いとは?

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タキシード

男子の、夜間用の略式の礼服。背広形で、燕尾(エンビ)服の代用。

「新明解国語辞典 第七版」

タクシー

〔流しながら(駐車場で)随時、客を乗せる〕貸切自動車。

「新明解国語辞典 第七版」

「タキシード」は英語で tuxedo /tʌkˈsiːdəʊ/。

「タクシー」は英語で taxi /ˈtaksi/。

このように英語の発音を並べてみると不思議に思うのは、なぜ tuxedo はタキシードになり、taxi はタクシーになるのだろう?ということ。

というのは tuxedo がタキシードになるなら、taxi もタキシーになるはずですし、taxi がタクシーになるなら、tuxedo もタクシードになるはず。

タキシードとタクシーという表記は、いわゆるダブルスタンダードではないかと思うのです。

調べてみると、この日本語表記の使い分けは平成3年の内閣告示第2号「外来語の表記」で次のように定められていることがわかりました。

6 英語のつづりのXに当たるものを「クサ」「クシ」「クス」「クソ」と書くか、「キサ」「キシ」「キス」「キソ」と書くかは、慣用に従う。

〔例〕タクシー ボクシング ワックス オックスフォード(地)

エキストラ タキシード ミキサー テキサス(地)

結論が「慣用に従う」ということですから、用法が定められているというよりは、むしろ定められていないと言った方がよいのかもしれません。

ミキサーなんていうのも言われてみればなるほどという感じで、本来ならミクサーであってもよい訳ですね。

またここには挙がっていませんが、サクソフォン/サキソフォンのように表記が統一されていない単語もあります。

もっとも外国語の音をそのまま日本語に移している以上、どこかに無理が生じるのは当然のこと。

とはいえ tuxedo がタキシードになり、taxi がタクシーになったのは、単に最初の人がそう書いたからなのか、それとも他の理由があったのか。もしかしたら今となっては知る由もない秘められた物語があるのかもしれません。

 
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背筋を伸ばしてまっすぐに立つこと

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猫背がひどいので、なるべく姿勢には気を付けるようにしています。

しかし日頃から意識してぴんと背筋を張ってみてもどこか不自然な姿勢になってしまうのが悩みの種。

もともと姿勢の良い人の自然で美しいシルエットにはなかなか近づくことができません。

そんな風に姿勢のことが頭の片隅にあるせいか、お寺に行って仏像などを見ると真っ先に「姿勢がいいなあ」という感想を抱いてしまいます。

仏像の直立不動の姿勢は猫背人の憧れの的でもあるのです。

ちょくりつ【直立】

  1. 背筋を伸ばしてまっすぐに立つこと。
  2. 高くそびえること。

「新明解国語辞典 第七版」

直立不動の「直立」はまっすぐに立つという意味。

それでは姿勢の悪さを形容するような直立の対義語はあるのでしょうか?

??

??

探してもそのような対義語は見つからず、唯一見つかったのがこの単語。

とうりつ【倒立】

さかさまに立つこと。さかだち。

「新明解国語辞典 第七版」

なるほど。直立の反対は直立したままひっくりかえってしまうという、、、これは思い付きませんでした。

それにしても倒立という単語は実に不思議。倒れている訳でもないのに「倒」という字が使われています。

「逆立」ならわかりますが、なぜ「倒立」と書くのでしょう?

調べてみると「倒」という字には「さかさま」という意味があるとのこと。
(倒置法の「倒」もさかさまの意味ですね。)

倒立が直立の対義語だとすれば、倒立をすれば猫背も直る!

、、、はずもなく、やはり日頃の姿勢に気を付けるしかなさそうです。

 
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一流と二流

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一流の寿司職人と二流の寿司職人。
一流の野球選手と二流の野球選手。
一流の政治家と二流の政治家。
一流の会社員と二流の会社員。

私たちがこのように表現するとき、一流と二流の間にはいったいどれくらいの差があることを想定しているでしょうか?

いちりゅう【一流】

その社会でのランクが最高で、押しも押されもしない地位(を占めているもの)。

「新明解国語辞典 第七版」

にりゅう【二流】

その社会で、一流と言われるところまで達していない地位(にあるもの)。

「新明解国語辞典 第七版」

新明解によれば、一流というのは「最高」、二流というのは「その次の段階」。

だとすれば、二流というのもそれほど悪いことではないのかもしれません。

実際、どんな世界においても一流になれるのは一握りの人だけですから、世の中の大半の人は二流であるということになるのでしょうか。

しかし!このランクには一流と二流の次があるのです。

さんりゅう【三流】

その社会でのランクが、最低ではないが、中の下程度の地位(にあるもの)。

「新明解国語辞典 第七版」

さいてい【最低】

程度や序列などが最も低い(劣っている)こと(様子)。

「新明解国語辞典 第七版」

新明解によれば、三流というのは「中の下」。そして語義の中に「最低ではないが」とあるので、その最低も合わせて引いてみました。

これらを並べると「一流→二流→三流→最低」というランキングができあがります。

いったい自分はどのグループに属しているのだろう? と思わず考えてしまいました。

小寒、大寒

photo credit: Markus Trienke Misty Morning via photopin (license)

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関東は昨日あたりからまたぐっと寒くなってきました。

出勤時の朝の空気がずいぶんと冷たく感じます。

調べてみると、今頃は二十四節気で「小寒」と呼ばれている時期に当たるようです。

しょうかん【小寒】

二十四(節)気の一。陽暦一月六日ごろ。この日 寒(カン)に入り、寒さがきびしさを加える。〔「寒の入り」から「明け」までの三十日間の前半をも指す〕

「新明解国語辞典 第七版」

偶然かもしれませんが、今年は本当にこのとおり気温が推移しているなあという印象。

こういう表現を持つ日本語の豊かさには感服してしまいます。

なお「小寒」が終われば、次にやってくるのは「大寒」。

だいかん【大寒】

二十四(節)気の一。陽暦一月二十日ごろ。一年じゅうで最も寒さの厳しい十五日間。〔小寒の次、立春の前〕

「新明解国語辞典 第七版」

春はまだ先のようですが、暦の上の春(立春)は二月四日頃ですので、残り一か月を切りました。

何事も始まってしまえば、そこからはあっという間に時が過ぎ去っていきます。

寒の三十日を日々味わいつつ、春を楽しみに待ちたいと思います。

 
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