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フィンランド語

フィンランド語学習記 vol.242 − ここ、あそこ、そこ

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今回は「ここ、あそこ、そこ」のように場所を指し示すフィンランド語のまとめです。

*例文はフィンランド語教室のテキスト『suomea suomeksi』より。

Anteeksi, onko Seppo Savolainen täällä?(すみません、セッポ・サヴォライネンはここにいますか?)

フィンランド語で「ここに」は täällä(ターッラ)。

そして「あそこに」は tuolla(トゥオッラ)、「そこに」は siellä(スィエッラ)。

まずはこの三つを押さえておきましょう。

täällä
ここで/に
tuolla
あそこで/に
siellä
そこで/に

 

− Missä maassa Liisa on tässä?((写真を見ながら)ここでは、リーサはどの国にいますか?)
− Suomessa.(フィンランドです。)
フィンランド語で「ここで」は tässä(タッサ)。

あれ? さきほどの表では täällä(ターッラ)だったのに。。。

実はフィンランド語の「ここ、あそこ、そこ」には広い場所を表わす単語と狭い場所を表わす単語があります。

今回は写真を見ながらの会話ですので、狭い場所を表わす tässä の方を使います。

広い場所 täällä
ここで/に
tuolla
あそこで/に
siellä
そこで/に
狭い場所 tässä
ここで/に
tuossa
あそこで/に
siinä
そこで/に

 

Hän lähtee täältä aina aikaisin aamulla.(彼はいつも朝早くにここから出発します。)

フィンランド語で「ここから」は täältä(タールタ)。

フィンランド語では、さきほど挙げた六つの単語それぞれに「〜から」「〜へ」の形が用意されています。

急に数が増えてきました!

広い場所 täällä
ここで/に
tuolla
あそこで/に
siellä
そこで/に
täältä
ここから
tuolta
あそこから
sieltä
そこから
tänne
ここへ
tuonne
あそこへ
sinne
そこへ
狭い場所 tässä
ここで/に
tuossa
あそこで/に
siinä
そこで/に
tästä
ここから
tuosta
あそこから
siitä
そこから
tähän
ここへ
tuohon
あそこへ
siihen
そこへ

 

− Mille hyllylle minä panen nämä sanakirjat?(どの棚へそれらの辞書を置きましょうか?)
Tuolle (hyllylle).(あの棚へ)
えーっと、この tuolle をさきほどの表で探してみると。。。見つからない!

実はこの tuolle は、指示代名詞の tuo が格変化した形。

主格 Tuo
あの
hylly
向格 Tuolle
あの上へ
hyllylle
棚の上へ

 

よって、この tuolle は今回紹介している副詞の「ここ、あそこ、そこ」とは異なるグループに属します。

まずは下の表をご覧ください。tuolle はどこにあるでしょう?

副詞形
(adverb)
代名詞の格変化
(pronoun case)
広い場所 täällä
ここで/に
tuolla
あそこで/に
siellä
そこで/に
tällä tuolla sillä
täältä
ここから
tuolta
あそこから
sieltä
そこから
tältä tuolta siltä
tänne
ここへ
tuonne
あそこへ
sinne
そこへ
tälle tuolle sille
狭い場所 tässä
ここで/に
tuossa
あそこで/に
siinä
そこで/に
tässä tuossa siinä
tästä
ここから
tuosta
あそこから
siitä
そこから
tästä tuosta siitä
tähän
ここへ
tuohon
あそこへ
siihen
そこへ
tähän tuohon siihen

 

水色は左(副詞形)と右(代名詞の格変化)が同じ形であることを表わします。

ここでややこしいのは、左右の単語が同じになったり、異なったりすること。

(ただし狭い場所のグループは左右の単語が完全に一致するので、わかりやすいです。)

また左右のグループは日本語に訳すと似通ってしまうこともあるので、左のグループは英語の here, there、右のグループは英語の this, that, it に当たる単語であると英語経由で理解するのが一番わかりやすいのかもしれません。

以上、今回は場所を指し示すフィンランド語をまとめてみました。

もちろんある程度の規則性はあるものの、「もうちょっとシンプルにしてよ!」というのが偽らざる本音です。

フィンランド語学習記 vol.241 − 涼しい

photo credit: lens-flare.de via photopin cc

photo credit: lens-flare.de via photopin cc

台風も去り、すっかり秋模様になりました。

昼は涼しく、夜はもう肌寒いくらい。

思わずエアコンを入れようかなあと思いましたが、「はっ!」と気付いて踏みとどまりました。

考えてみたら、上着を一枚羽織れば済むだけのこと。

反射的にエアコンのスイッチに手が伸びてしまうのは、ある意味現代病なんだろうなあと反省しました。

さてフィンランド語で「涼しい」は viileä(ヴィーレア)。

Eilen oli viileä.(昨日は涼しかった。)
Tänäänkin on viileä.(今日も涼しい。)
*eilen(昨日)、tänään(今日)

その他の寒暖を表わす単語は次のとおり。

フィン
kuuma hot 暑い
lämmin warm 暖かい
viileä cool 涼しい
kylmä cold 寒い
kolea bleak, chilly 冷え冷えする

 

気温が高いものから、低いものへと並べてみました。

ただし kylmä と kolea はどちらが寒いのかよくわからず。

何となく kolea の方が「ぶるぶるっ」という感じがありそうなのですが。。。

いずれにしてもあっという間に kylmä/kolea の季節はやってきます。

今のうちに心地よい秋を楽しみましょう。

Huomennakin on viileä.(明日も涼しいでしょう。)
*huomenna(明日)

フィンランド語学習記 vol.240 − 勉強は楽しい

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フィンランド語で「勉強は楽しい!」と言いたいとき、どんな文を思い浮かべるでしょうか?

??

手持ちのテキストにはこんな文が出ていました。

On hauska opiskella.
Opiskeleminen on hauskaa.
Minä pidän opiskelemisesta.

順を追って見ていきましょう。

 

On hauska opiskella.(It is fun to study.)

on は「〜である」を意味する動詞 olla の三人称単数形。

hauska は「楽しい」を意味する形容詞。

opiskella は「勉強する」を意味する動詞。

フィンランド語では「On+形容詞+動詞の原形」という形で「〜するのは〜だ」という意味を表します。

英語で言えば、It is fun to study. に当たる文です。

 

Opiskeleminen on hauskaa.(Studying is fun.)

Opiskeleminen は「勉強する」を意味する動詞 opiskella の動名詞の形。

hauskaa は「楽しい」を意味する形容詞 hauska の分格の形。

フィンランド語では、主語が一つ二つと数えられない単語のときは、補語の形容詞は分格の形になります。

英語で言えば、Studying is fun. に当たる文です。

 

Minä pidän opiskelemisesta.(I like studying.)

minä は「私は」を意味する代名詞。

pidän は「好き」を意味する動詞 pitää の一人称単数形。

opiskelemisesta は「勉強する」を意味する動詞 opiskella の動名詞 opiskeleminen の出格の形。

フィンランド語では「好き」を意味する動詞 pitää の目的語は出格の形になります。

英語で言えば、I like studying. に当たる文です。

 

まとめ

今回は「勉強は楽しい!」と言いたいときに使える三つの文を紹介しました。

これについては、英語との対比で覚えるとわかりやすいかもしれません。

On hauska opiskella.(It is fun to study.)
Opiskeleminen on hauskaa.(Studying is fun.)
Minä pidän opiskelemisesta.(I like studying.)

また「勉強する」を意味する動詞 opiskella の活用も押さえておきましょう。

原形 opiskella 勉強する
動名詞主格 opiskeleminen 勉強することは
動名詞出格 opiskelemisesta 勉強することを

 

フィンランド語学習記 vol.239 − 訳す

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フィンランド語で「日本語に訳す」は japanintaa(ヤパニンター)。

フィン
japani 日本語
japanintaa 日本語に訳す

 

言語名に[-ntaa/-ntää]という接尾辞を加えると「○○語に訳す」という意味になります。

英語なら translate into Japanese と言うところ、一語で表わすことができるというのはおもしろいですね!

この接尾辞は日本語以外にもさまざまな言語名に適用することができます。

一例を見てみましょう。

フィン
englanti 英語
englannintaa 英語に訳す
norja ノルウェー語
norjantaa ノルウェー語に訳す
ruotsi スウェーデン語
ruotsintaa スウェーデン語に訳す
suomi フィンランド語
suomentaa フィンランド語に訳す
tanska デンマーク語
tanskantaa デンマーク語に訳す
venäjä ロシア語
venäjäntää ロシア語に訳す

 

よーく見ると englanti と suomi は[k, p, t]や語幹の変化によって微妙に形が変わっています。

しかし基本的にはどれも語尾に[-ntaa/-ntää]を加えただけ。

非常にわかりやすい単語の生成ですね。

と、このように「○○語に訳す」の形を作るのは簡単ですが、「○○語に訳す」こと自体は言うまでもなく難事業。

まずはきちんと japanintaa, suomentaa できるように精進したいと思います。

フィンランド語学習記 vol.238 − ときどき/いつか

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フィンランド語で「ときどき」は joskus(ヨスクス)。

フィンランド語教室で使っているテキストには、以前こんな例文が出てきました。

Elämä on joskus harmaata.(人生はときどき灰色だ。)
*elämä(人生)、harmaa(灰色)

なかなかインパクトのある例文です。

そんなこともあり「joskus=ときどき」と覚えていたところ、最近になってこんな例文が出てきました。

Joskus koneet putoavat.(*ときどき飛行機は落ちる。)
*kone(飛行機)、pudota(落ちる)

飛行機がそんなに頻繁に落ちたら困る!と思っていたら、こちらの joskus は「いつか」の意味で訳す方が妥当なのだとか。

Joskus koneet putoavat.(いつか飛行機は落ちる。)

たしかに辞書を引いてみると、joskus には「ときどき」と「いつか」という二つの訳語がのっています。

考えてみると、英語でも「ときどき」と「いつか」はよく形が似ています。

フィン
joskus sometimes ときどき
joskus sometime いつか

 

フィンランド語や英語ネイティブの頭の中では「ときどき」と「いつか」は同じような概念として捉えられているのでしょうか?

日本語ネイティブの感覚では「ときどき」と「いつか」はずいぶん異なるような気もするのですが。。。気になるところです。

フィンランド語学習記 vol.237 − 感情使役文

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前回のエントリーで、

Minua väsyttää.(疲れたー)
*minua(私を)、väsyttää(疲れさせる)

というおもしろい形の文を紹介しました。

フィンランド語学習記 vol.236 − 疲れる/疲れさせる | Fragments

その後『フィンランド語文法ハンドブック』を調べてみると、このようなタイプの文に感情使役文という名前が付いていることがわかりました。

フィンランド語では感情や感覚に関わる話をする際に、人間を分格の目的語において表現することがしばしばあります。

Minua jännittää.(私はどきどきする。)

(中略)

Sinua hermostuttaa.(あなたは緊張している。いらいらしている。)

Häntä huolestuttaa.(彼は心配する。)

『フィンランド語文法ハンドブック』P.244-245

それぞれ直訳をすれば、

‘Minua jännittää.’ は「私をどきどきさせる」

‘Sinua hermostuttaa.’ は「あなたを緊張させる」

‘Häntä huolestuttaa.’ は「彼を心配させる」

という構造の文になっています。

それにしても感情使役文という命名はなかなか言い得て妙。

使役文というと、英語をやっていた人なら、let や make などの使役動詞を使った文を思い浮かべる人もいるでしょう。

My sister made me clean the room.(姉は私に部屋の掃除をさせた。)

このように使役文には時に強制的な色合いがあります。(もちろんそうではない文もありますが。)

そのため感情使役文という名前は、私たちが何らかの感情を感じているとき、自分が主体的にその感情を味わっているのではなく、感情の操り人形になっていることもあるということを思い出させてくれます。

なかなか深みのある命名だなあと思いました。
 

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