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日本語

英雄とは

えいゆう[英雄](名)

特に武勇にすぐれ、人々から尊敬される人。

「━気取り」

「三省堂国語辞典 第七版」

英雄ということばを構成する「英」と「雄」。

漢和辞典を眺めていたら、この二つの漢字が類義語であるという記述を見つけてびっくり。

類義語【英・雄】

ともに優れた人材を指し、聡明ソウメイさが傑出したものを「英」、胆力が並を越えたものを「雄」という。

「漢辞海 第三版」

これによれば「英」と「雄」はそれぞれ優れた人材を指す漢字。

ただ聡明さと胆力を兼ね備えた人だけが「英雄」になることができるんですね。

おそらくこの世界には英や雄の人はそれなりにいると思うのですが、英雄となると果たしてどうでしょうか。

おもしろい雑学だと思ったので、ここにメモしておきます。

「強請る」は何と読む?

強請る

という漢字、みなさんは何と読みますか?

??

??

正解はこちら。

ねだる[(:強請る)](他五)

むりにたのんで、手に入れ(ようとす)る。

名 強請り。「おー」

「三省堂国語辞典 第七版」

ゆすり[(:強請り)](名)

相手をおどしてむりにおかねや品物を出させる〈こと/者〉。

「ーたかり」

動 強請る(他五)。

「三省堂国語辞典 第七版」

強請るには「ねだる」と「ゆする」という二つの読み方があります。

同じ漢字でも読み方によって、かなり意味合いが異なりますね。

それとも「何かを手に入れようとする」という本質は同じで、そのアピールの方法がほんの少し違うというレベルの問題なのでしょうか?

よく何かをねだっている人は、いつのまにかゆすりになっていないか自己点検が必要かもしれません。

ぬらぬら、ぬるぬる、ぬめぬめ実験

日本語であれ、他の言語であれ、似ているようで微妙に異なる単語のペアってありますよね。

国語辞書を眺めていたらこんな単語のペアが気になりました。

ぬらぬら

(副・自サ)表面が水分をふくみ、〈ねばりつくようで/すべりやすくて〉、気味が悪いようす。

「ーしたヘビのはだ」

(名)ぬらぬらした成分。

「三省堂国語辞典 第七版」

ぬるぬる

(副・自サ)水分をふくみ、〈ねばりつく/すべりやすい〉ようす。

「手がーする・ーしたウナギ」

(名)ぬるぬるした成分。

「三省堂国語辞典 第七版」

両者の語釈はほぼ同じ。ただぬらぬらの方にだけ「気味が悪いようす」と書かれています。

「ぬるぬる」は「ぬらぬら」ほど気味が悪くはないということなのでしょうか?

また「ぬらぬら、ぬるぬる」にはこんな仲間もいます。

ぬめぬめ(副・自サ)

なめらかでしめりけをおび、つやのあるようす。

「ーしたナメクジ」

面白いのは、各語の用例に使われている生き物が異なっているところ。

  • ぬらぬら → ヘビ
  • ぬるぬる → ウナギ
  • ぬめぬめ → ナメクジ

へびはぬらぬら、ウナギはぬるぬる、ナメクジはぬめぬめ。

この中の一つを触らなければならないとしたらウナギを選ぶと思いますが、だからといって「ぬるぬる」が他の二つより好感触(?)とも思えません。

例えばこんな実験はどうだろう?と想像してしまいます。

 

ぬらぬら、ぬるぬる、ぬめぬめ実験

「ぬらぬら、ぬるぬる、ぬめぬめ」と表に書かれた三つの箱があって、それぞれの箱には見えないように「ヘビ、ウナギ、ナメクジ」が入っています。

箱には丸い穴が空いていますが、中身は見えません。

参加者は一つの箱を選び、穴から手を突っ込んで中身をぎゅっと掴まなければなりません。

最も多く選ばれるのは「ぬらぬら、ぬるぬる、ぬめぬめ」のどれでしょう?

この状況をリアルに想像してみると、やはり辞書に気味が悪いという記述のあった「ぬらぬら」は選びにくいような気もします。みなさんならどれを選びますか?

はなむけの「はな」とは?

3月は卒業の季節。

旅立つ友人に「はなむけの言葉」を贈った人も多いでしょう。

はなむけの「はな」というのは当然「花」なのだろうと思っていましたが、どうも違うようです。

はなむけ【〈餞・〈贐】

〔「馬の鼻向け」の意。旅立つ人のために宴を催し、その人の馬の鼻を目的地の方に向けてやったことから〕遠くへ旅立つ人への別れや激励の気持をこめて贈る△金品(言葉)。

「新しい人生を踏み出す人へのーの言葉」

「新明解国語辞典 第七版」

はなむけのはなは「花」ではなく「鼻」の方。

「馬の鼻を目的地の方に向けてあげる」って何だか素敵な光景ではないでしょうか。

昔の人の細やかな心配り、人情の機敏を感じるエピソードです。

馬に乗った人を送り出すことはなくても、そういう気持ちを持って、旅立つ人を送ってあげたいなと思います。

クニナイガイ?

何気なく動画のニュースを見ていたら、気になるフレーズが耳に入ってきました。

皇位継承を前に安倍総理大臣が今日午後、皇太子様のもとを訪れることが日本テレビの取材で明らかになりました。国内外(クニナイガイ)の情勢について報告することを検討しているということです。

「日テレNEWS24」

クニナイガイ?

それはコクナイガイじゃないの?と思い、手元の辞書を調べてみましたが、コクナイガイもクニナイガイも出ていません。

代わりに見つかったのはこれらの言葉。

こくない[国内](名)

国の〈領土内/内部〉。(↔国外)

「三省堂国語辞典 第七版」

こくがい[国外](名)

国の領土の外。(↔国内)

「三省堂国語辞典 第七版」

ないがい[内外]

一(名)

①うちとそと。

②国内と国外。

「三省堂国語辞典 第七版」

普通に考えれば、コクナイとコクガイとナイガイという言葉があるなら、国内外はコクナイガイになるのではないでしょうか。

もちろん「国の内外」のように「の」を挟めばクニノナイガイになる訳ですが。。。みなさんはどのように感じますか?

 
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独壇場と独擅場

飲み会からの帰り道、国語辞書アプリを眺めていたら面白い項目を見つけました。

☆☆どくだんじょう[独壇場](名)〔「独擅場ドクセンジョウ」の読みあやまりから〕

自分だけが活動する場所。ひとりぶたい。

「この分野は彼のーだ」

「三省堂国語辞典 第七版」

どくせんじょう[独×擅場](名)

→どくだんじょう。

「三省堂国語辞典 第七版」

これによると独壇場(どくだんじょう)という言葉は独擅場(どくせんじょう)の読みあやまりから生まれた表現であるとのこと。

つまり擅(せん)という漢字をうっかり(だん)と読み間違えているうちに、いつのまにか漢字の方も壇(だん)に変わってしまったということなんですね。

たしかに壇と擅はよく似ています。

壇(だん)

擅(せん)

改めてそれぞれの漢字を漢和辞典でチェックしてみました。

ダン・タン

①土で築かれた高い台。祭祀サイシ・謁見・盟約などの儀式を行った場所。「郊壇」「盟壇」

「全訳 漢辞海 第三版」

セン

①{ほしいままニス}

㋐一手に握る。思うがままに行う。

㋑すべてを占有する。ひとりじめにする。

㋒圧倒する。

「全訳 漢辞海 第三版」

これを見ると「どくだんじょう」という言葉にふさわしいのはよりであることがよくわかります。

またどんなに「正しい日本語とは」と語ってみたところで現実の変化の前では無力であるということをこの種の表現は示してくれます。

個人的にはこのようなテキトーなエピソードが大好きだったりするのですが。

 
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