cialis viagra online accutane

フィンランド語

フィンランド語学習記 vol.131 − オープンサンド

13122601

フィンランド語教室51週目のレポート後編です。

きのうのエントリーはこちら。

[参考]フィンランド語学習記 vol.130 − コーヒーを一杯 | Fragments

きのう取り上げた「コーヒーを一杯いただけますか」という表現は、教科書にのっているスキットの出だしの部分。

全体は次のようになっています。

− Saanko kupin kahvia. Ja lasin maitoa.(コーヒーを一杯いただけますか。そして牛乳を一杯。)

− Olkaa hyvä! Entä muuta?(どうぞ!他には?)

− Voinko saada myös voileivän.(オープンサンドもいただけますか。)

− Millaisen Te haluatte? Kinkkuvoileivän vai juustovoileivän?(どんなオープンサンドがほしいですか? ハムサンド?それともチーズサンド?)

− En syö koskaan lihaa. Otan yhden tuommoisen juustovoileivän.(肉は食べないので、あんなチーズサンドを一つ。)

− Ja sitten vielä muuta?(まだ他に?)

− Kiitos riittää. Ei muuta.(ありがとう十分です。他にはいりません。)

どういうシチュエーションなのかわかりませんが、飲み物だけではなく食事までお願いするとは、なかなかずうずうしい人なのかもしれません。

なおオープンサンドというのは、パンに具材を挟むのではなく、具材をのせるサンドイッチのこと。もちろんパン一枚でできてしまいます。

そんなオープンサンドは、フィンランド語で voileipä(ヴォイレイパ)。

スキットに出てくる voileivän は voileipä の対格の形です。

[主格]voileipä
[対格]voileivän

オープンサンドは数えられる名詞であり、ここでは一つのオープンサンド「全体」を表しているので対格になっています。

数えられる名詞
(可算名詞)
数えられない名詞
(不可算名詞)
全体 対格(voileivän) 分格
部分 分格(voileipää)


また voileipä を分解してみると、voi は「バター」、leipä は「パン」の意味。

そのため最初に voileipä という単語を見たときには、バターロールに違いない!と思ったのですが、実はオープンサンドのことなんですね。

Google画像検索で調べてみるとこんな結果に。色とりどりのサンドイッチを見ることができます。

また前掲のスキットにもあるとおり、具材の名前を頭にのせることによって、サンドイッチの種類を示すこともできます。

フィン
kinkkuvoileipä ハムサンド
juustovoileipä チーズサンド
lohivoileipä サーモンサンド


この中では、サーモンサンドはまだ食べたことがないので、できることならぜひ本場の味を一度味わってみたいものです。

他にもおすすめがあったら、ぜひ教えてください。

フィンランド語学習記 vol.130 − コーヒーを一杯

photo credit: Kuba Bożanowski via photopin cc

photo credit: Kuba Bożanowski via photopin cc

フィンランド語教室51週目のレポート前編です。

今年の教室もいよいよ最終回となりました。早いものです!

一年前にはどんなことをやっていたのかな?と思い、過去ログを探してみるとこんなことをやっていました。

[参考]フィンランド語学習記 vol.18 − わかることとできること | Fragments

ちょうど格変化を習い始めたところだったんですね。一応、あのころに比べると進歩はしているのだろうと自分を納得させておきます。

さて、今回の授業ではまず目的語のつくり方を復習。

その後、テキストのスキットを読んでいきます。その一行目にはこんな文が。

Saanko kupin kahvia.(コーヒーを一杯いただけますか。)
*kuppi(カップ)、kahvi(コーヒー)

saanko は「得る」という意味の動詞 saada の一人称単数形 saan に疑問の接尾辞[ -ko]が付いた形。

単数 複数
一人称 saan saamme
二人称 saat saatte
三人称 saa saavat


Saanko〜で「〜をいただけますか」という表現になります。

問題はその後のコーヒーの形。

フィンランド語では、目的語が数えられない名詞のときは分格の形になるというルールがあります。

[主格]kahvi
[分格]kahvia

しかしそんなコーヒーもカップに注げば「一杯、二杯」と数えることができます。

目的語が数えられる名詞のとき(かつ全体を指すとき)には対格の形になるというルールがありました。

[主格]kuppi
[対格]kupin

ここでもう一度、フィンランド語の目的語の格をまとめておきましょう。

数えられる名詞
(可算名詞)
数えられない名詞
(不可算名詞)
全体 対格 分格
部分 分格


コーヒーは数えられない名詞なので分格。

カップは数えられる名詞であり、全体を指している(カップの一部分を指している訳ではない)ので対格を用います。

ただし2以上の基数詞と結びつく場合は、分格の形になるので注意が必要。

Saanko 2 kuppia kahvia.(コーヒーを二杯いただけますか。)
[主格]kuppi
[分格]kuppia

カップが二つなら複数対格(kupit)を用いればよいのでは?と思うのですが、なぜかそうはなりません。

これはなかなか複雑なルールですねー。

ただ単にコーヒーを頼みたいだけなんですけどね。。。

フィンランド語学習記 vol.129 − 冬至とクリスマス

photo credit: Hellebardius via photopin cc

photo credit: Hellebardius via photopin cc

昨日に続いて冬至のお話。

winter solstice − 冬至のはなし | Fragments

昨日は英語編でしたが、本日はフィンランド語編です。

 

フィンランド語で「冬至」は何と言う?

フィンランド語で「冬至」は talvipäivänseisaus(タルヴィパイヴァンセイサウス)。

長い!

しかし分割してみれば、それほど難しいことはありません。

  • talvi(冬)
  • päivä(日)
  • seisaus(停止)

seisaus は昨日紹介した英語の solstice のように「太陽の高低の停止」を意味するのだと思います。しかし語のつながりから「冬の終わり」と読めなくもありません。

冬至から先は(気温はともかく)日照時間はどんどん長くなっていきます。春を待ちわびる気持ちが伝わってくるような表現ですね。

 

冬至とクリスマスの関係とは?

北欧では、キリスト教の伝播以前から行われていた冬至祭の慣習が、現在でもクリスマスのイベントとして残っているのだそうです。

別の言い方をすれば、クリスマスというのは、もともと冬至祭がルーツだという説もあるのだとか。

Many popular customs associated with Christmas developed independently of the of Jesus’ birth, with certain elements having origins in pre-Christian festivals that were celebrated around the winter solstice by pagan populations who were later converted to Christianity.

(クリスマスに関して定着している多くの慣習は、キリストの生誕記念とは無関係に発展したものである。その中には、異教徒が冬至の頃に行っていたキリスト教以前の祝祭にルーツを持つものもある。彼らは後にキリスト教に改宗した。)

Wikipedia「Christmas」より

フィンランド語で「クリスマス」は joulu(ヨウル)。

この joulu というのは、もともとは冬至祭を指す言葉。

ユール(北欧語: Yul、英語: Yule)は、古代ヨーロッパのゲルマン民族の間で、冬至の頃に行われた祭りのこと。のちにキリスト教との混交が行われたが、北欧諸国では現在でもクリスマスのことをユールと呼ぶ。

Wikipedia「ユール」より

ちなみに yule という単語は、英語の語彙としてもまだ残っており、大きめの辞書を引けば「クリスマス」という訳語を見つけることができます。

冬至といえば、日本ではかぼちゃを食べたり、ゆず湯に入ったりする風習があります。一方、フィンランドでは、クリスマスに豚肉のハムを食べたり、ホットワインを飲んだり、サウナに入ったりするのだとか。

日本人が想像する英語圏の典型的なクリスマスとは一味違うようですね。

明日のクリスマスはどのように過ごしますか?

フィンランド語学習記 vol.128 − 極夜と白夜

photo credit: Raffwal via photopin cc

photo credit: Raffwal via photopin cc

フィンランド語で「極夜」は kaamos(カーモス)。

kaamos

The polar night; period of darkness north of the Arctic Circle when the sun does not rise over the horizon.

『Wiktionary』

極夜というのは、北極圏で冬の間、太陽が昇らない期間のこと。

とはいっても、太陽が地平線の近くまで来れば、終日暗闇ということはなく昼の数時間は薄明が続くのだとか。

もちろん経験したことはないのですが、薄明の時間にはずいぶん幻想的な風景が見られるそうです。

しかし数日なら幻想的などと言っていられますが、そこで暮らす人にとってはずいぶん大変な季節なのでしょう。

来る日も来る日も夜ばかりでは精神的に追いつめられてしまいそうです。

なお「極夜」の反対は「白夜」ですが、フィンランド語には kaamos のように一語で明確に「白夜」を表す単語はないとのこと。

その代わり、次のような表現で「白夜」を表します。

フィン
1 keskiyön aurinko 真夜中の太陽
2 yötön yö 夜のない夜


こうして見ると、なかなかおもしろい表現が並んでいます。

1)keskiyö の[keski-]は「真ん中」を意味する接頭辞。yö は「夜」の意味。「真ん中の夜=真夜中」という意味になります。

またここでの keskiyö は「〜の」を表す属格の形[-n]になっています。

[主格]keskiyö(真夜中)
[属格]keskiyön(真夜中の)

aurinko は「太陽」の意味。aurinkoinen と形容詞の形にすれば「晴れ」の意味になります。

2)yötön の[-tön]は「〜がない」を意味する接尾辞。よって yötön yö で「夜のない夜」という意味になります。

語呂のよい撞着語法(oxymoron)になっていますね。

[参考]oxymoron の不思議な世界 | Fragments

語呂がよいと言っても、yö の発音は日本人にとってはなかなか難しいので、yötön yö の発音もかなり難易度は高そうです。

気になる人はこちらで聞いてみてください。

フィンランド語学習記 vol.127 − 気を付けて、頑張って

13121701

フィンランド語教室50週目のレポート。

雑談の中、クラスメイトがこんな質問をしていました。

フィンランド語で日本語の「気を付けて」に当たる表現はありますか?

先生曰く、フィンランド人はそういう表現はあまり使わない。強いて言えば「Pidä huolta itsestäsi」かなあとの返答。

これは英語の「Take care of yourself」に当たる表現のようです。

考えてみると、日本人というのはずいぶん頻繁に「気を付けて」を使いますが、フィンランドの人は同じ文脈でそのような表現はあまり使わない。これは文化の違いなのだと思います。

また、日常使われる定型表現は、異なる言語間で全く違う言い回しになることもあります。

例えば、日本語の「頑張って」。

「頑張って」をそのまま英訳すれば「Do your best」といったところでしょうが、実際に「頑張って」が使われる文脈にふさわしいのは「Good luck」の方ではないでしょうか。

試しにGoogle翻訳で「頑張って」を英訳すると、やはり「Good luck」になりました。

自力本願の日本語と他力本願の英語。宗教的な影響があるのかどうかはわかりませんが、興味深い対比です。

なお、Google翻訳で「頑張って」をフィンランド語に訳すと「Onnea」になります。

これは「幸運」を意味するフィンランド語 onni の分格の形。

[単数主格]onni
[単数分格]onnea

幸運ということは Good luck と同じく他力本願の表現ですね。

「頑張って」が使われる文脈で、日本語以外に自力本願の表現を用いる言語はあるのか? 何だか気になるところです。

フィンランド語で使う文字、使わない文字

photo credit: Éole via photopin cc

photo credit: Éole via photopin cc

フィンランド語で使われるアルファベット(aakkoset)は全部で28文字。

28文字の内訳は英語と同じ[a to z]に、点々付きの[ä]と[ö]。この他に29番目の文字としてスウェーデンのOこと[å]が使われることもあります。

[参考]スウェーデン語の[O]こと[Å]について | Fragments

しかし手元の『フィン・日ポケット辞典』を見ると、[a]の見出し語は全部で31ページあるのに対して、[b]はわずか2ページ、[c]は1ページ(5単語)しかありません。

フィンランド語では[b, c, f, g, q, w, x, z]の8文字は外国語や外来語を表記するときにのみ使われるのだそうです。

そこで『フィン・日ポケット辞典』から、それぞれの文字で始まる単語を一つずつ拾ってみることにしました。すると。。。

フィン
b banaani バナナ
c CD-soitin CDプレーヤー
f farkut ジーンズ
g genetiivi 属格
q
w
x
z


何と[q, w, x, z]で始まる単語は一つものっていないことが判明。

映画『ミス・ジーンズ・フィンランド』の原題『Miss Farkku-Suomi』にも使われている farkku(複数形 farkut)も[ f-]で始まっているので、生粋のフィンランド語ではないということになります。

[参考]フィンランド映画祭2013で『ミス・ジーンズ・フィンランド』を観てきました。 | Fragments

調べてみたら、farkku は何と英語の farmer に由来する単語なのだとか。他の単語と違い、英語は全く連想しなかったのでややびっくり。

以上、ちょっとおもしろいトピックだと思ったので取り上げてみました。

cialis viagra online accutane