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日本語

極みカット

仕事帰り、ドンキホーテでカルビーの「極じゃが(きわじゃが)」というポテトチップスを購入。パッケージの裏面を見ると、次のような説明が書いてあります。

極じゃが

たどり着いた美味しさの秘密は厚さ3.5ミリの極み(きわみ)カット。ゆずの豊かな香りと唐辛子のツンとした辛味が、極じゃがのおいしさを一層引き立てます。

ここで気になったのが「厚さ3.5ミリの極み(きわみ)カット」という表現。

「極み」という日本語はここではどのような意味で使われているのでしょう? いつものように辞書を引いてみました。

きわみ[極み]キハミ(名)

これ以上ないというところ。極点。

「喜びのー」

「三省堂国語辞典 第七版」

極みカットというのはつまり「これ以上ないくらい厚くカットされた」ポテトチップスという意味なのでしょうか?

ただそれならば3.5ミリよりも厚くなりそうなもの。もっと深い意味が隠されているような気がして、カルビーのホームページもチェックしてみました。

厚さ3.5ミリの”極みカット”

はじめは「ザックリ」噛みしめると「サクッ!」、
抜群の食感を楽しめます。
しかも短冊状でつまみやすく、食べ応えも十分です。

カルビー「極みカット」ホームページより

うーん、わかるようなわからないような。。。

ただポテトチップスはたしかに「ザックリ」「サクッ!」と食感が良く、とてもおいしかったので良しとしましょう。

「予言」と「預言」の違いとは?

阿刀田高さんの『旧約聖書を知っていますか』という本を読んでいたら、次のような記述が目に止まりました。

こまかいことではあるけれど、聖書の世界では “預言者”と書き、けっして”予言者”とは書かない。易者のように未来に起きることを “予め言う者”ではなく、これは神の言葉を”預って言う者”なのだから……。つまり神の代言者である。やっていることは似ていても、本質がちがう。

阿刀田高『旧約聖書を知っていますか』P.209

「よげんしゃ」という日本語には「予言者」と「預言者」という二通りの書き方があるんですね。

調べてみると国語辞書でもこの違いはきちんと説明されていました。

よげん[予言](名・他サ)

未来を予測して言う〈こと/ことば〉。

「ー者」

「三省堂国語辞典 第七版」

よげん[預言](名・他サ)

〘宗〙キリスト教などで、神の霊感に打たれた者が神託としてのべることば。

「ー者」

「三省堂国語辞典 第七版」

日本語にこのような書き分けがあるのなら、他の言語にも同様の書き分けがあるのでしょうか?

試しに「予言者、預言者」を Google 翻訳で英訳してみると、

予言者 → Prophet
預言者 → Prophet

どちらも同じ prophet になってしまいました。

さらに調べてみると予言者(予言する人)を意味する英単語には predictor, prognosticator などもあります。

ユダヤ教・キリスト教・イスラム教などの預言者は prophet、単に未来を予言する人という意味ではもう少し幅広い単語を使えるということなのでしょう。

音が同じ日本語の「予言/預言」に比べればわかりやすいでしょうか。

 

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面白い、面黒い

面白いという日本語にはなぜ「白」が入っているのでしょう?

面白いという日本語があるなら、面黒いという日本語があってもよいのではないか。

そう思って辞書を調べてみると、何と面黒いを発見!

おもくろい【面黒】

…(江戸時代の職人・通人ことば)

①「おもしろい」をしゃれていった語。

②(「おもしろい」の反対の意) 「つまらない」をしゃれていった語。

「精選版 日本国語大辞典」

これによると面黒いは「面白い」の意味でも「つまらない」の意味でも使われていたんですね。

現代において「それ、面黒ーい」なんて言ったら大ひんしゅくだと思いますが、「国語辞書に出ている言葉です!」と返せば一目置かれることは間違いなし(?)。一度くらい使ってみてはどうでしょう。

念のため「面青い、面赤い」なども探してみましたが、こちらは見つからず。「面+色+い」の組み合わせから成る日本語は「面白い」と「面黒い」だけのようです。

おっっきいハンバーグ

昨日に続いてモスバーガーで拾った日本語の話。

とびきりハンバーグサンドというメニューのコピーに、

おっっきいハンバーグはさまってます。

と書いてあるのが目にとまりました。

「おっきい」ではなく「おっっきい」です。

おそらく「おっっきい」は「おっきい」よりもずっと大きいというイメージを伝えるためにこのような表記になっていると想像できます。

この手法を応用すれば、

  • あっったか
  • がっっかり
  • ぐっっすり
  • さっっぱり
  • すっっきり
  • たっっぷり
  • とっっても
  • ふっっくら
  • まっっしろ
  • ゆっっくり

など様々な表現が可能。

ちなみに「っっ」という文字列が含まれている標準的な日本語はあるのか辞書アプリを使って調べてみたのですが、見つかりませんでした。

さきほどのような「っっ」ことばが辞書に登場するような未来はあるのでしょうか?

キャスト

モスバーガーで遅い昼ご飯を食べていたら、トレイ上のペーパーに印字されたこんな文言が気になりました。

人の喜ぶ顔が好きな人。キャスト募集中

ここで言うキャストというのは従業員のこと。ディズニーランドのアルバイトスタッフをキャストと呼び始めたのがこの用法の始まりでしょう。

さすがにこの用法は国語辞典に出ていないだろうと思ったのですが、念のため引いてみると次のような記述がありました。

キャスト(名)〔cast〕

①役割。配役。

②従業員。

「テーマパークのー」

「三省堂国語辞典 第七版」

さすが三国。用例の「テーマパークのー」というのはやはりディズニーランドを念頭に置いているのでしょう。

英語の cast にもこのような意味はあるのかな?と思い、探してみました。

cast

名(複 ~s /-ts/)C

  1. [通例 the ~;集合的に; 単複両扱い](映画などの)出演者全員;配役、キャスト
  2. [医]ギプス(plaster cast)
  3. 鋳造(物);鋳型(いがた)…
  4. (主に英・かたく)様子、特徴;気質…
  5. (石・さいころ・視線などを)投げること、ひと投げ;投げた距離;(釣り糸・投網を)投げ入れること
  6. (やや古)(軽度の)斜視、やぶにらみ
  7. (文)色合い、気味
  8. (ミミズなどの)盛った土;ふん
  9. 猟犬[牧羊犬]が走り回ること

「ウィズダム英和辞典 第4版」

他の辞書も確認しましたが cast(=従業員)の意味は見つからず。ということは少なくともこの意味における「キャスト」は和製英語ということになります。

ただ「アニメ、コスプレ」のように英語→日本語→英語という和製英語の逆輸入例もあるので、このキャストだっていつの日か英語に逆輸入される日が来るかもしれません。

「踊る」と「躍る」の違いとは?

「おどる」という日本語を漢字に変換すると「踊る」の他に「躍る」という表記もあることがわかります。

「踊る」と「躍る」の違いは何なのでしょう?

まずは国語辞書を引いてみました。

おどり[踊り]ヲドリ(名)

①音楽や歌にあわせて手足やからだを型にしたがって美しく動かすこと。

「三省堂国語辞典 第七版」

おどる[踊る]ヲドル(自五)

①「おど(踊)り①」をする。

「輪になってー・ワルツをー」

「三省堂国語辞典 第七版」

おどる[躍る]ヲドル(自五)

①勢いよくとび上がるような動きをする。

「心臓がー〔=はねるように強く打つ〕・黒潮ー太平洋」

②〔胸が〕さわぐ。わくわくする。

「三省堂国語辞典 第七版」

なるほど。「躍る」と「躍る」の違いは「輪になって踊る」と「心臓が躍る」の違いなんですね。

言われてみれば納得ですが、この意味の違いを漢字の違いとして意識したことはありませんでした。

また漢和辞典にも面白い説明が出ていました。

類義語【躍・踊】

ともに跳ねることをいい、大きなとび跳ねを「躍」、わずかのとび跳ねを「踊」という。一説に、前方への跳躍を「躍」、上への跳躍を「踊」という。

「全訳 漢辞海 第四版」

前方への跳躍を「躍」、上への跳躍を「踊」という説は新鮮です。

この説を採用すれば、走り幅跳びの選手が行うのは「跳躍」、走り高跳びの選手が行うのは「跳踊」ということになります。

前へ跳ぶのと上へ跳ぶのは違う動きなのですから漢字が異なって悪いはずはありません。こんな使い分けがあっても面白いですよね。

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