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日本語

「丼」をめぐって

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どんぶり【丼】

  1. 深い厚手の陶製の鉢。どんぶりばち。

「広辞苑 第五版」

「丼」が常用漢字になったのは、わずか5年前の2010年のこと。

今では中学校で習うようですが、少し前までは学校で教わることのない漢字だったんですね。

なおこの「丼」という漢字は一字で「どんぶり」と読むので、「丼ぶり」と書く必要はありません。ただし「牛丼」「天丼」「親子丼」「海鮮丼」など「○丼」と書くときには「丼」の読みは「どん」になります。

このダブルスタンダードはよく考えてみると不思議なこと。

実際、手持ちの漢和辞典を見ると「どん」という読みは示されていませんでした。

つまり「丼」を「どん」と読むのは、あくまでも「○丼」のように丼の種類を表すときだけの特例なんですね。

従って「丼物」を「どんもの」と読むのも厳密には間違いということに。

どんぶりもの【丼物】

丼に飯を盛って具をのせた料理。天丼(てんどん)・親子丼など。

「広辞苑 第五版」

なかなか深遠な「丼」の世界です。

【 】の名前は何と言う?

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国語辞典や漢和辞典でよく使われている【 】←こういう括弧があります。

前にこの括弧を話題にしようとしたとき、「えーと、あの括弧の太いやつ、、、外側はかくっとなっていて、内側は丸くなっていて、、、」のようにずいぶん説明に苦労したことがありました。

この【 】の正式な名前は何なのだろう?と思って、調べてみたところ、

隅付き括弧(すみつきかっこ)

と言うのだそう。つまり( )に隅を付けたということなのでしょう。

あんなに説明に苦労したのに、たった三文字で【 】を表してしまうとは、素晴らしい命名力! 恐れ入りました。

それにしても国語辞典や漢和辞典で[ ]や{ }や〔 〕ではなく、【 】を使うことが多いのはなぜなのでしょう?

一つには【 】は他の括弧に比べて目立ちやすいという理由があるのかもしれません。

そんなこともあり、自分の場合は仕事で送るメールの件名を【○○】○○○○○○ のようにして、メールの区分(依頼・報告など)を示すのに使っています。

何事にも最初に考えた人というのがいる訳で、最初にこの【 】の形を考案した人にはもっとスポットライトが当たってもよいのではないかと思います。

また今後、更に改良を加えた新型の括弧が登場する可能性はあるのでしょうか??

「それは思い付かなかった!」と周囲を驚かせるような斬新な括弧が登場したら楽しいですね。

極北

photo credit: Snowy Farm via photopin (license)

photo credit: Snowy Farm via photopin (license)

もしもたっぷりのお金と時間があって、どこへでも行ってよいと言われたら、北へ向かいますか? それとも南へ向かいますか?

人によって好みの分かれるところだと思いますが、自分の場合はおそらく北へ向かうような気がします。

そういえば大学生になって初めて一人旅をしたときの目的地も北海道の稚内でした。

今ならフィンランドのヘルシンキでレンタカーを借りて、行けるところまで北上してみるなんていう旅もよいなと思います。

北へ北へと向かえば、やがて辿り着くのは極北の世界。

きょくほく【極北】

はるか北の方。北の果て。北極に近い所。さいはて。

「広辞苑 第五版」

この極北というのは、ちょっと不思議な言葉。

まず面白いのは「極北」という言葉はあるのに、逆の「極南」という言葉はないということ。

○ 北極 ○ 南極
○ 極北 × 極南

 

また日本語の極北には、単に地理的な北というだけではなく、「日本語表現の極北」とか「現代文学の極北」のように抽象的な使い方もあります。

これらの極北は極限的という意味で使われているのだと思いますが、よい意味か悪い意味かと言われれば、よい意味と考える方が妥当でしょう。

そういう意味でも人が最後に目指すところは、やはり「北」なのかもしれません。

こんばんは、こんばんわ

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この頃、文章を書くときに「当たり前の言葉にも違和感を感じてしまう」ことがよくあります。

例えば、メールの文面で「こんばんは」と書きたいとき。

えーと、「こんばんは」だったかな、それとも「こんばんわ」だったかな? などといちいち考えてしまうのです。

しかし冷静になって考えてみると「こんばんは」に決まっているじゃないか!という結論に至るのですが、念のためと思い辞書を引いてみました。すると、

こんばんは

夜、人に会ったり人の所を訪れたりしたときの挨拶(アイサツ)の言葉。

表記 「こんばんわ」と書くこともある

「新明解国語辞典 第七版」

「こんばんわ」と書くこともある??

規範文法の支持者からは怒られてしまいそうなこの記述。実は「こんばんわ」という表記も見過ごせないくらいの勢力になっているのでしょうか。

この問題、当然「こんにちは、こんにちわ」の使い方にも同じことが言えます。

もともと「こんにちは、こんばんは」の「は」というのは「今日は〜ですね」などと言うときの助詞の「は」から来ています。ただし今では「こんにちは、こんばんは」という一つのフレーズとして独立しているので、「こんにちわ、こんばんわ」と書くことにおそらく実用的な問題はなざそうです。

あるべき姿とありのままの姿の間で、議論が白熱しそうなこのトピック。50年後、100年後にはいったいどのようになっているでしょう?

 
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おみおつけのおかわりをください

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先日、ふととんかつが食べたくなり、駅前のとんかつ屋さんに入りました。

ロースかつにしようか、ひれかつにしようか、熟考の上、ひれかつ定食を注文。

おいしくいただいていると、隣の男性が味噌汁の椀を差し出しながら一言。

「おみおつけのおかわりをください」

おみおつけ?

えーと、おみおつけって何だっけ?

という疑問が頭の中をくるくると回ってしまったので、辞書を引いてみると、

おみおつけ【御御御付】

味噌汁の丁寧な言い方。

「広辞苑 第五版」

なるほど。おみおつけというのは味噌汁の丁寧な言い方なのですね。

丁寧というだけあって「御」の字が三つも付いているというのもびっくり。

またさらに調べてみると、おみおつけというのはもともと東京の言葉なのだとか。

ただもうずいぶん長いこと東京にいるものの、人がおみおつけと言うのを聞いた記憶がありません。

しかし駅前のとんかつ屋さんで使われていたくらいなので、実は日常的に使われている表現なのでしょうか?

「おみおつけって言うお客さんはどれくらいいるんですか?」ってとんかつ屋のお姉さんに聞いてみればよかったです。

シークヮーサーの「ヮ」について

photo credit: Y-E-L-L-O-W via photopin (license)

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ときどき無性に懐かしくなるシークヮーサーのすっぱい味。

先日そんなシークヮーサーのサワーを飲みながら、ふと思ったのは、

シークヮーサーの「ヮ」というのは、いったいどこからやって来たのだろう?

ということ。

日本語でこの小さな「ヮ」(あるいは「ゎ」)を使う表現というのは、シークヮーサーの他に存在するのでしょうか? (ぐゎー、なんていう擬音はさておき。。。)

改めて考えてみると、英語のアルファベットに大文字と小文字があるように、日本語のかなにも一部小さな文字は存在します。

ゃぁゃぁ
ぉぃぉぃ

調べてみると、これらの文字には次のような名称があるようです。

すてがな【捨て仮名】

  1. 漢文を音読する時に、漢字の下に小さく添えて書く送り仮名。すけがな。
  2. 促音・拗音などを表すのに用いる小さな字。「っ」「ゃ」「ゅ」「ょ」「ィ」「ォ」の類。

「広辞苑 第五版」

このようなミニ文字(?)をまとめて捨て仮名と呼ぶんですね。

ただし手書きならどんな文字でも小さく書くことができますが、一般に使用する(Unicode に含まれている)のは、ひらがなの場合、次の10文字に限られるのだそう。

ぁ ぃ ぅ ぇ ぉ っ ゃ ゅ ょ ゎ
*この他に「ヵ」「ヶ」の相方としての「ゕ」「ゖ」があり

日本語のかな一つとっても、まだまだ知らない世界が広がっているなあと思わされます。

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