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フィンランド語

フィンランド語学習記 vol.230 − 思い切ってやってみる

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前回のフィンランド語教室で扱ったトピックをまた一つ。

フィンランド語で「思い切ってやってみる」は uskaltaa(ウスカルター)。

Uskallatko lasketella tuosta rinteestä?(スキーであの斜面を滑り降りることができますか?)
*lasketella(スキーをする)、rinne(斜面)
*例文は「MOT Finnish-English」より

上記のような例文を自然な日本語に訳すと、uskaltaa には「できる」という日本語を当てることになります。

しかし先生曰く「フィンランド語を話すことができる」というときの「できる」と「スキーで斜面を滑り降りることができる」というときの「できる」の意味は本質的に異なっていると。

つまり前者は能力の問題なのに対して、後者は勇気の問題なのだということ。

(スキーをやったことがないなら能力の問題になるかもしれませんが、それはさておき。)

英語にはこの概念を表わす dare という動詞がありますが、日本語には同様の動詞がありません。

もし日本語にもこんな動詞があったら、できる/できないという時に、それが能力の問題なのか勇気の問題なのかはっきりするので、わかりやすいのではないかと思います。

あるいは、そういうことはできることなら隠しておきたいというのが本音でしょうか?

勇気がなくてできないとは言いづらいときもありますし。。。
 
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フィンランド語学習記 vol.229 − 夫と妻

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前回のフィンランド語教室で扱ったトピックを一つ。

フィンランド語で「男」は mies(ミエス)、「女」は nainen(ナイネン)。

mies(男) ←→ nainen(女)

 

また、フィンランド語で「夫」は mies(ミエス)、「妻」は vaimo(ヴァイモ)。

mies(夫) ←→ vaimo(妻)

 

??

同じ単語が二回出てきました。

図式化すると次のような関係になります。

mies(男、夫) ←→ nainen(女)

vaimo(妻)

 

フィンランド語には、英語の wife に当たる単語はあるのに、husband に当たる単語がありません。

そのため「男」を意味する mies を husband の意味でも使います。

この話を聞いて最初に思い出したのは英語の敬称の区分のこと。

男性の敬称は Mr. しかないのに、女性の敬称は未婚・既婚の違いによって Miss/Mrs. の使い分けがあります。(最近では未婚・既婚に関係ない Ms. を使うことも多いようですが。)

フィンランド語ではこのような区分を敬称だけではなく「男・女」を意味する基本単語にも当てはめているというイメージでしょうか。

フェミニズム的な見地からは怒られてしまいそうな使い分けですが、言葉というのは何よりも慣習。そのようになっているからなっているということなのでしょう。

とはいえ「夫」に当たる独立した単語がないというのは、いろいろと不便じゃないのかなあとも思ってしまいます。

実際のところはどうなのでしょう?

フィンランド語学習記 vol.228 − 具格と接格

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フィンランド語教室77週目のレポート。

今回は以前習った動名詞のおさらいをしつつ、教科書をどんどん読み進めていきます。

フィンランド語学習記 vol.217 − 動名詞の作り方 | Fragments

すると、こんな文に出会いました。

Menen aina jalan työhön.(私はいつも歩いて仕事へ行きます。)
*mennä(行く)、aina(いつも)、jalka(足)、työ(仕事)

今回のポイントは前から3番目にある jalan という単語。

[主格]jalka(足)
[具格]jalan(徒歩で)

具格[-n]というのは「〜で、〜を使って」という意味を表わす格変化。

先生曰く、現在ではこの意味を表すのに接格[-llA]を使うことの方が多いそうです。

よって具格というのは、慣用表現以外ではあまり使われない格なのだとか。

たしかにさきほどの文、もし徒歩ではなく電車で仕事へ行くなら次のような形になります。

Menen aina junalla työhön.(私はいつも電車で仕事へ行きます。)
*juna(電車)
[主格]juna(電車)
[接格]junalla(電車で)

このように接格で「手段」を表わすことができるなら、確かにわざわざ具格を用いる必要はないのかもしれません。

しかしこの具格という形が何となく気になったので、家に帰って『フィンランド語文法ハンドブック』を調べてみると、こんな例文がのっていました。

Haluan kirjoittaa käsin enkä tietokoneella.(私はコンピュータでなく手で書きたい。)
*haluta(〜したい)、kirjoittaa(書く)、käsi(手)、tietokone(コンピュータ、パソコン)

この文では「手で」を意味する käsin は複数具格、「コンピュータで」を意味する tietokoneella は単数接格の形になっています。

[単数主格]käsi(手)
[複数具格]käsin(手で)
[単数主格]tietokone(コンピュータ)
[単数接格]tietokoneella(コンピュータで)

昔ながらの手書きは古い形(具格)、最新のコンピュータ入力は新しい形(接格)というのは何だかおもしろい組み合わせですね。

こんな例文を見ると、具格という珍しい形にもちょっとした愛着が湧いてきます。

フィンランド語学習記 vol.227 − 冠詞を恋しく思うとき

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フィンランド語を学ぶ人にとって魅力的な点の一つは、フィンランド語には冠詞がないということ。

そのこと自体は間違いないのですが、最近ふと冠詞が恋しいと思うときがあるのです。

例えば、次のような文に出会ったとき。

Tyttö on rannalla.(女の子は海辺にいます。)
*tyttö(女の子)、ranta(海辺)

このような文を見たとき、何だか無防備というか収まりの悪さのようなものを感じませんか?

この女の子って the girl なの?それとも a girl なの?というような。

日本語には冠詞などないのに、この感覚はおかしな話。

英語の感覚に引っ張られているのだと思います。

結論を先に述べてしまえば、さきほどの文の女の子は the girl と解釈するのが妥当なよう。

次の文を比べてみると、わかりやすくなるかもしれません。

Tyttö on rannalla.(The girl is at the beach.)
Rannalla on tyttö.(There is a girl at the beach.)
*tyttö(女の子)、ranta(海辺)

あらゆる言語において、文というのは既知の情報(旧情報)を先に伝え、それから未知の情報(新情報)を伝えるというのがスタンダード。

旧情報 新情報
1 Tyttö on rannalla.
2 Rannalla on tyttö.

 

1の文には、

(さきほど話題になっていた、その)女の子は海辺にいるよ、

2の文には、

(海辺を見てごらん)、女の子がいるよ、

というようなニュアンスがあります。

2の文の rannalla は、旧情報というより、tyttö を会話に導入するためのクッションと考えた方がわかりやすいかもしれません。

(話し手と聞き手の間に合意がないのに)文頭でいきなり tyttö と言ってしまうと、「えっ、どの tyttö のこと?」となってしまうんですね。

フィンランド語は英語のように「語順」の言語でないとはいえ、このあたりのデリケートな違いには敏感になっておいた方がよさそうです。

フィンランド語学習記 vol.226 − sitten と kuluttua

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前回のエントリーに続いて、フィンランド語の時間の表し方に関するトピックを一つ。

まずは次の表現を比べてみてください。

tunti sitten(1時間前に)
tunnin kuluttua(1時間後に)
*tunti(時間)、sitten(前に)、kuluttua(後に)

二つのちょっとした違いに気が付いたでしょうか?

「時間」を意味する tunti が、上は主格のままなのに対して、下は属格の形に変わっています。

[主格]tunti
[属格]tunnin

この違いは実に不思議。

またこれが2時間になると、次のような形に。

kaksi tuntia sitten(2時間前に)
kahden tunnin kuluttua(2時間後に)
*kaksi(2)

ぞれぞれの格は次のようになっています。

[主格]kaksi +[分格]tuntia
[属格]kahden +[属格]tunnin

この違いもまた不思議。

実際の会話で使うとしたら、kaksi tuntia sitten(2時間前に)の方はぱっと出てくるような気がするのですが、kahden tunnin kuluttua(2時間後に)の方は難しいと感じてしまいます。

。。。

と思ったものの改めて考えてみると、フィンランド語において「属格+後置詞」というのはむしろスタンダードな組み合わせ。

以前にはこんな表現も習いました。

Sokerin kanssa vai ilman sokeria? (砂糖あり?それとも砂糖なし?)

だとすると、むしろ属格になっていない kaksi tuntia sitten(2時間前に)の方が特殊なのでしょうか?

あるいは sitten はそもそも後置詞ではないのでしょうか?

などとあれこれ考えていたら、いつのまにか夜が更けてしまいました。。。

フィンランド語学習記 vol.225 −「3時まで」と「3時までに」の違いとは?

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フィンランド語教室76週目のレポート。

今回は時間の表し方をいくつか習いました。

その前にまずは日本語のレッスンから。次の文をご覧ください。

私は3時まで学校にいます。
私は3時までに家に帰ります。

もし日本語を勉強している人に、

「3時まで」と「3時までに」の違いは何ですか?

と聞かれたら、どのように答えますか?

??

??

ちょっと考えてみると、この二つの表現には次のような違いがあることがわかります。

3時まで → 3時まで継続的に何かをしている
3時までに → 3時より前の一点に何かをする

さきほどの例文を再掲すると、上の文の私は2時半には必ず学校にいるはずです。

私は3時まで学校にいます。
私は3時までに家に帰ります。

しかし下の文の私は2時半には家にいるかもしれないし、いないかもしれない。ただし3時には必ず家にいるはずです。

英語ではこの違いを until と by の使い分けで表わします。

I’m in school until 3:00.(私は3時まで学校にいます。)
I’ll come home by 3:00.(私は3時までに家に帰ります。)

それではフィンランド語の場合はどうでしょう?

Olen koulussa kolmeen saakka.(私は3時まで学校にいます。)
Tulen kotiin kolmeksi.(私は3時までに家に帰ります。)
*koulu(学校)、kolme(3)、saakka(〜へ)、tulla(来る)、kotiin(家に)

フィンランド語では、入格+saakka の形で「〜まで」、変格の形で「〜までに」の意味を表します。

[入格+saakka]kolmeen saakka(3時まで)
[変格]kolmeksi(3時までに)

このようにフィンランド語の時間に関する表現はかなり複雑。一つ一つのケースをこつこつと覚えていくしかなさそうです。

ただ先生もおっしゃっていたのですが、この使い分けが一番難しいのはもしかしたら日本語なのかもしれません。

私は3時まで学校にいます。
私は3時までに家に帰ります。

ささいなようですが、この使い分けを間違ってしまうとずいぶん違和感のある表現に。

私は3時までに学校にいます。(今、学校にいるの? それともこれから行くの?)
私は3時まで家に帰ります。(今、家にいるの? それともこれから帰るの?)

ノンネイティブの人にとって「に」一文字のあるなしで意味が変わってしまうというのは、なかなか大変なのではないでしょうか。

こんな微妙な違いをさらっと使い分けられるネイティブというのは、やっぱりすごいなあと改めて思いました。

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