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日本語

「つましい」と「つつましい」の違いとは?

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この頃はすっかりお酒を飲まなくなってしまい、日々つつましい暮らしを送っています。

もとい、つましい暮らしを送っています。

??

さて「つつましい暮らし」と「つましい暮らし」のどちらが正しい日本語だったかな?と迷ってしまったので、さっそく調べてみることにしました。

つましい【倹しい】

ぜいたくな生活をする余裕がなく、倹約につとめる様子だ。「ー暮らし」

「新明解国語辞典 第七版」

つつましい【慎ましい】

  1. 何事につけても謙虚に振る舞う様子だ。〔誤って、「つましい」と同義に用いる向きもある。例、「ー食事」〕「慎ましく意見を述べる」
  2. 礼儀正しく、控え目な様子だ。「慎ましく会釈する」

「新明解国語辞典 第七版」

新明解では、つつましい食事という表現は誤用とされています。

この場合のつつましい食事というのは、おそらく「ぜいたくではない、質素な」という意味でしょうから、ここから類推すると、つつましい暮らしという表現も誤用になってしまうのでしょうか?

ただ日本語としての存在感、というか使用頻度としては「つつましい」が「つましい」をかなり上回っているように思いますし、つつましい暮らしという表現にもそれほど違和感は感じないというのが正直なところ。

もともとは誤用であっても、次第に定着しつつある表現なのかもしれません。

とはいえ「つつましい食事、つつましい暮らし」などの表現が認められてしまうと、将来「つましい」が死語になってしまう可能性もあるでしょう。

それではもったいないので、何とか共存共栄の道を探ってもらいたいものです。

あるへいぼう

photo credit: Barber Shop via photopin (license)

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目的もなく辞書をパラパラとめくっているときの面白い発見の一つは「えっ? そんなものに名前があったの?」という単語を見つけること。

先日もこんな単語を見つけました。

アルヘイぼう【有平棒】

(有平糖に似ているからという)床屋の看板に用いる赤・白・青のらせん模様の棒。

「広辞苑 第五版」

調べてみると、有平糖というのはポルトガル伝来の砂糖菓子のこと。

その有平糖に由来するという「有平棒」は、英語でサインポール(signpole)とも呼ばれています。

人の認識というのは不思議なもので、子どもの頃から繰り返し見てきた「有平棒」が「有平棒」であることを知らなくても、全く違和感はありません。

もしそれを話題にしたいなら「床屋の前にある三色のくるくる」なんていう呼び方でも十分なのです。

子どもの頃から何度も床屋さんに通いながら、あの棒が何と言う名前なのか知らずに、またそんなことに一度も興味を持つことなく生涯を終える人もいるはず。

一方、有平棒を知ってしまったあなたは、有平棒を知っている人のグループに属してしまい、有平棒を知らない人のグループに戻ることは二度と出来ないのです。

そんなどうでもよいことを考えていると、いつのまにか夏の一日が終わっていきます。

わくわくが沸いてくる

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「この頃、あまりわくわくすることがないなあ」なんて言うときの「わくわく」という言葉。

わくわく

〔うれしさ・楽しさ・期待(や心配)などで〕心が落ち着かない状態になることを表わす。「三年ぶりに帰国出来るかと思うと、胸がーする」

「新明解国語辞典 第七版」

たったこれだけの定義でも、そうか「わくわく」という気持ちの中には、心配が入り混じっていることもあるんだ、などと思わぬ発見があったりします。

それにしても、なぜ「わくわく」なのだろう?と思って、語源由来辞典を調べてみると、その語源は「沸く」にあるのだそう。

つまり上記の語義にあるような、うれしさ・楽しさ・期待などが心の底から沸いてくる、そのことを「沸く沸く」と表わしているんですね。

言われてみれば、それはそうかとも思えるのですが、これまで「わくわく」と「沸く」をつなげて考えたことがなかったので、新鮮な驚きがありました。

夏も終わりに差し掛かっていますが、願わくばあと一つや二つ、わくわくするような出来事があるとよいですね。

 
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セミの鳴き声のオノマトペ

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今の部屋は、窓のすぐ外に銀杏の木が生えているので、この季節はセミの鳴き声がうるさいくらい。

ミーン、ミンミンミンミー。

日本語にはそんなセミの鳴き声を表わすオノマトペ(擬音語)が実にたくさん存在します。

その一部を拾ってみると、

セミ 鳴き声
アブラゼミ ジージリジリジリ
クマゼミ シャー、シャー
ツクツクボウシ ツクツクボーシ、ツクツクボーシ
ニイニイゼミ チィー
ヒグラシ カナカナ
ミンミンゼミ ミーン、ミンミンミンミー

*鳴き声の表記は「兵庫県立 人と自然の博物館 ホームページ」より。

ツクツクボウシの「ツクツクボーシ」やヒグラシの「カナカナ」などは、言われてみれば、確かにそのように聞こえてくるから不思議なもの。

しかし日本語のわからない人にツクツクボウシの鳴き声を聞いてもらって、どんな風に聞こえるか表現してもらったなら、おそらく「ツクツクボーシ」とは全く違った音になることでしょう。

つまり、犬の「ワンワン」や猫の「ニャーニャー」という鳴き声が日本語の中にしか存在しないように、ツクツクボウシの「ツクツクボーシ」も日本語の中にしか存在しない擬音語の一つ。

そう考えると、セミの種類によってこれほど様々な鳴き声を使い分ける日本語というのは、本当に驚くべき言語だと思います。

果たしてこんな言語は日本語のほかにあるのでしょうか? 気になるところです。

三昧(さんまい)

photo credit: Maldives via photopin (license)

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宝くじにでも当たって、手元に1億円ほどあったなら、

ファーストクラスに乗って、南の島へ行き、マリンリゾートに泊まり、昼間っからワインを開けて、おいしいものを食べて、心の底からリラックスする。

そんな贅沢三昧に身を委ねるのもよいでしょう。

あるいはもう少しストイックな人なら、「贅沢三昧などもってのほか。そんな時間があったら、読書三昧!」と言うのかもしれません。

調べてみると、贅沢三昧や読書三昧の「三昧」というのは、サンスクリット語に由来するのだそう。

さんまい【三昧】

〔仏教で、正受・平等の意の梵(ボン)語の訳〕精神を集中して雑念を去ること。「ー境」〔=無我の状態〕

「新明解国語辞典 第七版」

贅沢三昧や読書三昧というのは、このおおもとの意味から派生した俗用なのだとか。

周囲の印象や評価はともかく、○○三昧の渦中にいる人というのは、おしなべて忘我混沌、無我夢中という感じ。

人生のある局面で、何もかも忘れて○○三昧な時間を過ごすことができたなら、それは最高の幸福なのかもしれません。

 
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40度以上の日を表わす名称を考えてみる

8月に入り、更に暑い日々が続いています。

昨日は40度近くになった場所もあったとのこと。

気象庁では30度以上の日を「真夏日」、35度以上の日を「猛暑日」と呼んでいますが、そろそろ40度以上の日を表わす名称も必要になるのかもしれません。

そこで今回は候補になりそうな「○暑日」という表現を集めてみました。

 

炎暑日(えんしょび)

えんしょ【炎暑】

〔真夏の〕きびしい暑さ。

「新明解国語辞典 第七版」

「炎」の燃えさかるイメージは、猛暑日より一段上の暑さを表わすのにぴったりかもしれません。

 

酷暑日(こくしょび)

こくしょ【酷暑】

堪えがたいほどの(真夏の)きびしい暑さ。←→酷寒(コツカン)

「新明解国語辞典 第七版」

思いやりがない、むごいという意味の「酷」。暑さに堪える人々の心情を伝えたいなら、こんな表現もありでしょう。

 

激暑日(げきしょび)

げきしょ【激暑】

(真夏の)激しい暑さ。酷暑。

「新明解国語辞典 第七版」

「激」という文字にもそれなりの力強さはありますが、猛暑日の「猛」とどちらが強いかと問われれば微妙なところかもしれません。

 

極暑日(ごくしょび)

ごくしょ【極暑】

これ以上の暑さは無いと思われるほど暑いこと。また、その時節。←→極寒(ゴツカン)

「新明解国語辞典 第七版」

「極」という字を使ってしまえば、これでおしまい。いつの日か45度以上の日を表わす名称が必要になっても、これ以上の表現を見つけるのは難しそうです。

 

以上、今回は40度以上の日を表わす名称を考えてみました。

調べてみると35度以上の日を表わす「猛暑日」という用語が制定されたのは、2007年のこと。

10年も経たないうちに、それ以上の表現が必要になることがなければよいのですが。

 
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