「一段落」は何と読む?
B:この仕事もあと少しで一段落。終わったら、あんみつでも食べに行きましょう!
などと言うときの「一段落」。いったい何と読んでいますか?
??
辞書には次のように出ています。
いちだんらく【一段落】
(仕事)全体を幾つかに分けた時の、一つの区切りまでが片づくこと。「仕事がーする/ーつく」
「新明解国語辞典 第七版」
正解は「ひとだんらく」ではなく「いちだんらく」。
今までずっと「ひとだんらく」だと思っていたのですが、実は誤読であったということに最近気付きました。
国語辞書にはそもそも「ひとだんらく」の項目はありませんし、このエントリーをMacで書いている今、「いちだんらく」は「一段落」に変換されるのに、「ひとだんらく」は「一段落」に変換されないという衝撃の事実(?)にも気付いてしまいました。
とはいえ、実際には「一段落」を「ひとだんらく」と読んでいる人も多いのではないでしょうか。
なぜ「ひとだんらく」は間違いなのでしょう?
調べてみると、一つには「段落=だんらく」というのが音読みなので、「一」も音読みするべきだという声があるようです。
ただし「一安心=ひとあんしん」のような言葉もあるので、これを一概に規範とする訳にもいかないよう。
そもそも、ある時代を生きている言葉にとって「広く使われているけれども、間違いである」ということはいったい何を意味するのでしょう?
そんなことを思わず考えてしまいました。
新明解国語辞典 第七版 公式アプリ
価格: ¥1,900(記事公開時)
カテゴリ: 辞書/辞典/その他, 教育
App Storeで詳細を見る