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日本語

たくさんの石が落ちている

photo credit: Galets blancs via photopin (license)

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磊落【らいらく】

〔性格が〕さっぱりしていて、細かい事にこだわらない様子だ。

「新明解国語辞典 第七版」

「磊落」という字を見ていて、一つの疑問が湧いてきました。

それは、なぜ「落石=細かいことにこだわらない」という意味になるのだろう?ということ。

漢字源で「磊」という字を調べてみると、次のような意味がのっています。

  1. 石がごろごろしているさま
  2. あけすけでしつこさのないさま。小さなことにこだわらないさま。「磊落(ライラク)」

「漢字源」

推察するに「自分の土地に石がごろごろしているのに気にせずに放っておく=小さなことにこだわらない」という意味なのでしょうか?

現代であれば、部屋が散らかっているのに気にしないというような感覚なのかもしれません。

なお、この磊落という単語は、それぞれの文字を二回重ねて四字熟語にすることもできます。

磊磊落落(らいらいらくらく)

度量が大きく、快活で、小さなことにこだわらないさま。「磊」と「落」をそれぞれ重ねた語で「磊落」に同じ。

「四字熟語の辞典」

こちらの方が、さらにおおらかというか、心が広い感じがしませんか。

ここにも、ちょっと不思議な漢字の世界があります。

 
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みいちゃんはあちゃん

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日本語のカタカナ言葉というのは、もちろん外国語起源のものが多い訳ですが、中には出所不明なものもあります。例えば、

私、ミーハーなんです。

なんて言うときの「ミーハー」。

この言葉はいったいどこから来たのだろう?と思い、まずは辞書を調べてみると、広辞苑の見出し語になっていました。

みいはあ

(多く「ミーハー」と書く)世の中の流行にかぶれやすいこと。また、そのような人。みいちゃんはあちゃん。

「広辞苑 第五版」

語義はよいとして、最後の「みいちゃんはあちゃん」とはいったい誰なのでしょう?

何の説明もないということは、もしかしたら「みいちゃんはあちゃん」という見出し語もあるのかと思い、調べてみると。。。

みいちゃんはあちゃん

(一説に、女子の名が「み」「は」で始まるものが多いからという)流行やまわりの人の趣味などにすぐにかぶれる、軽薄な人。みいはあ。

「広辞苑 第五版」

「みよちゃん」「はなちゃん」など、やや古風な名前にはたしかに「み」「は」で始まるものが多いよう。

それにしても「ミーハー」が「みいちゃんはあちゃん」の略だったとは、今の今まで全く知りませんでした。それならば、

私、ミーハーなんです。

と言う代わりに、勇気を持って、

私、みいちゃんはあちゃんなんです。

と言ってみてもよいはず。

通じるかどうかはさておき、言葉のもたらすインパクトは「大」だと思います。

はひふへほの笑い声

photo credit: 1272 sn1 via photopin (license)

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日本語の「はひふへほ」は、並べてみるとどれも笑い声になります。

  • ははは
  • ひひひ
  • ふふふ
  • へへへ
  • ほほほ

同じ笑い声でも、それぞれ固有のイメージを持っているのが面白いところ。

ははは

一番オーソドックスな笑い方。

ひひひ

嫌らしい感じ? 悪役の笑い声でしょうか。

ふふふ

これは男性だと不敵な印象。一方、女性だとかわいらしい印象になりますね。

へへへ

照れ笑いの表情が目に浮かびます。

ほほほ

上品、というか古風な感じ?

またこれらの笑い声は最初の一文字を変えるだけで、さまざまなバリエーションを作ることができます。

例えば「ははは」の場合、

  • あはは
  • がはは
  • だはは
  • なはは
  • わはは

などなど。

共通するのは、最初の一文字が元の「は」と同じく「あ段」の音であるということ。

ただし「まはは」とか「らはは」というのは聞いたことがありません。
(誰か流行らせてみてはどうでしょう?)

また「は」の数は、三つと決まっている訳ではないので、

  • はははは
  • ははははは
  • はははははは

と、どんどん伸ばしてみたり、

あるいは、

  • はっはっは
  • あっはっは

と、間に促音を挟んでみたり。

こんな風に「はひふへほ」を軸にいったい何種類の笑い声を作ることができるのか?を考えてみると、改めて日本語の造語力というものに驚かされます。

徳は孤ならず、必ず隣有り

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職場に向かう途中に有隣堂書店があるので、時々立ち寄っています。

先日も書店の前を歩いていたら、

徳は孤ならず、必ず隣有り

という言葉が棚の上に掲げられているのを発見。

これはどんな意味だろう?と気になったので、その場でメモ。

帰宅後に意味を調べてみると、論語の一節だとわかりました。

「徳のある人というのは孤立することはない。必ず協力してくれる人が現れるものだ」というような意味なのだとか。

なるほど!と一瞬思いましたが、この「徳」というのはわかるようでわからない言葉。

徳のある人というのは、いったいどのような人を指すのでしょう?

他人に慕われる人なのか、あるいは自分が正しいと思ったことを貫く人なのか。それとも?

そのあたりをはっきりさせるため、この部分の英訳を『英語で論語』という本で調べてみると、さきほどの一節は次のように表現されていました。

Act morally, and people will understand you in the long run.

この解釈によると「徳」というのは moral、つまり道徳の「徳」であると。

だとすると「徳は孤ならず」というのは「道徳的な人というのは孤立することはない」という意味なのでしょうか?

ただ道徳的と表現してしまうと、徳という単語の持っている奥深さのようなものが失われてしまうような気もします。

このあたりは解釈、というか言葉の選び方の難しいところ。

ちなみに有隣堂という書店の名前は、この論語の一節「徳は孤ならず、必ず隣有り」から取られているのだそう。

そんな由来があったのだとは知らず。含蓄のある名前ですね。

 

英語で論語
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「いる」と「ある」

photo credit: P1030297 via photopin (license)

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There is a cat on the bed.(ベッドの上にネコがいます。)
There is a book on the desk.(机の上に本があります。)

英語ではどちらも同じ there is〜 の構文。

しかし日本語に訳すときには「いる」と「ある」を使い分けなければなりません。

人や動物など主語が動くものなら「いる」、動かないものなら「ある」というのは、日本語ネイティブなら意識することなく使い分けられるところ。

しかし日本語を外国語として学ぶ人にとっては、果たしてどうなのでしょう?

日本人にとって冠詞の使い方が難しいように、自分の母語で区別しないものを区別するというのは難しいもの。

ネコは。。。えーと、動物だから。。。います!

というように、立ち止まって考える必要があるのかもしれません。

日本人が英語を学ぶときに「冠詞って何のためにあるの?」とか「単数・複数って何のために区別するの?」なんて、日本語にないルールを槍玉に挙げることがありますが、英語ネイティブの視点から日本語を眺めてみれば、この「いる」と「ある」のように他言語には見られない区別をすることも多々あります。

日本語ではなぜ「いる」と「ある」を区別するのですか?

と聞かれたら、何と答えるべきでしょうか?

段取り/ダンドリ

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先日、何となく電車の窓上広告を見ていたら、ゼクシィの広告で「結婚のダンドリ」という文言が目に付きました。

「ケータイ」のように、さまざまな日本語がカタカナ表記になる昨今ですが「ダンドリ」というのはあまり見たことがなかったような気がします。

段取りを「ダンドリ」とカタカナで表記することのメリットは何でしょう?

思い付くままに挙げてみれば、

  1. 何となくおしゃれな感じ
  2. 普段と異なる表記にして耳目を引く
  3. 地味な作業をイベントっぽく見せる

個人的には3番の要素が強いのかなあと思いました。

段取りを考えるというのは本来地味な作業。

でも「ダンドリ」と書かれると、何となく非日常な雰囲気が漂ってきませんか。

それならば引っ越しなども「ヒッコシの科学」などとカタカナ表記にすれば、楽しそうになるのかと思いましたが、必ずしもそうではないようです。

このあたりは、おそらくカタカナ表記に適した言葉と適していない言葉があるのでしょう。

そこを分ける法則のようなものが見つかったら面白いのですが。

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